[心理×映画] 映画鑑賞記・ゴシップチアガール
10年7月1日鑑賞。
実際にテキサス州の高校で起きた事件を下敷きにしたスキャンダラス・ドラマ。
主人公のコーチには「ステップ・アップ」のJ・ディーワン。共演は5人組のリーダー
に注目の若手A・ベンソン、さらに校長役で往年のアイドル女優T・オニールが健在
ぶりを見せた。もともとはテレビ用映画なんだそうだ。
テキサス州のジャクソン高校に、教師兼コーチとして赴任することになったエマ。
だが、彼女が受け持つチアリーダー部は、「ファブ・ファイブ」の異名を取る5人組
が牛耳り、好き放題に振る舞っていた。
5人組はティピット校長の娘ブルックをリーダー格に、学校に多額の寄付金を
納める後援者の娘たちであり、誰も面と向かって批判できなかったのだ。
エマは、甘やかされ増長する彼女たちの暴走を止めようと1人奮闘するも、相手
は校長や学校の有力後援者を親に持ち、好き放題に振舞うチアリーダーの5人組
である。
実はチアとしての実力もある5人は、学園を我がモノにして親たちのもみ消し工作によって処分も
逃れ、さらに増長していく。他の教師が保身で見て見ぬふりを決め込む中、それでも
新任の教師兼コーチであるヒロイン.エマだけが彼女たちの暴走を止めようと
する。しかし事態は思わぬ方向に行ってしまい...
親の権威を笠に着て好き放題に振る舞い、教師も手が出せない5人のチアリーダーを
相手に、1人の新任教師が体当たりでぶつかっていくというのが物語の軸でまあ
昔からよくあるタイプの不良高校生を更生させるストーリーか、もしくは更生
しない生徒を人間扱いせずに抹殺していくタイプの映画かと思ったけど、描かれて
いるのが女性で、しかも美人揃いで身体能力も高いのに考え方が幼稚という
始末に負えないタイプの不良で、結局親も校長も自分たちが良ければいいと
思っていることを見透かしているからますます増長していく。
そしてついにはテレビにまで追われることになるが、それでも彼女たちは更生しない。
結局落としどころはどこにあるのかと思っていたらそのまま終わってしまった。
まあリアルに考えれば物語の中で簡単に更生する方が変なのだが、この後味の悪さ
は徐々に日本をも浸食しつつあるように思えてならない。それが見終わった後の
「イヤさ」加減につながったとおもう。