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[心理×映画] 映画鑑賞記・ロボコン

09年1月22日鑑賞。

09年25本目。

要領は良いが、やる気ゼロの落ちこぼれ高専生・葉沢里美は、第2ロボット部顧問の図師隼人から居残り講義を免れる条件として「ロボコン」への出場を打診される。しかし、ロボコンで好成績を残そうと執念を燃やす第1ロボット部とは違い、第2ロボット部は変わり者の溜り場だった。初めはやる気のない部員達と距離を置く里美だったが、合宿を通じて徐々に部員達と友情が芽生えるようになり、改良を加えた犬型ロボット「BOXフンド」で全国大会に挑戦するのだった。モデルとなった2002年の課題は「プロジェクトX」を模した「プロジェクトBOX」だった。(あらすじはWikipediaより)

山口県周南市の徳山高専を舞台に、第2ロボット部の奮闘を描くちょっと変わった青春根性もの。

当時、長澤まさみ(本作が初主演作)、小栗旬らがまだ売れかけていて、青かった頃の時代にぴったりな役柄を演じている。実にすがすがしい。今同じキャスティングで同じ映画撮るのは無理だろう。2003年というあのときにしかできなかった映画だったんだなあとつくづく思う。最初はのり気もなく、やる気もない第2ロボット部が、どんどんチームワークを強め、試合にのめり込んでいく姿が観客の視線と一体となって、すっきりしたラストを迎えるのがいい。

非常にオーソドックスで手堅いんだけど、この映画にはそれが似合っている。考えてみれば、長澤まさみの主演作ははじめて見たし、小栗旬の出演作もこれがはじめてだった。

ロボコンの普及にはNHKも一枚かんでいて、この映画の制作にもやはり噛んでいた。だからBS2で放送したんだなあ。

山口が舞台なのに山口弁を使ってほしかったなあと言う不満はあるが、まあそんなに共通語と変わらないし、些細なことではあるのだけど。

なお、エンディングテーマの、ベイ.シティ.ローラーズの名曲「サタデーナイト」をこずえ鈴がカバーして歌っていた。これもなかなか。

-映画鑑賞記