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[映画鑑賞記] メガゾーン23 Ⅲ

16年12月30日鑑賞。

メガゾーンの帰還から数百年が経った時代。人々はシティネットワークが張り巡らされ、コンピュータ「SYSTEM」に全管理を委ねた街「エデンシティ」で暮らしていた。それは、恒久の平和を目指す一方で必要とあらば肉体と機械の直結も辞さないほどの徹底ぶりであり、かつての人類の過ちを繰り返さないために取られた完全なる手段にして支配だった。しかし、それを嫌ったレジスタンスによる反攻作戦が開始される。エデンシティを統治する情報監督局「E=X」と、それに敵対する民間ゲーム会社「オレンジ社」によるその戦乱に、天才的なハッキング能力を持つゲーマーのエイジ・タカナカもいつしか巻き込まれていく。

やがてSYSTEMは、地球環境の維持のためには人類を宇宙に排除する必要があると判断し、「プロジェクト・ヘブン」 (PROJECT HEAVEN) を発動するが、エデンシティ外周部で反発重力推進システムの稼動中に、シティネットワーク中枢が爆破されてプロジェクト・ヘブンは頓挫する。(あらすじはwikipediaより)

メガゾーン23 PARTⅡより数百年後の世界が舞台。要するに地球に降り立った省吾たちの子孫の話なんだが、のちにアップルシードをてがける荒牧伸志監督の個性からか?かなりの部分が士郎正宗風というか、攻殻機動隊っぽいというか。その割にフロッピーなんかがでてきたりしているので、今見ると若干未来感に乏しい。ガーランドももともと荒牧監督のデザインなんで世界観から浮いて上がることもないのだけど、当初の登場から数百年たっているわりには、イマイチビンテージ感もないというか。進化型のE-Xガーランドがあまり強そうに見えないというのもこまったところ。

結局メガゾーンシリーズのけりを付けるという意味合いと、80年代末というぎりぎりの時点で製作・公開されたというのが、いわばシリーズの総決算になっている感じがしないでもない。でもどっちかというと劇場クオリティーだった前二作に比べると、OVAとして色んな意味でクオリティーが落ちているのが残念。私的には北爪キャラを効果的に使い切っていないし、キャストもなんかあってない感じもした。80年代を切り取ってみせるというのがメガゾーン23の最大の魅力なんだけど、そこがⅢに関してはほぼないのが痛い。

エデンシティの支配者・ウォン・ダイの正体は、やはり予想通り・・・・というか、彼とエイジ・タカナカの関係性というか、そっちにもっとスポットを当てた方がよいドラマになったような気もする。メガゾ-ンシリーズの定番でもある若者の反逆を描くには、すでに時機を逸していた感じもするし、前二作に比べるとキャラクターをきちんと描いている分、なんとなく残る印象が弱いのだ。新キャラリョウもなんかもう90年代初頭のような感じがするキャラだったし、イブを実体化させた意味もあったのかなとさえ思う。北爪さんによってクリーンナップされたイブも魅力的ではあったけど。

この時点ではイブ役の宮里久美さんが引退しているため、キャストが高岡早紀さんに変更になっているのだが、今考えるとすごいキャストチェンジだなあと思う。高岡さんが担当された曲も名曲で、音楽がひとつの売りになっているメガゾーンシリーズとしては「眠れる森の美女」をはじめとする三曲を残したということでも功績はでかいと私は思っている。

そしてイブ自体のタレント?としての息の長さがすげえなあ、とも思う。まあそれをいうならマクロスだってミンメイの名が代々伝わっているんだからいいんだけど、いっそメガゾーンの足かせを外して時祭イブに支配された町の話として描いてもよかったような気がする。

せっかく石黒昇原作から荒牧伸志監督に原作もバトンタッチしているんだし、前作のことは気にしないでもよかったかもしれない。80年代にとらわれない新しい時代のメガゾーンがⅢで提示されていたら、このシリーズは今も続いていたんだろうか?ふとそんなことも考えてみた。

my-story-eiga
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