[アニメ感想] 2019年夏アニメ完走分感想文 戦姫絶唱シンフォギアXV
2019/10/09
神の力を以ってして、神そのものを討ち斃さんとした原初のヒトガタ、アダム・ヴァイスハウプトは、サンジェルマンたちの理想の源であるラピス・フィロソフィカスにて黄金錬成されたシンフォギアによって撃槍される。
暗躍してきたパヴァリア光明結社はここに瓦解し、その残党は、各国機関の活躍によって追い詰められていくのであった。
そして――
追い詰められているのはパヴァリア光明結社だけではない。かつての超大国アメリカもまた、日本に向けた反応兵器の発射事実を非難・追及され、国際社会からの孤立を招いていた。
閉塞した状況は、新たな世界規模闘争の火種にもなりかねないため、速やかなる政治的解決が望まれているが、複雑に絡む国家間の思惑は軋みをあげるばかりで、遅々として進んでいない。
当該国である日本も、アメリカとの協調政策を打ち出して関係修復をアピールしているものの、どこかうすら寒い表面的なムードに終始して、局面打開には至っていない。
いまだ見えない世界の行く末。さらに、張りつめた空気はここにも。都内ランドマーク各所が一望できる、デートスポットとしても人気の大観覧車のゴンドラに乗っているのは、私立リディアン音楽院に通う高校生、立花 響と小日向 未来。
ふたりが手にした鯛焼きは白玉入りであり、絶品。甘すぎず、まるでぜんざいもかくやという口当たりの餡は申し分が無かった。それでも、ふたりの間に緊張が走るのは、何の気なしに未来が響に発した、問い掛けに始まるものであった。返答に窮した響の胸の奥にあるものは、果たして。
過去から現在に向けて紡がれたいくつもの物語は、ＸＶに集束していく。聖骸を巡る攻防は、どこまでも真夏の只中。はじける湖面を舞台に、少女たちの歌声が輝きを放つ。（あらすじは公式HPより）
終わりが見えない構成
私はB級映画が好きなもので、時たまどうしても本流からはずれた作品や、自分でもなんで続けて視聴しているのかわからない作品を、ずっと見ている傾向がある。で、シンフォギアなんだが、明確にB級というわけでもなく、かといって名作とも呼び難い。
しかもほぼ毎期ごとに惰性でみていたのに、結局完走してしまったという不思議なアニメでもある。
実をいうと私は二期から見始めて、再放送で一期をみて追いついた口である。といっても「だいたい三期くらいで終わるだろう」とタカをくくっていたのだが、終わってみればまさかの五期！いくらなんでも長い！長すぎる！
個人的にはプリキュアみたいに一期ごとにキャストが変わったほうがよかったなあと思うのだが、期を追うごとにどんどん話がわからなくなっていくのが、なんとももう・・・
シンフォギアシリーズの悪いところは、物語の長さと伏線の回収と終わりが見えない構成につきる！1期から観ていても、正直3期や4期あたりで完結させられたんじゃないかと、五期の最終回を見終わった今でさえ思う。
さすがに五期になると
まあ、この作品はあくまで歌がメインだし、そこだけ聴いていれば、伏線とか、物語はどうでもいいとさえいえる。歌がなければヒロイン達がただ戦うだけのアニメでしかない。王道的な展開として、かつて敵だったものが仲間になって闘うというところは、最後まで踏襲されていたけど、戦姫絶唱シンフォギアとはだいたいそういうアニメなのだ。
「女の子が歌の力で戦う（物理的な意味で）アニメを作ろう！」で作って大成功したのが一期で、その一期が成功したもんだから「声優のCD売るためのアニメを作ろう」という「大人の事情」が右肩上がりに強まっていくのが二期～五期だと思ったらいい。
毎度毎度、戦闘に入る前の変身シーンに時間を取られ、前話の振り返りシーンに時間を取られ、内容は薄くなる一方だったし、引き際を誤った感はあるが、それでも終わってくれるならよしとしておこう。
実際これだけの楽曲があって、ベスト盤でてないし（いずれでるんだろう）。今回の五期は中身が薄まる一方で必然的に商業的な側面が強く出てくるのは、ある意味必然だったのだろう。さすが悪い意味でのサテライトだなと思わずにはいられない。
正直ここまでよく視聴してこられたなと思うけど、さすがに五期になると飽きてきた。救いはここで終わってくれたことくらい。本当になんでずっとみていたのかがいまだに自分でわからない（笑）まさか一期見ていた時はシンフォギアがこんな感じのアニメになるとは思いもしなかったけど・・・・（いや、うすうすは気づいていたか…）
