映画鑑賞記・ラストサムライ
05年3月20日鑑賞。
南北戦争時代のアメリカ。北軍の士官として参軍したネイサン・オールグレン大尉(役:トム・クルーズ)は、南軍やインディアンと戦う。その戦争の渦中では、関係の無いインディアンの部族に攻撃を仕掛けたり、インディアンの子供たちを撃ち続けたりした。良心の呵責に悩まされたオールグレンは、トラウマとなった戦場での体験から逃れるように、ウイスキー浸りの生活に陥る。
そんな中、日本の実業家にして大臣の大村(役:原田眞人)はバグリー大佐を介し、お雇い外国人として「戦場の英雄」を軍隊の教授職として雇いに来た。その頃の日本は明治維新が成り、近代国家建設のために急速な近代的軍備の増強が必須であった。大金のオファーに魅せられたオールグレンは、僚友ガントとともに日本に行き、軍隊の訓練を指揮する。
やがて、不平士族の領袖である勝元(役:渡辺謙)が鉄道を襲ったという報が入った。まだ訓練は出来ておらず、この軍隊では闘えないと抵抗するも、やむなく出動するオールグレン。案の定、隊の練度は低く、サムライたちの勢いに呑まれた部隊はバラバラになり、ガントは落命、オールグレンは勝元らに捕えられる。しかし勝元は彼を殺さず、妹のたか(役:小雪)に手当てをさせる。回復してきて村を歩き回り、古きよき日本の人たちの生活の風景を目の当たりにする中で、オールグレンは彼ら反乱軍=サムライたちの精神世界に魅せられるようになる。そして勝元もまた、オールグレンにどこか不思議な魅力を感じ始めていた。
勝元の息子である信忠(役:小山田真)の村での生活を深めるにつれ、オールグレンは村の人々に急速に心を開いていくが、世話をしてくれる女性、たかはオールグレンに不信感を抱き続ける。彼女の夫は、戦場でオールグレンにより殺されたからであった。だが村の生活に敬意を表すようになったオールグレンに対し、次第にたかは心を開き始め、やがてたかはオールグレンを許すようになる。
訓練と談笑と生活の中でオールグレンは心の中に静けさを取り戻し、サムライの村での生活に神聖なものを感じ始める。またオールグレンは、氏尾(役:真田広之)との剣合わせで、はじめて引き分けることができた。これを機に、オールグレンは氏尾や村の男たちからの信頼を急速に勝ち取る・・・(あらすじはwikipediaより編集・抜粋)
忘れもしない福岡の 西方沖地震。余震の続く中、びくびくしながら見た記憶が鮮明にある。余震と見舞い?の 電話対応に追われつつ見ていたこと思い出す。
個人的に気になったのは、画面が綺麗に撮られすぎているのと、どう考えても日本の風景でない大自然。これは仕方ないか。しかし、海外の人間がここまでよく勉強して作ったなという点に関しては素直に脱帽。またトム.クルーズが膝十字かけられるシーンもつぼだった。
それとラスト15分はいらないかな、と。生き恥をさらすという感覚と、それでも生き延びてしまった人間の葛藤があまり感じられなかったのも残念。渡辺謙さんと真田さんは格好良かった。小雪さんは武士の妻という感じはあまりしなかった。
今時の時代劇なら日本人が撮ってもこうだったかもしれないけど。新手の西部劇という感じもする。それに東洋思想をまぶして新しいものにしようとしているのかな?やはりアメリカ人向けの日本(を撮った)映画かも。ただ悪い映画ではなかったと思う。