怒り、苦しみ、破壊し、創造する!世界プロレス式コミュニケーションガイド研究所所長の体験談ブログ(19)私がジャニーズをキライな10の理由その9
2018/04/12
不愉快なオンリーワン
このブログは基本自分が毒吐きたくて書いてます。毒は自分の中にためておくと、だんだん大きくなっていってある日、暴発します。今回も私の「毒吐き」にしばらくお付き合いいただこうかとも思います。
今回はあえて特定のグループの特定の歌をたたきたいと思います。今でないとこれはできないと思ったので、一回書いた文章を全部消してこれを書いています。それは「世界に一つだけの花」です。あの「ナンバーワンよりオンリーワン」という私にとっては不愉快極まりないフレーズを世に蔓延させた罪深き曲です。
あの曲が流行ってから誰しもが白黒はっきりとした決着をつけることなくナンバーワンから逃げてオンリーワンという居心地のいい部屋の中に閉じこもってしまったような気がします。
だいたいオンリーワンなんて詭弁がまかり通っているのであれば、私のようなどこに出しても恥ずかしくないオンリーワンな人間だって人生のどこかでいい目にあったっていいはずです。
しかし私には地位も名誉もお金もありません。金も稼げず、人生の底辺でひたすら耐えに耐えた生活をおくること、これでもオンリーワンといえなくもないです。そんなオンリーワンをあなたはの望みますか?私は嫌です。
少し前のゆとり教育の時代、かけっこ自体を実施しない園や順位をつけない学校がたくさんありました。転んでしまった子や足の遅い子とみんなで一斉にゴールするのは、もはや競争ではありません。
逃げの意味はなかった?
実際の世の中は競争社会です。成績を付けられて評価されるようになります。しかし学校という温室であたかも競争がないかのような教育をすることが本当に子どものためになっていると思うのでしょうか?
こんなことをしていれば、競争すること自体を避けるようになり、新しいことにチャレンジする意欲が湧いてこなくなります。その結果、心が折れやすい人間になってしまう可能性もあります。
本来オンリーワンというのは競争社会の中で疲れ果てた人がちょっと休むためのオアシス的感覚の考え方で、決して逃げの意味はなかったのではないでしょうか?
しかし今やオンリーワンに群がっているのは平等主義を勘違いした似非オンリーワン至上主義者ばかりです。この気持ち悪さがこの曲を三度もミリオンセラーにしたのだとしたら、私にとってこんな不愉快なことはありません。
そしてこの曲を歌っているのは芸能界という荒海の中で勝ち残ったナンバーワンのアイドルであるSMAPであることも見逃せません。彼らはナンバーワンの立場でオンリーワンを騙っているわけでこれはある種の詭弁にしか私には思えませんでした。
そのほころびは今回SMAPが解散することで一気に噴出したように思います。誤解を恐れずにいますが、ナンバーワンという事実を覆い隠すためにオンリーワンを詭弁に使ったジャニーズのやり方は下衆いなと私は思っています。
じゃあ、解散して各自がそれぞれのオンリーワンになったときに誰が残って誰が消えていくか・・・SMAPという温室から出た彼らはいちタレントとして競争しあう敵にもなるわけです。まあ、本人たちに敵対する意思はないと思いますが…。
勝者と敗者がつく闘いの中に放り込まれてそれでもまだオンリーワンという詭弁を使い続けるのでしょうか?
オンリーワンは敗北者?
残念ながら、SMAPが解散した以上、メンバーが揃って「世界で一つだけの花」を披露する可能性は今のところ限りなく低いでしょう。歌はこれからも時代をこえて残っていくでしょうが、「世界に一つだけの花」は、流行歌としての役割を終えたとも私は考えていきます。
現代社会はとっくに一億総中流なんて言葉が死語になっています。つまり富めるものはますます富み、貧しきものはどんどん貧しくなっていく階層社会です。
スタートの時点から格差がついていてもはや競争すらなりたっていません。もしオンリーワンという詭弁を使うのであれば、まず公正な競争で誰しもがナンバーワンになれる可能性があるという地盤を整備するべきです。
今のままではオンリーワンなど所詮敗北者です。少数の富めるナンバーワンを隠すための隠れ蓑にされているオンリーワンなんかこの世からなくなってしまえばいいのです。
私は食えないオンリーワンのままでいるくらいなら食えるナンバーワンになりたいです。理想のお花畑でオンリーワンを唱えているだけの負け犬なんてまっぴらです。
人生は勝つこともあれば負けることもあります。でもだからこそたまには勝って勝利の美酒を味わいたいのではないですか?
私は自分なりに勝ち残って偽善臭の漂うオンリーワンを墓場にぶちこんで永遠にでてこないように地中深く埋めてやりたいですね。名曲に罪はありませんが、私の中で問題になっている「オンリーワン」はいずれ変化して消えていくことが、今のところ理想ですね。