№153 コクリコ&オーズ&ゴーカイジャー 鑑賞記(11・8・11 木)
この日は朝からお通夜モード
に入ってる感じがした。
3・11から5か月とかいうことで
はなく、自分の中で煮詰まって
いたからだ。
映画も北北西に進路をとれ
とハガレン以来いってないから
かなり久しぶりだった。
本当は予定があったんだが
無理やり時間を延ばしてもらって
どうしても3本見て帰ろうと
本当に時間のやりくりして
各方面に頭をさげたこの日は
メンズデー!
つまり一本1000円でみられる
わけでしかも、全員プレゼント
であるダイスオー&ガンバロイド
(これは戦隊&ライダーの記念
品)がもらえるタイミングは
今週しかなかった。
喪に服してる場合ではなかった
のだ!
ということで朝8時に家をでて
まず早朝上映のコクリコ坂を
見ることに。
ぶっちゃけていうと私
宮崎吾郎監督の前作「ゲド」は
最後まで見ていない。
あれ見てると大概始まって
30分で寝落ちれる自信があるって
いうか^^そのくらい
画面に緊張感がないと
いうか^^
まあ、親父さんの近作も
そうとう酷かったけど^^
「アリエッティ」が私の中の
ジブリランキングをあげて
くれたことと、前評判がそんな
に悪くなかったんで、まあ
1000円なら見に行ってもいいか
と。あくまでライダー&戦隊
のついでだった。
予告ですでに明かされてるので
書いていいと思うが、血縁をめぐる
悲劇性を全面に押し出して物語
を作るのはいくら衰えても
あの宮崎駿がやるとは思えなか
ったし(むしろやったらどうなる
か見てみたかったが^^)、
そうなるときわめて当たり前の
日常、それも1963年という
時代背景限定で見せるという
のは勇気がいったなあと思う。
親父さんはこの時代のすぐ
あとくらいに東映労組の
旗頭としてペーペーのアニメー
ターなのに賃金闘争にあけくれて
たわけだからリアルタイムで
しってるけど、吾郎監督は
67年生まれ。知ってるわけも
ない時代。
それでいて実際に存在していた
時間帯の作品として仕上げない
といけない。
ぶっちゃけこういうのって
押井監督の得意分野のような
気がするんだが^^荒れ果てた
クラブハウスとか恋愛ごっこ
に興じる若者とか、熱く
論争に明け暮れ時に血の気が
余った学生たちを描かせた
ら多分押井さんの方がうまい
はずなのだ。
でも多分それでは親父さん
の予想を超えるものはできなか
っただろう。
物語は例によって原作のテイスト
だけ拝借した全くの宮崎節炸裂
の映画なんだが、これがそれほど
嫌味に感じなかったのは
この作風に吾郎監督が向いていたこと
と、諸々の中極限状態でこの作品
を作ることになったこと(プレッ
シャーはゲドの比ではなかった
そうだ)が大きな要因だった
かな??
そう考えるとドラマ性の高い
要素をあえて排除しつつごく
普通のことを当たり前に描く
ことができたっていう意味では
宮崎吾郎というクリエイター
の可能性を知らしめられた
といってもいい。
全く期待してなかったんで
好評価になったけど、アリエッ
ティに比べると稚拙な部分も
あって、まあ宿題も残しては
いた感じ。特にジブリお得意
の有名人キャストに関しては
今回出来不出来の差がありすぎ
たように思う。
長澤まさみはあちこちで
いわれてるほどひどくは感じ
なかった・・・というかあんな
もんだと割り切ってたんで^^
やっぱこの後見たゴーカイ
ジャーの神キャストに比べると
安定感ではけた違い。今回
キャストがもう少し安定してれ
ば、もっといい点あげられた
のになあと何回も思ったし。
起用するのはいいけどやっぱ
素材はキチンと確かめてから
つかおうよってとこかな。
まあ1000円なら損した感は
ないから、行ってみたい方は行って
みればって感じ。ゲドみたい
に確実に睡魔に襲われないだけ
ましってことで。
続いては本日のオオトリ!
