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[追憶のscreen](3) 燃えるマグマのファイヤーマン

派手で華やかなカラー放送。後年ステレオ放送が開始されたときも感動はしたのだけど、やはりこの時の感動は超えられていないと思う。

その時に見ていた番組には色々思い入れも深い。その一つとして「ファイヤーマン」をご紹介したい。

放送開始当時は日曜放送だったのだが、あまり記憶にない。何となく時間変更があったなあ、くらい。むしろ火曜の夜に熱心に見ていた覚えが強くある。

忘れられないのは、当時流行のライダーカードブームに便乗してファイヤーマンにもカード付きスナックがあった事だった。

ただそれはスナックではなく、サブレ菓子の付録だった。金額的にはライダースナックほど安価ではなかったように思うのだが、それでもなけなしの小遣いはたいて買いあさっていた。

目的はただ一つ。あたりが出るともらえるSAF(サイエンティックアタックフォース)隊員手帳。黒の表紙にファイヤーマンの顔がプリントされたものだったと思う(うろおぼえです)。

この手帳というアイテムがまたみそで、後にテレビマガジンが企画したマジンガーZファンクラブ「マジンガーズクラブ」の会員証も、オレンジの表紙で見開きになったものだった。

メモはついていなくてもいい。この見開きにして提示できるという点が子供心にビビッとくるものだったのだ。 ところがこのやっとの思いで当たりを出して送ったのに、待望の手帳はいつまでたっても届きはしない。

さすがに時期的に時間がたちすぎていると判断したのか、一日千秋の思いで待ち続けている息子を不憫に思ったか、父がメーカーに「いつ頃届くのか」という手紙を書いてくれた。後々返ってきた返事によると「人気故発送が追いつかず、ご迷惑をおかけしております」という事だった。

まあそれだけ人気があったという訳である。 これほどの思いをしてやっと届いた手帳はそれこそ宝物として肌身離さず持っていた。

子供の発想なので、本当に大事なものは手垢にまみれさせてはいけないなんて考えはつゆほどもなかったのである。これほど大事にしていたにも関わらず、この手帳は今手元にはない。今でも持っていたら企業懸賞もの的価値のあるお宝になったかな、なんて思ったりもするのだが、あの当時で既にぼろぼろになっていたんだから、そんなはずもないかとすぐに我に返ってしまった。

ファイヤーマンに限らず、とにかくこの頃の私にとって、怪獣はどんな甘美な誘惑以上に魅力的だった。だが、当時から体も弱く、それを外で遊ばないからだと思った大人達はこの私ののめり込みぶりを快くは思っていなかったようだった。

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