映画鑑賞記・スターウォーズエピソード5.帝国の逆襲
06年11月5日観賞。
ヤヴィンの戦いから3年。デス・スターを反乱同盟軍に破壊された銀河帝国軍の反撃は激烈を極めた。反乱軍は帝国軍によりヤヴィン秘密基地から撤退を余儀なくされ、氷の惑星ホスにエコー基地を設立したのである。ダース・ベイダーは反乱軍、そしてルーク・スカイウォーカーを捜索するため調査用のプローブ・ドロイドを銀河系の各地に大量に放っていた。
ホスにも一体のプローブ・ドロイドが隕石に擬態して着地した。その時ホスではルークとハン・ソロが原住生物トーントーンに乗ってパトロールを行っていた。ルークは落ちてきた隕石を発見し調査しようとしたが、雪原の怪物ワンパに襲われ気を失ってしまう。一方先にエコー基地に戻ったソロは司令官のライカン将軍に反乱軍を離れ、ジャバ・ザ・ハットに金を返したいと告げた。レイア姫はソロに残るよう説得するが、失敗に終わる。
やがてソロはルークがまだ戻っていないことを知り、危険も顧みずルークの救出に向かった。ワンパの棲み家に囚われていたルークはフォースとライトセーバーを使って脱出に成功するが、猛吹雪の中で倒れてしまう。が、そこにフォースと一体化したベン・ケノービ(オビ=ワン・ケノービ)の霊体が現れ、ルークに惑星ダゴバへ行きジェダイ・マスターのヨーダから学ぶよう告げたのである。幸運にもルークはその直後ソロに救出され、翌日にエコー基地に帰還した。
偵察機から不審な物体を発見したとの通報を受け、ソロとチューバッカはそれの調査に向かい、帝国軍の放ったプローブ・ドロイドだと突き止める。報告を受けたライカン将軍は帝国軍に基地の場所が察知されたことを悟り、基地の全軍に撤退命令を出した。ベイダー率いる帝国軍の「死の小艦隊(Death Squadron)」はホス近辺に到着するが、オゼル提督のミスで反乱軍に艦隊到着を気付かれてしまい、エコー基地のシールド展開を許してしまう。
激怒したベイダーは失態を犯したオゼルをフォースグリップで処刑し、その場でピエット艦長を新提督に任命し、ヴィアーズ将軍にAT-ATによる地上攻撃でシールド発生装置を破壊させるよう命じた。同盟軍は貴重な物資を積んだ貨物船が脱出する時間を稼ぐため、歩兵・スピーダー部隊が必死に応戦を試みるが厚い装甲に覆われたAT-ATに歯が立たず、遂にシールド発生装置を破壊されてしまう。ミレニアム・ファルコンを修理していたソロとチューバッカは逃げ遅れたレイアと3POを乗せ基地から脱出。そして生き残ったルークは地上戦が終了した後Xウイングに乗り、R2-D2を伴って、オビ=ワンの言葉に従い惑星ダゴバへ向かう。(あらすじはwikipedeiaより)
公開当時「映画で{続く}をやっちゃだめでしょう」という評があった事も思い出した。早く続きが見たいという意味では成功しているのだけど、独立したエピソードとしてはやや物足りないという意味か。見ているだけの人間は贅沢なので何とでもいえる(笑)
今でこそ映画で「続く」をやっても何年でも待てるけど、この映画の公開当時は拷問に近かった。それゆえの怒りだとご理解いただきたい。
スターウォーズはもともとがスペースオペラであり、その語源になったといわれるソープオペラ(昼メロ)の要素が本作では結構盛り込まれている。結構重要な設定が唐突にキャラクターの口から飛び出したりするのはその好例だろう(「私はお前の父だ」とか)。こうした「○○オペラ」と呼ばれるものは、その作品自体を揶揄していたものだったのだが、スターウォーズのヒットによって、いちジャンルの名称に変わってしまった。
それゆえスターウォーズの登場以降、ハリウッドのSF作品は皆大味になってしまい、いわゆる本格的SFが作られることがとても少なくなってしまった。それにプラスして特撮技術もCGの大量導入によって退化してしまった感がある。この辺の功罪は語ると長くなっちゃうんだけど。
「5」は「4」ほどは感慨深いものはなかったけれど、それでも第二作目として見るのと「エピソード5」として見るのとでは大分違う。あとクローン大戦を見ておいて損がなかったな、という意外な思いもあって、これはこれで楽しめた。