スターウォーズエピソード6.ジェダイの帰還
『エピソード5/帝国の逆襲』より1年後、ルーク・スカイウォーカーとレイア・オーガナは惑星タトゥイーンに住む犯罪王、ジャバ・ザ・ハットの宮殿に潜入。大暴れの果てにハン・ソロを救出する。
その後、修行を終えるため惑星ダゴバに戻ったルークは、死の床にあった師ヨーダと霊体として現れたオビ=ワン・ケノービから、ダース・ベイダーの正体がかつての彼の父アナキン・スカイウォーカーであること、さらにもう一人のアナキンの子供――レイアが妹であることを知らされる。
一方、帝国は森の惑星エンドアの軌道上に第2デス・スターの建造を進めており、最終段階視察のためにベイダー、更に皇帝パルパティーン自らが来訪していた。その情報を入手した同盟軍は、アクバー提督の下で全戦力をつぎ込んだ最後の反攻作戦を立案する。デス・スター攻撃隊長に志願したランド・カルリシアンにミレニアム・ファルコン号を貸したソロは、ルーク、レイア達を加えた潜入部隊を率い、デス・スターを護るシールド発生施設の破壊のためエンドアへと向かう。
エンドアの森の中で、ソロ達は原住民イウォーク族と遭遇、彼らの協力を得ることに成功する。ベイダーの存在を感じたルークは単身帝国軍に投降、ベイダーと対面した彼はかつてのジェダイとしての魂を取り戻す様に呼びかけるが、応じないベイダーは彼をデス・スターの皇帝のもとに連行する…
やはり主役として最たる風格とドラマがダースベイダーにはあった。素晴らしいキャラクターだと思う。
最後の最後で戦争賛歌にさせなかったことが、近作のドラマを成功に導いたと言っていい。もしもエピソード4のようなおちで
暗黒面を倒して万々歳だけのラストだったら、アナキンのあの悲しみのドラマすら薄っぺらくなってしまったかもしれない。結果論だけど。
当時としても異例中の合成の妙は今見ても素晴らしく(特に4には決定的に足らなかったスピード感。1以降の近作にも進化して受け継がれている)、逆に手直しや追加されたシーンの方がかえって違和感があった。
特別編として作られた中では、6が一番かもしれない。あのスピード感は当時ジェットコースター気分で見ていたことを思い出す。
それと、この映画の表現の最たるライトサーベル。もとは日本のチャンバラなのだけど、それを逆輸入して取り入れたガンダムのビームサーベルは似ているようで世界観にマッチした秀逸な取り入れ方だった。勢いのあるときというのはインスパイアをぱくりではなく、
オリジナルとして昇華させられるものなのだ。
逆に多足戦車やワープの表現をそっくりぱくった後期ヤマトはあれほどの作品であるのにも関わらず、それらをバッドコピーとしてしか使いこなせていなかった。今にして思ってもかえすがえす残念。おちを翻した事実以前に、ヤマトの続編に感じられる無念な思いの根本は、こうした作品の中に目に見えてそれと分かるバッドコピーの横行と、そこから感じ取れるパワーダウンが各所に見られた事に尽きよう。