200%元気になる心理学的音楽徒然草(5)カリフォルニアハッスル
今回はまたプロレスラーの入場テーマに戻りまして、比較的入手難易度の高いと思われる、「カリフォルニアハッスル」をご紹介いたします。この曲は新日本プロレスや全日本プロレスでも活躍したチャボ・ゲレロ(シニア)の入場テーマに使われていました(全日本在籍時)。
実はこの音源、海外ドラマ『白バイ野郎ジョン&パンチ』(1977年~)EPシングルのB面に収録されており、劇中で使われたかどうかはわからないのですが、演奏はコーニッシュ(CORNICHE)というグループで「正規のサントラ」ではありません。
残念ながら私はジョン&パンチを見たことはないのですが、当時人気絶頂だった声優の古川登志夫さんと田中秀幸さんが吹き替えを担当していらしたので、見てなくてもアニメファンならその存在は知っておりました。
今なお「ジョン&パンチなら古川さんと田中さんの声でないと」という声があるくらいハマリ役だったこともあり、つくづく見ておけばよかったなあ、と後悔したものでした。それはともかくそのジョン&パンチとチャボ・ゲレロが結びついていようとは!これを知ったときにはさすがにビックリしましたよ。
ですが、問題が一つありまして、このテーマ曲シングルは先ほども書いた通りオリジナルの劇伴ではないため、今発売されているオリジナル版のジョン&パンチのサントラCDには収録されていないようなのです。ただ、EP盤も今ではかなり入手困難になっているのですが、カリフォルニアハッスルの音源自体はYouTubeで聴くことができます。多分そういう経緯から番組では未使用ではないかとは思うのですが、まさか同じ日本テレビ系列の全日本プロレス中継で使われていようとは…
ただ会場使用音源とレコード収録版もなんか違う感じがするのですが、とりあえず全日本プロレス関連テーマ曲アルバムに収録されているカバー版とも明らかに違いますので、このコーニッシュ演奏版が「チャボ・ゲレロのオリジナル入場テーマ曲」と断じていいのではないかと思います。
今ではチャボシニアの現役時代を知るファンも少なくなりましたし、ジョン&パンチの放映からかなり年月もたっているため、「カリフォルニアハッスル」がCD化されるかといえば、かなり難しいかなと思いますね。ジョン&パンチのファンの方ならメインテーマの方に価値があるでしょうし。