それでも生き永らえた!生命力イラストを描いているcocoroharadaの由無し事ブログ〜生命力イラストができるまで〜 ①
2018/10/03
見る人が感じ取ったもの
私にとって「絵を描く」という行為は息をするのと同じくらい自然なことです。昔はこれがお金になれば幸せだと思っていましたが、ぶっちゃけお金になろうが、なるまいが、描いてる瞬間はたまらない充実感があります。ですから、割と絵で稼ぐ、という事には頓着していません。
このブログで描いていきたいことは、私が絵で表現したいことを文章化したものです。絵で全てが伝えられたら問題ないんですが、文章を書く事も嫌いではないので、蛇足ではありますが、自分で作品や絵に込めた思いをこれからつらつら語っていこうと考えています。
さて、前の仕事をクビになって早10年以上。この間にパソコン習いに行ったり、心理カウンセラーの技術を学んだり、色々してきました。
しかし、今では自分の足してきただけの技能をいかに売り込むか、よりもいかにして引き算できるか?に関心が変わりつつあります。今の私は「引き算の人生」を歩みはじめているのです。
もちろん心理カウンセリングもWeb系の技能も私の中では一つでしかないんですが、なんでもできる自分に価値があるという生き方から、いるだけで価値がある自分になるために、この記事を書いていこうと思います。
ここ最近私の「画業」がクローズアップされることも増えてきました。ただし、自分がしたいことと、求められることとの乖離が激しいなとも感じています。私の中では全て同じなんですが、やはり言葉足らずな部分は引き算せずに説明する必要にも迫られてきました。
本当は作者がぐちゃぐちゃ説明するより、見る人がそれぞれ感じ取ったものが正解なんで、無粋といえば無粋なんですよね(笑)
昔のレスラーの姿を残したい
今描いている画題は主に3つです。
①実在するプロレスラーを描いたもの
②オリジナルキャラクターを使って自分が考えるプロレスを表現しているもの
③風景や花(人以外のもの)
順に説明していきましょう。その前に大前提として、私が死にたい人間であり、しぶとくも生き永らえてしまった生命力の強い人間でもあるという事実があります。私自身はどれもプロレスで繋がっているんですが、プロレスをみていないあなたには何のことかわからないでしょうから、とりあえず私が描くものは全て生命力イラストと呼んでおります。
①に関してはあまり言うことがありませんね。私が古いプロレスファンなもので、どうしても対象がレジェンド系に偏ってしまうのですが、描いていて面白いのは、近年の選手のような精悍で引き締まった肉体よりは、岩のようにゴツゴツした、ボディビルではまず作れない鋼の肉体なんですね。
しかし、残念ながらそういう肉体をもつプロレスラーは現在皆無と言っていいでしょう。これも時代の趨勢といえばそれまでですが、であるならば、せめてどういう形にせよ、昔のレスラーの姿を残したいと考えたわけです。
こればかりは、文章ではどうにもなりませんし、やはりイラストの出番ということになります。とは言っても、さすがはレジェンド。元のモデルそのものに、力があることは言うまでもなく、どこかに私の絵であって、私の絵ではない感じもあります。この辺は複雑な心境ではあるんですが、まあ描いていて楽しくないか?と聞かれたら、そういうわけでもないので、自分の中では著しい乖離は感じられていません。
ただ、ディフォルメをしていない分、LINEスタンプのような小さい画像への転用はしにくいですし、そもそもが実在の人物なんで、権利関係を考えるとめんどくさいですね。
夢の残り火が形になって
②は、元を辿るとかつて漫画家になりたかった私の夢の残り火が形になってしまったものです。とはいえ漫画制作は意外と肉体や精神を酷使いたしますので、漫画を描くというのは、もうあまりやりたくないんです。イラストというのは、手描きの時は苦手にしてましたが、デジタルに移行してから自分なりのやり方を見つけてきたため、これが一番自分の中ではしっくりきています。需要は全くありませんが、LINEスタンプにしているのは②の絵になります。
何より著作権的にも問題ないし、デジタルなんでスタンプ化も簡単なんですね。では、なんで動物と人間が混じったおかしな絵ばかり描いてるのか?というと、これには少しばかり理由があります。
実は病床に伏せっていた時期、たまたま絵本につける挿絵を募集する企画に出逢いまして、応募する際に生み出したのが、今描いているキャラクターたちです。だいたいこの時も、絵本の内容を拡大解釈して、プロレス的にとらえるという、全く内容に寄り添わないことをやらかしたため、当然のようにボツになりました。
しかし、求められないとわかると逆に火がつく性分の私は、誰からも求められていないのに、しつこく彼らの絵を描き続けています。まあ、①と②はお互いが補完し合っていて、どっちかが飽きたら、片方を作るようなサイクルで描いてますので、私の中では必要とされようがされまいが、描きたい画題には違いないのです。
③については、やはりただトレースや模写だけでは面白くないので、背景や花、模様やロゴにも凝り始めた結果、生まれてきた「副産物」ですね。とはいえ、凝りすぎるとメインのキャラクターが死んでしまうので、単体の風景や花を作る時は構成を考え直します。
てな感じでざっくりと今描いている絵についてご説明しました。次からは生命力イラストが現在のような形になるまでを説明していきます。