[心理×映画] 映画鑑賞記・傷物語 鉄血編
16.1.23鑑賞
私立直江津高校に通う阿良々木暦は高校2年生から3年生に変わる春休みの初め、同級生である羽川翼のパンチラを目撃したことがきっかけで彼女の友達になる。その日の夜、暦は両手両足を失い瀕死の状態にある女吸血鬼、キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードに遭遇する。
暦は自らの命と引き換えにキスショットに血を吸わせることで、死に往く運命にあった彼女を助けようとするが、暦は吸血鬼として蘇る。
傷物語は、〈物語〉シリーズ第2弾(通巻では3巻目にあたる)として08年5月に刊行された。時系列的には西尾維新アニメプロジェクトの第1弾として企画され、2009年7月より放送された「化物語」全15話より古く、シリーズのもっとも過去にあたる「前日譚」となっている。(以上wikipediaより抜粋)
西尾維新アニメプロジェクト第3弾として2016年より全三部作アニメーション映画として順次上映開始された第1作目が鉄血編である。
WOWOW版から物語シリーズを見始めた私としては、なかなか核心が語られず、アッチコッチに針が降られるテレビシリーズが、なんとももどかしいなあ、と思いながら、シリーズが新しくなるたびに惰性でみていた。
まあ、そうはいいつつも、当初の予定通り2012年に公開されていたら、多分傷物語を劇場でみることはなかったかもしれない。ということはこの映画とは縁があったと考えるべきだろう。
物語シリーズは、テレビシリーズであるがゆえか?小説という原作を生かすためか?個性的な演出と必要最小限にしか動かない絵に長いモノローグがついたものなんだ、という先入観ができていたこともあり、いきなりぬるぬる動き出した絵面がバーンと出てきたあたりでまず意表を突かれた。
アニメーターとして、梅津泰臣さんや名倉靖博さんらベテランが参加していることもあってか、アニメーションとしてのクオリティがとても高い。テレビ版の絵柄とは少し違うが、緻密な絵をここまで動かしていたら、そりゃ制作も遅れるよなあ。
まあ、そもそも化物語自体、全話放送されたのもだいぶ時間を経ているし、遅れることありかで考えた方がいいんだろう。制作中止にもならず、根気よく待ってるファンあってのことだろう。
今回もレイトショーにも関わらず結構なお客さんがいてびっくりした。個人的にレイトショー自体あまり行く時間ではないのだが、物語シリーズにはなんとなくあってる時間帯かもしれない。劇場の中は基本暗いので、いつ見てもあまり関係ないと思っていたが、そうでもないみたい。
第2部は夏ということで、果たして予告通り公開されるのかどうか?まあ、しかしこれだけの作品を見せられては、またざるを得ないだろう。