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劇場鑑賞記2012夏〜秋

劇場鑑賞記2012夏~秋

諸事情で半年映画館にいってません
でしたがこれにはわけがあって秋に
観たい映画の公開ラッシュが控えていた
ので自動的に春以降セーブしていたという
か・・・・で、まあ幸いなことにプロレス
の予定がそんなになかったんで映画に
あてる時間とお金があったんですね。

 で半年ぶりの映画が夏の仮面ライダー
フォーゼ&ゴーバスターズ。最終回の
近かったフォーゼはオリンピックの関係
で放送話数がいつもより少なめだった
せいか、多分映画である程度最終回っぽい
ことをするのでは?という予想がずばり
当たって実に最終回らしい、それでいて
劇場らしい最終回になりました。特に
みんなで40のスイッチを押してフォーゼ
の危機を救うシーンはやっぱこっちが
最終回だよなと思わずにはいられません
でした。

 ただゲストででたキョーダインはちょっと
恰好よすぎというか・・・・オリジナルの
チープ感を残しつつ、悪役としてもできた
と思うんでそこだけマイナスかな?
後に見た電人ザボーガ―がうまい具合に
リメイクしていたんでやりようによっては
出来たはずなんだけど・・・・

 さて飛んで九月はTIGER&BUNNYでスタート。
もともとTVの補完編という話だった
んでシリーズ全部見た向きには不満が
あったかもしれません。私もそうでした。
ただ総集編にしないで2時間でこの作品の
テイストを余すところなく伝えきったのは
さすがだと思いました。ただこの続きが
来年秋というのが・・・・・待てん!^^

 続いては発禁本のアニメ化でそれと
なく気にはなってたアシュラ。実は発禁
といいつつ子供時代は普通に病院の待合
室とかにおかれてたんで結構読んでトラウマ
のはなったんですよね。これがあったおかげ
芥川龍之介の羅城門とかは簡単に読めたし
ある意味究極の人間ドラマ。
これを手掛けたのがタイバニを並行して
やってたさとうけいいち監督。そして主演
アシュラが御大野沢雅子さん!

 いや、確かにこれはいい出来でした。
ただアシュラが求めていた母性である
若菜のデザインがアニメ向きに変えられて
たせいで感情移入がしづらいのと、ラスト
がイマイチ・・・・(原作どおりではある
けど)せっかく意欲作だったのに惜しかった
です・・・・でもアシュラの声が野沢さん
で本当よかった!野沢さん以外のアシュラ
はやはり考えられない!名台詞の「生まれ
てこなければよかったギャー」は野沢さん
しかできない名演でした! 

 そして色々運営サイドの手違いで不愉快
な思いをした劇場版魔法少女まどか★
マギカ。心理学的に言うと全員病んでる^^
とまでいわれてるこの映画、もともとはTV
シリーズで基本前後編とも全くTVから
話を変えずにきたんですが修正の数が
半端なくてまずよくぞここまでキチンと
リテイクしたなとまじめな取り組みには
好感が持てました。

 で病んでる登場人物たちに関しては
もしカウンセリングできたらどう対処
しようか?とか事実を淡々と冷静に
伝えるインキュベーター(感情がない
設定なんで)のとことんアダルトな自我
状態は、これはやりようによってはかなり
印象悪くなるんだなと^^しかもわざと
やってる分たちが悪いというか^^いろいろ
心理支援士的視点でみちゃいました^^
まあ魔法のかわりにカウンセリングが
でちゃ興ざめですけどね^^

 当然物語なんでカウンセリングの出番
はなくひたすら絶望という方向でゴール
に向かっていくんですがこのあたりは
人生脚本に気づいてれば…もっとも気づいて
はお話になりませんけど^^ついついそんな
事を思ってしましました。 

 しかし登場人物を発狂に追い込むほどの
突き詰めようはさすがというかなんという
か。でもこの手のは80年代アニメではよく
あってたまたまそれが現代のアニメで空席
になっていたことでブームになったのが
本作なわけで、自分らがリアルでみてきた
80年代アニメのロジックは現代でも通用
することがわかってほっとしました。

 できたらこのスタッフが経験したで
あろう伝説巨神イデオンに未見の若いファン
には触れてほしいのだけど、まど★マギ
を超える残酷描写はさすがに・・・ね^^

 でも間違いなくイデオンを経験しないと
エヴァもまど★マギも生まれなかった訳で
イデオン世代で受け手だったスタッフが
希望と明るさを振りまくはずのアニメから
得た絶望への回答を、作り手として送り
出すというのは結構ハードル高い作業
なんで同世代として期待しつつも同情
してます・・・

 だって選択肢がイデオンを超える更なる
絶望を観客になげかけるか?それとも
強大な絶望を打ち消す希望を提示するか
しかないんですから。生半可なハッピー
エンドでは終わらせられないハードル高い
宿題に挑む、その姿勢にはものつくりの
プロとして敬意を表します。

 さてまだまだ後半後4作控えてるんですが
なんとか全部制覇しようと思ってます。

-鑑賞記.見たもの記