8年半の体験談を告白しちゃいます。もとカーディーラーセールスマンの体験談ブログ タイヤにまつわるお話
8年半の体験談を告白しちゃいます。もとカーディーラーセールスマンの体験談ブログ(53) タイヤにまつわるお話(2)
2016/12/07
日常車を使うにあたり、普通に路面を走るタイヤには気を使うことがあるかとは思います。特に冬場はスノータイヤの履き替えなどで気を使うことも多いでしょう。
しかし、表にみえない「5本目のタイヤ」に関しては、あまり関心のない方は多いのではないでしょうか。今回は第五のタイヤ、スペアタイヤのお話をします。スペアタイヤは、自動車が装着しているタイヤがパンクなどによって使えなくなくなった場合、予備として装着する簡易タイヤのことです。
既にホイールにはめ込まれた状態で、トランクの中や車体の下、後部ドア等に設置されている場合が多く、パンクをしてもすぐに取り出すことができます。
スペアタイヤは応急用というその性質上、軽量であることが求められており、通常のタイヤと比較すると接地面が細く、空気圧も低く作られているので、長距離を走行するのに十分な耐久性があるとは言えません。
そのため、スペアタイヤの安全性が保てる走行速度の限界は約80km/h程度であり、走行距離も約100km程度が限界です。ですから、自宅に帰ることができた時点で、すぐに純正のタイヤに戻さなければなりません。
定期点検ではスペアタイヤの空気圧や寿命もチェックしてもらえます。ですからついつい自分で目視を怠りやすいとも言えます。
私が事故にあってタイヤがパンクした際に、自力でスペアタイヤを交換してディーラー(もと職場)に持ち込んだら、実はスペアタイヤ自体もパンクしていたという出来事を体験したことがあります。この時以降スペアタイヤにも気を使う必要性を痛感しました。とはいえ、特にエンジンルームやロッカーの下にあるスペアタイヤはなかなか自力で確認することは難しいでしょう。四輪駆動車に多く見られる、バックドアに取り付けられた状態ならまだ見やすいですけどね。
最近は総じて燃費の向上をはかるため、スペアタイヤレスな車も増えています。これは、自力でタイヤ交換をできる人が減ったためだといわれています。問題はパンクしたまま走行して事故につながることのないように、異変を感じたら即、停車してタイヤに異常がないかどうかチェックして、パンクの疑いがある場合は速やかにJAFに連絡するなどして、事故判断は避けることも必要でしょう。
なお、スペアタイヤとして純正のタイヤをそのまま搭載している車もあるので、その場合は通常のタイヤとローテーションして使っても問題ありません。