映画鑑賞記・ゴジラ(1984年版)
08年12月24日鑑賞。
伊豆諸島の大黒島で巨大な噴火が発生。噴火から3か月後、大黒島近海で操業していた漁船「第五八幡丸」が嵐によって航行困難となり、なぜか島へと引き寄せられていく。乗組員はSOSを発信するが、その後に消息を絶つ。
一夜明け、付近をヨットで航行していた新聞記者の牧吾郎は漂流していた第五八幡丸を発見して船内へ乗り込むが、そこにはミイラ化した船員の死体が連なっており、しかもその中にはモリやマキリなどを握っている者もいた。ようやく唯一の生存者である奥村宏を見つけたその時、体長1メートルほどもある巨大なフナムシに襲われ絶体絶命に陥るが、意識を取り戻した奥村に助けられる。
奥村は、遭難の際に怪光を発して崩壊する大黒島の中から咆哮と共に現れた巨大な怪物を見たことを牧に語った後、海上保安庁に保護され、治療及び調査・確認のために警察病院へ入院させられる。そんな中、奥村を見舞った林田信は30年前の写真を見せ、その際の反応から奥村が目撃したという巨大生物がゴジラであることを確信し、内閣安全調査室長の辺見に告げる。大黒島の爆発でゴジラが目覚め、寄生したフナムシが放射能を浴びて巨大化し、今回のような事件が起きたという。報告を受けた内閣総理大臣の三田村清輝と官房長官の武上弘隆は、「ゴジラ出現の報道は国民のパニックにつながる」と考えて報道管制を敷き、第五八幡丸は未だ遭難中、奥村は病院で軟禁状態にして、それぞれ現在も行方不明と発表する措置を執る。
謎の巨大生物の特ダネをものにしようとしていた牧は報道管制により出鼻をくじかれるが、代わりに林田との独占的なコンタクトが許された。林田の研究室で手伝いをしていた奥村の妹の尚子に好意を感じた牧は、奥村が既に救助されていながらゴジラの情報隠蔽のために軟禁されている事実を流すが、病院での兄妹の感動の再会を「取材」してしまったため、尚子の反感を買う。
その頃、日本近海を航行していたソ連の原子力潜水艦が撃沈されるという事件が発生。アメリカは関与を否定したが、ソ連はアメリカの攻撃と断定し、両国軍は臨戦態勢に突入する。東西関係に緊張が走る中、自衛隊のP-3C哨戒機が捉えていたソ連原潜の撃沈された際の海面写真を分析した結果、原潜の撃沈はゴジラの襲撃によることが判明。このことを受けた日本政府は東西陣営の衝突を防ぐため、ついにゴジラ報道の全面解禁に踏み切る。
その直後、静岡県の井浜原子力発電所にゴジラが出現。ゴジラはヘリコプターで現地へ赴いていた林田の目の前で原発施設を破壊し、原子炉の炉心を取り出して放射能を全て吸収すると、頭上を飛んでいた渡り鳥に吸い寄せられるように海へ去っていく。林田は渡り鳥の発する超音波にゴジラの体内の磁性体が反応して帰巣本能を刺激されたと考え、合成した超音波によってゴジラを三原山へ誘導した後に人工的に噴火させた火口へ落とすという作戦を日本政府に提案する…(あらすじはWikipediaより抜粋・編集)
公開当時は大学生だった。この前の年くらいにリマスタリングされた第1作目などの、ゴジラ映画が再公開されてそこそこ評判を呼んでの新作登場だったと思う。ただ、当時の映画評があまりにも悪くて見に行く気になれなかった。
で、24年たってみてみると、やっぱ穴だらけな映画だったんだよなあ。1954版の完全な続編という事になっているんだけど、核の描き方が安直で、それにともなってゴジラの扱いも軽い。
あと、当時の評で「ビルより小さいゴジラ」というのがあったんだけど、これはひとえにカメラアングルに問題があると思う。
マニア的には沢口靖子の挿入歌がツボだったりするんだけど、全体的には短いわりにたいくつな映画だった。