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[音楽×コミュニケーション]200%元気になる心理的音楽徒然草200%元気がもらえる心理的音楽徒然草(27)戦え!サンダー

今回は追憶のscreenでもご紹介したサンダーマスクの主題歌「戦え!サンダー」をご紹介します。

サンダーマスクの企画には、虫プロ倒産後多額の負債を抱え、漫画家生活でも谷底状態にあった手塚治虫先生の救済策という側面もありました。

同じように手塚治虫先生の救済策の意味合いがあったのがブラックジャックです。

こちらで手塚先生は文字どおり火の鳥の如く華麗なる復活を果たします。

しかし、サンダーマスクではそうはいきませんでした。

なぜならサンダーマスクでは、テレビ企画が先にあり、そのキャラクターデザインとコミカライズのみ手塚先生が担当される形になっていたからです。

マグマ大使と違うのは原作が既に別人において作られていたということですね。

幸か不幸か?昭和40年代はまだマンガとアニメ、特撮は全く別物という認識がファンにも制作側にもあり、これに乗じて?手塚先生はやりたい放題をはじめます。

まず、コミカライズではらなんと「手塚治虫」先生自身を事実上の主人公に据えてしまいます。

バンパイヤなどで手塚先生が登場人物として出演することはありましたが、主役を強奪?した事例というのは、たぶんマンガ版サンダーマスクだけだと思います。

コミカライズでは、TV版と共通するところはなく、科学パトロール隊や魔獣も登場しません。

そんなわけで、物語は手塚先生がサンダーとデカンダーとの戦いに巻き込まれたという設定のもと、手塚先生の視点で進行し、永井豪先生がゲストキャラクターとして登場したりするくらいめちゃくちゃなことをしています。

しかもテレビ版終了に合わせてコミカライズも終了したため、後半はほぼダイジェスト状態。

ある意味、手塚作品の中でこれほどの怪作は存在しないでしょう。

マンガの神様が血迷って?作り出した数少ないコミカライズ作品、それがサンダーマスクなのです。

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