
8年半の体験談を告白しちゃいます。もとカーディーラーセールスマンの体験談ブログ 洗車のちょっとしたコツの話
8年半の体験談を告白しちゃいます。もとカーディーラーセールスマンの体験談ブログ(18)洗車のちょっとしたコツの話PART7
秋口になりました。夏ほど暑くはないとはいいながら、台風などの影響でなかなか洗車をする機会がないまま、時間ばかり過ぎてしまう…あなたにはこんな経験はありませんか?実は私もそうです。私のマイカーは10月に半年点検があるせいか?ついつい9月は洗車を怠りがちになります。しかし、洗車にはクルマを単に綺麗にするだけではないメリットがあるのです。
車を洗わず放っておいてどんどんボディーの劣化を進行させると、塗装が剥がれてしまったり、塗装の割れを起こしてしまい、取り返しがつかなくなってしまう可能性があります。逆に言えばひと手間かけて洗車さえすればボディーの劣化防止になるわけです。
この劣化が進み過ぎると、ひどい場合は再塗装しか手がなくなってしまうこともありえます。この再塗装、古くなって劣化した塗装を一旦剥がしてから行わないと、またすぐにボディーが劣化したり、塗料が密着せずに剥がれてしまいます。
「そんな大袈裟な」とあなたは思うかもしれません。しかし実はボディーが劣化する要因は否応なしに整いすぎているのです。
ざっとあげるとボディーの天敵とは
(1)酸性雨
(2)塩害
(3)鳥のフン
(4)虫の死骸
とこれだけあります。ではどういう被害があるのでしょうか?
(1)の酸性雨ですが、工場や自動車から排出される大気汚染物質が、雲となり、それを含んだ強い酸性の雨が降ることです。よって、酸性雨の原因は、大気汚染物質なんですね。大気汚染物質は硫黄酸化物と窒素酸化物が主な原因物質です。工場や火力発電などから出る硫黄物を燃焼すると、硫黄酸化物となり、ボイラーや焼却炉といった窒素化合物が酸化されたものが窒素酸化物であり、自動車の排気ガスもそのひとつです。排気ガスも雲になり酸性雨となって、地上に降ります。この中には中国大陸からの大気汚染物質も含まれています。中国の工業化は増加しており、使用しているエネルギーとなっている石炭や石油などの燃焼により、大気汚染物質が大気に含まれ、偏西風などの影響で、日本へと流れてきているわけです。
この酸性雨に濡れたまま放置していると「酸」のみが残り自動車の塗装を劣化させてしまいます。酸性雨に濡れないように対策するのは大変ですので洗車を行い早めに酸を取り除くのが有効でしょう。もし念を入れたのであれば、雨が降った後は必ず洗車する習慣があるとよりいいかもしれません。
(2)の塩害ですが、塩には鉄を腐食させる働きがあります。海沿いはもちろんのこと雪道に使われる路面凍結防止剤に含まれている塩化カルシウムも塩害のもとになりうるものとして警戒が必要です。また、鉄粉も放置しておくと雨や紫外線によって酸化される為、塗装によくありません。線路が近くなくても大気に含まれている鉄粉は3キロくらいはとぶので注意がいります。
(3)(4)の鳥のフン・虫の死骸ですが、放置しておくと酸化し塗装を傷めてしまいます。鳥のフンも虫の死骸も80度くらいのお湯に浸した布を押し当て、約30分くらいしてから拭き取ると綺麗になります。間違っても研磨剤入りのワックスなどでこすって落とそうとはしないでください。かえってボディーを痛める原因になりかねません。
夜間に山路を走ったあとなどは、必ずあなたの目でチェックしておいたほうがよいかと思います。
いかがでしたか?
酸性雨に含まれている有害物質は何も人体だけに影響があるわけではありません。皮肉な話ですが、その有害物質を排気ガスとして吐き出して走る車自体のボディーを痛めているのです。
まとめると
(1)酸化はボディーや塗装の大敵
(2)目に見える汚れだけでも早めに除去
正直雨が降るたびに洗車していたら体力も消耗しますし休みが全部つぶれかねません。とはいえ長期放置は非常に危険です。ぜひとも無理のない範囲で、こまめに汚れを取っておくとより安心かもしれませんね。
以上、カーブロガーのcocoro.haradaでした。