ゴーカイジャー&オーズ!!
間90分あったんで振込
やら昼食やらすませて再度劇場
に入ってみたら、コクリコ
のシアターと全く違う客層!
そして充満するポップコーン
の香り^^
さすが夏休み映画。
でも入場待ちは圧倒的にポケモン
が多かったがこの日だけだった
のかな?
で、まずはゴーカイジャーから。
さすがに記念映画に比べると
一枚オチっていうかそれは否め
なかった。
ってかゴーカイシルバーが
思ったより人気なかったのが
驚きだった。後ろのお客なんて
「あの一杯顔があるところが
いや」とかまでいってるし!
鎧役の池田さんは配役通りの
スーパー戦隊LOVEの人なん
だが^^
まあほぼ添え物的扱いだった
し^^今回は仕方ないか。
ただこの映画注目は豪華
声優陣!ささきいさお、堀江
美都子というゴレンジャー
コンビが歌でも声優として
も健在ぶりを発揮すれば
(ちなみに幽霊の役で
主題歌を歌ってる松原
剛志さんとトリオで参加)
あの野球仮面の声はTVオリジナル
通り永井一郎さんだったし
エージェントアブレラも
中尾隆聖さんだったし、
なにより今回の敵キャラが大物
悪役をやらせたら日本一の
内海賢治さんでこれはもう
キャストだけで大満足だった!
きけば戦隊モノは初出演とか
でこれだけでも貴重!
そもそも30分枠一本
にこれだけの声優陣ぶちこむ
ってある意味ジブリへの
あてつけかと思ったくらい。
TVじゃ絶対不可能な映画なら
ではの楽しみかたができる
と思う。
さて一方のオーズ。
東映のお家芸である時代劇と
特撮って原点はあの松方弘樹
さんが主演した怪作「怪竜大決戦」
にさかのぼるのだが
今回はよりによって暴れん坊
将軍との共演!
しかし、ここにはもう一つ
接点があった。昭和ライダー
の楽曲を数多く手掛けた菊池
俊輔氏の存在である。
あのおなじみの将軍様
が馬を駆って走るシーンに
かかる「あれ」のBGMこそ
誰あろう菊池俊輔さんなの
である。
むしろ平成ライダーの方に菊池
節がなじむのかなという不安
の方があったがそれは本当に杞憂
だった!
もうTVなどで公開されてる
オーズと吉宗公の併走シーン
はあの菊池節とあいまって
とりはだもの!
まさかあの楽曲がそれも平成
ライダーで使われる日がこよう
とは!!!
むしろ次期ライダー、フォーゼ
との共演の方が違和感感じた
くらいで^^これはいいのやら
悪いのやら^^
まああれって結局バージョン
UP前提でデザインしてある
と思いたい。
Wみたいに最初から完成してる
とエクストリームみたいにちょっと
残念な(40周年映画でもでなかった
し)バージョンになることもあるんで
今後に期待かな?
マツケンさんが歌うサンバも思った
以上に名曲でこれだけでも聞いて
損はない。
ただ物語の設定が今年の6月
になっていたんで、
今TVで敵味方で戦ってる
アンクと映司君が一緒にいたり
伊達さんが(まあ帰っては
くるんだが)まだバースだったり
ちょっとその辺でお子さんには
違和感があったみたい。
というかなんかずいぶん過去
になった感があるんでタイミング
的にももっとスピンオフっぽく
してもよかったかな?
まあでも満足度は高かった
ですね^^両方ともちょうど
よいバランスで楽しめたんで
いい気分転換にもなったし
暑い中わざわざ小倉行った
甲斐がありました。
あ、今回は2D鑑賞でした
が、2Dでも十分楽しめ
ます。ってか3Dって目に
悪そうで^^;
「牙狼」見たときかなり疲れ
たんでなるべく3Dは避けて
ます^^わざわざ高い金払って
しんどい思いはしたくない
ですしね^-^