8年半の体験談を告白しちゃいます。もとカーディーラーセールスマンの体験談ブログ 私が乗ったカーレビュー

8年半の体験談を告白しちゃいます。もとカーディーラーセールスマンの体験談ブログ(51) 私が乗ったか^レビュー・トヨタ2000GT編

今回のトヨタ2000GTは正直うと「乗った」とはいいがたいのですが、得難い体験として記録を残したくて、立ち上げました。ですので、運転レビューを期待された方には「ごめんなさい」と先に謝っておきますね。

トヨタ2000GTは現在でも非常に希少価値の高いスペシャリティーカーなので、中古相場は驚くほど高い価格で取引されます。トヨタ 2000GTは一般的市場に登場することはほぼ無いと言っても良いですが、程度の抜群に良いもので中古価格は1億円を超え、状態が悪くても最安値で中古価格2000万円程はするレベルの車、それがトヨタ2000GTなのです。最安値の車両を購入しレストアし完璧に仕上げることが出来れば倍近い中古価格で取引することもできるほどです。

トヨタ200GTはとても希少価値の高い車両で、値引きは無いといっていいでしょう。それだけ希少価値の高い車なので、値引きをしなくても中古市場に出てくるとすぐに売れてしまうだけでなく、オークション形式だとさらに高値が付くこともあります。

それだけ、中古相場が高くなった理由として挙げられるのは生産台数が337台のみであり、内装はヤマハが楽器の木材加工にも使用するような高い技術によって作られた特別仕様であるためです。また、当時のトヨタでは唯一スポーツカー部門の車であり、エンジンもとても高い技術を持って製作されたことも挙げられます。もし2000GTを保有できずとも乗ることが出来れば夢のようなことです。一生かけても街中で走っている姿を見ることはないかもしれない超レアカーと言えるでしょう。

実は私、この2000GTのコクピットに座ったことがあります。これは営業マンとして配属される前に新人研修で名古屋に行っていた時、その新人教育センターのロビーになぜか2000GTが展示してあったのです。30年前でも骨董品でしたから、もちろんエンジンはかかりませんし、キーもはずしてありました。しかしドアはロックされておらず、それをいいことに私は座席に座ってハンドルを握ったわけです。そのときに背中に感じたぞくぞく感はいまだに忘れられません。

そしてこのレアカーには乗る人を選ぶオーラのようなものさえ感じました。トヨタ2000GTのハンドルを握ることは、当時二十歳そこそこの若造だった私には許されざるかのようにさえ思えたのです。

そんなトヨタ2000GTが生まれた経緯ですが、そもそもスポーツカーは、レースなどでもメーカーの技術力をアピールし、メーカーのイメージアップに大きく貢献する存在でした。

そんな中、トヨタ自動車は、日産自動車と並んで日本を代表する最大手自動車メーカーでありながら、1960年代前半にはスポーツカーを生産していない状態でした。トヨタのイメージリーダーとなるようなスポーツモデルが存在していなかったのです。

トヨタ自動車のスポーツカーには、1962年から大衆車パブリカのコンポーネンツを用いて系列会社の関東自動車工業で試作を進めていたパブリカ・スポーツがあり、1962年以降の原型デザイン公開を経て、トヨタ・スポーツ800の名で1965年から市販されています。しかし2000cc超の乗用車を生産する自動車メーカーであるトヨタのイメージリーダーとしては格が不足していたととらえられていました。

このため、輸出市場やレースフィールドで通用する性能を持った、より大型の本格的なスポーツカー開発が考えられるようになったのです。開発は1964年9月から開始され、シャーシやスタイリングの基本設計はトヨタ自社によって短期間で進められていました。

同時期、オートバイメーカーとしてすでに日本を代表する存在となっていたヤマハ発動機では、スポーツカー開発のパートナーとして、トヨタ自動車工業にアプローチしました。開発プロジェクトは順調に進み、4月末に最終設計図が完成。計画開始からわずか11か月後の8月に試作車の第1号車が完成し、トヨタ自動車に送られました。

当時のトヨタは実用車主力のメーカーで、高性能エンジンの開発や高級GTカーの内装デザインなどには通暁しておらず、2000GTの高性能エンジンや良質な内装には、ヤマハ発動機のエンジン開発技術や日本楽器の木工技術が大いに役立てられていたのは事実です。

2000GTはその成立過程での2社共同開発体制という特異性に加え、実車生産についても、ヤマハおよびその系列企業に委託されたこともあり、「果たしてトヨタが開発した自動車と捉えるべきか」という疑問が、愛好者、評論家の一部によって呈されているのもまた事実です。

ですが、今となっては両社の開発分担が厳密にどのようなものであったのかについての解明は十分になされておりません。ヤマハ発動機側は2000GTの開発についての公式な言及を「ヤマハの技術供与」としているのみです。真相はやぶの中ということでしょうか?

その2000GTのレプリカモデルがつい最近になって発売されました。実車のボディを細部パーツに至るまでくまなく3D測定し、正確なボディデータを作成して当時のあの美しくエレガントなデザインを精密に再現するこだわりを見せています。またそうした当時の開発者とボディ再現をする一方で、現代の「ハイブリッドシステム」を採用しているのも特徴です。2000GTにハイブリッドというのは賛否あろうと思いますが、現代のトヨタ2000GTを生み出そうという意識の表れかもしれません。

本物が「1億円」クラスなのに対して、前述のハイブリッド「2000GT RHV」が1680万円~、また直6モデルが1980万円~、となっています。十分高額ではありますが、本気でトヨタ2000GTの購入を検討している方には選択肢が増えた、といえるのではないでしょうか。

引っかかるところがあるとすれば、やはり前輪駆動であること。そして、やはりヤマハや日本楽器がこだわった内装部分が十分再現されているとはいえず、あくまで「見た目だけ」という言い方もできます。という事を踏まえるとあくまで現代版モデルのハイブリッドスポーツであるということになってしまうのかもしれません。しかしこの意気込みだけは大いに買いたいところですね。

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