それでも生き永らえた！生命力イラストを描いているcocoroharadaの由無し事ブログ〜生命力イラストができるまで〜 ②
気を引き締めないと...
私にとって「絵を描く」という行為は息をするのと同じくらい自然なことです。昔はこれがお金になれば幸せだと思っていましたが、ぶっちゃけお金になろうが、なるまいが、描いてる瞬間はたまらない充実感があります。ですから、割と絵で稼ぐ、という事には頓着していません。
このブログで描いていきたいことは、私が絵で表現したいことを文章化したものです。絵で全てが伝えられたら問題ないんですが、文章を書く事も嫌いではないので、蛇足ではありますが、自分で作品や絵に込めた思いをこれからつらつら語っていこうと考えています。
「いいことが続いている時は気を引き締めないと、悪いことがおきかねない」
これは、私の知人が何げに漏らしていた一言です。会話の前後はきいていませんでしたが、この言葉だけが明日中私のストライクゾーンに入ってきたのです。
私に刺さったということは、私の中に問題があると考えてよさそうです。であるならば、一考してみる価値はありそうですね。
知人の言葉を聞いてから、自分の記憶を手繰り寄せていくと、やはり小さい頃にぶつかりました。それは。カウンセリングブログで散々書いてきた「同級生の誕生会からフェードアウトした事件」でした。同級生の誕生会に呼ばれた私は、周りから浮いている自分がここにいてはいけない、という感覚になってその場から消えていなくなりました。
自分は幸せになってはいけない
あの時の心理状態を思い返すに、「自分は他人の幸せを祝う権利がない」もっと言えば「自分は幸せになってはいけない」という感覚だったと思います。
実を言うと、この時期の私にはこの「幸せであってはいけない」という感覚が強かったので、仮にいいことがあっても喜ばないようにしていました。浮かれていたら足元すくわれて酷い目にあうかもしれないからです。
知人が話していた文脈はわかりませんが、おそらく「いいことが続いている時は気を引き締めないと、悪いことがおきかねない」という危惧に近いものを、当時の私が抱いていた可能性は高いですね。だからこそ私に「刺さった」言葉になったのかな、と思います。
では、現実はどうかというと「いいこともあれば悪いこともある」というのが、正直なところでしょう。いいことがいつまでも続かないなら、悪いこともずっとは続かないはずです。
であるならば、悪いことがおきる「かもしれない」という「おきるかどうかわからない」事に一喜一憂するより「今しあわせなことを楽しむ」方がより有益ですよね。
考え方を少し変えたら、結構幸せになれるんじゃないかな、と思います。私の場合、カウンセリングの勉強して、カウンセリングを受け続けて、自分と向き合い続けた結果、たどり着いた「境地」なんですけど、「幸せであってはいけない」時代の絵と、今描く絵とでは雰囲気もオーラも何もかもが違うと思いますね。
たまたま一致していたら...
私個人は今も昔も絵に関しては変わらぬスタンスで取り組んでいるつもりですけど、無意識レベルで変化がおきてると、表現されるものも変わってくるもんだなあ、と今更ながら感心してしまいました。
以前の私は人からの評価に一喜一憂していたため、軸もブレブレでした。しかし、今では自分が自分の味方になっている感覚があるため、誰がどう評価しようがそう気にはならなくなりました。
当然ですが、他者の評価と私の評価は違って当たり前です。絵のスキルというのは、サービス業化してしまうと、求められないものは描けなくなるし、自分が表現したくない絵も描かなければなりません。私がイラストレーターという肩書きではなく、無職を名乗っているのは、あくまで「あなたが望む絵と私が描きたい絵がたまたま一致していたら、あなたのために描く事もやぶさかではない」というスタンスでいるからです。
当たり前ですが、この姿勢で生活できる幸運な人はそうたくさんいるわけではありません。しかし、今の私は他人と自分が違う人間だということを知っています。
ですから、他人に多くは期待していませんし、私に合わせてほしいとも思いません。私は私のしたいことをするし、あなたはあなたのしたいことをすればよいのです。それがたまたま一致していれば幸せな事ですが、そうでなくても、それは当たり前なんですね。
これが、私の描く生命力イラストの根幹にあるテーマであり、一見すると色んなものを描いていますが、スタイルが違うだけで、言いたいことに大きな差はないのです。
