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[私的人物伝] アニメーションスーパースター列伝 金田伊功編①

2018/11/14

金田アニメの特徴

今回から私的人物伝をスタートしようと思います。第一回は伝説のアニメーター・金田伊功(かなだ・よしのり)さんです。

近年放送のテレビアニメでは大概オープニングアニメ、エンディングアニメに携わったスタッフ名がクレジットされています。このオープニングアニメを「特別」なものにしたパイオニアこそが金田伊功さんなのです。

しかし、つい30〜40年前まではオープニングやエンディングというのはスペシャルなものではありませんでした。よって金田伊功さんのお仕事も当初はお名前がクレジットされていなかったのです。では、なぜ金田伊功さんのお仕事が広く知られるようになったのかというと、それは70年代末から次々と創刊されはじめたアニメ誌の影響が大きかったといえます。

ネット未発達の時代に活字の威力はそれは大したものでした。特にアニメ好きにとってはアニメ誌というのは、今以上に心の拠り所でした。
そんなアニメ誌が目をつけたスターこそ金田さんや宮崎駿さん、高畑勲さん、富野由悠季さんといった方々でした。そんな金田アニメの特徴をざっくりとご紹介しましょう。

①独特なパース
②動かすところは動かし、とめるところはとめるメリハリの付け方

今回はこの2点を取り上げたいと思います。

枚数を制限したフルアニメ

まず①の独特なパース(パースとは一定の図法によって描いた透視図のことで、立体的に表現することをいいます)ですが、一般的に金田パースと呼ばれているほど個性的で、一度見たら忘れられないインパクトがあります。金田さんのオープニングアニメとして代表的なのが、銀河旋風ブライガーですけど、冒頭で主人公キッドがガニ股ジャンプするシーンなどはその最たるものです。これらの特徴は、「勇者ヨシヒコ」シリーズの福田監督作「アオイホノオ」で、「実写化」までされました。

②のメリハリの付け方はそれまでのアニメの概念を大きく覆すものでした。やや専門的な話になりますが、アニメーションは一秒間に24枚の絵を必要とする「フルアニメ」とそれ以下の枚数で動かす「リミテッドアニメ」とに分かれています。日本のテレビアニメは鉄腕アトムの昔から「リミテッドアニメ」として作られていますが、手法的には「枚数を削減したフルアニメ」という感じでした。

しかし、金田さんは一秒間に一枚しか使わない場面があったかと思ったら、次の瞬間には20枚近く使ったりという、それまでのリミテッドアニメとは異なる使い方を試みてきました。結果的にはリミテッドアニメであるにも関わらず、ところどころフルアニメになるなどといった、それまでの概念を壊したという点では非常に画期的だったのです。

金田さんの技術の粋を堪能できるのがやはりブライガーのOPだと私は思っています。ビデオもない当時は、ブライガーのOPで使われたすべての作画を分解したポスターとかがアニメ誌の付録についていましたから、それをもとに何度となく模写しまくりました。

私は今でもたまに金田調のイラストを描くのですが、正直楽しくて仕方ないですね。

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