[アニメ感想] 2018年冬アニメ完走分感想文 ラーメン大好き小泉さん
2018/03/29
クールでミステリアスな女子高生「小泉さん」
転校生の彼女が気になる同級生の「大澤 悠」は、ある日帰り道にあるラーメン屋の行列に小泉さんの姿を見つけ、ひょんなことから一緒にラーメンを食べることになるのだが、、、。(あらすじは公式HPより)
並々ならぬこだわり
簡単に言うと美少女がうんちくを語りながらひたすらラーメンを食べるだけのアニメ。潔いくらい「それしかない!」。
しかし、ラーメンそのものの描写はもとより、ラーメン店やメニューが実名ででてくるあたりに、並々ならぬこだわりを感じるし、作画自体もまるで匂いまで伝わってくるかのような丁寧な作り込みで、思わず食べたくなってしまう。
だから、なるべく「ラーメン大好き小泉さん」は食事時にみないと、下手に空腹時にみてしまうと大変なことになる。
しかしながら、本作の最大の魅力は、表題にあるとおり「ラーメン大好き」な小泉さんの、尋常ならざる「ラーメン愛」が徹底的に描かれている点。これが、この作品の大きなポイントになっているのだ。
終盤になると小泉さんのラーメン愛はどんどん加速していき、ついにはその周囲もラーメンの魅力にとりつかれていくのだが、当の小泉さんだけは初回から最終回まで全くぶれていないのが、面白い。
ラーメンの奥深さを堪能できた
小泉さんに(ある意味、異常な形で・・・笑)思いを寄せる大澤悠(ショートヘアのややボーイッシュな女の子。料理もうまい)が、単なる「百合要員」ではなく、いわゆる狂言回しになって、事件を起こし、小泉さんと驚異的な確率で遭遇し(悠自身は「運命の出会い」だと思っている・・・笑)、様々なラーメンと巡り合い、ラーメン道に「堕ちていく」さまは、一見するとギャグなのだが、単に笑い飛ばせないのが、この作品のおそろしいところ。
そして、全国には私の知らないラーメンがまだまだたくさんあるんだなあということを思い知らされたし、ラーメンの奥深さも堪能できた。小泉さんを描き切ったキャスト・スタッフのラーメン愛も画面からビシバシ伝わってくるのだから困ったものである(笑)
一説によるとアフレコ現場には常にいろんなラーメン(もちろん音録り用だろうけど)が置いてあって、キャストが楽しみにしていたらしいが、皆さんの健康にはよかったのやら、悪かったのやら・・・・(笑)いまや「食い物系美少女」ご用達声優と化した竹達彩奈さんの力演も愛溢れるもので、これも見どころのひとつになっていると私は思っている。