8年半の体験談を告白しちゃいます。もとカーディーラーセールスマンの体験談ブログ あなたの車の値段はどうやって決まる?

8年半の体験談を告白しちゃいます。もとカーディーラーセールスマンの体験談ブログ(4)あなたのクルマの値段を決める重要ポイントPART4

2016/08/31

*投資は査定に反映されない

こんにちは。カーブロガーのcocoro.haradaです。

私は昭和62年に日本最大メーカーの看板を掲げたディーラーに入社しました。このブログはそこから8年半働いた私の体験談を主に綴っていきます。折々に実際にハンドルを握ったクルマのレビューもお伝えしていこうと思います。

今回は「オンリーワンを勘違いしたバカ」の話です。私はもと営業マンですが、基本毒舌家なんで、ユーザーにもメーカーにも厳しいスタンスで記事を更新していく予定にしています。

さて、「みんな違ってみんないい」というのは、山口県が産んだ詩人、金子みすゞの詩の一節です。これを英語になおすと、オンリーワンとなるんでしょうね。たぶん。人間ならオンリーワンは大切です。人と同じである必要もないですし、他人は他人、自分は自分と思って自分の人生を生きていくことはとても大切なことです。

しかし、このオンリーワンの使い方を明らかに間違っている人も結構いるので、私の体験談とともに少しお話していきましょう。近年はカスタマイズやドレスアップがかならずしも暴走族系の専売特許ではなくなってきたので、一般の方も気軽に愛車を、自分の好みにあわせて変えていっています。

ドレスアップやカスタマイズは乗っている分は本人の自由です。またドレスアップ専門店なども増えてきている昨今では、ドレスアップ車、カスタマイズ車にも一定の需要があります。しかしそれはあくまで専門店でのお話で、一般の中古車販売店やディーラーでは通用しません。

さてここで恒例になっている質問コーナーです(笑)

あなたがカスタマイズした愛車(新車から乗っている普通車の8年モノ、走行距離7万、傷なし)を、あなたはとある大手ディーラーに持っていきました。さてそこで試しに愛車の価値が知りたくなって、あなたは査定を受けました。しかしでてきた数字にびっくり!ほとんどただ同然ではないですか。さて、あなたならこの状況をどう受け止めますか?

「まあ、事実だからしょうがないよね」と冷静に受け止めるでしょうか?それとも「そんな馬鹿な話があるか!」と激怒して査定のやり直しを求めるでしょうか?

なぜこういう結果になってしまったのでしょうか?





*オンリーワンであるほど売りにくい/h3>

いくつか理由があります。主な3つを書き出してみましょう。

(1)カスタマイズした分の投資は査定に反映されないから

(2)ドレスアップする前の状態に戻すのにお金も手間もかかる

(3)年式と走行距離が微妙

というあたりでしょうか?ではひとつづつ説明していきましょう。

(1)のカスタマイズ分につぎ込んだお金が車の資産価値に反映されないのはある意味当然の話で、販売店側はオンリーワンであればあるほど売りにくくなるので、専門店以外では基本ノーマルの状態に戻す必要が出てきます。それでも最近は大手メーカーが公式痛車を販売したりしているので、同好の士同士であれば、もしかすると査定以上の価値を見出して高く買い取ってくれるかもしれません。

しかし一般的なディーラーや販売店はカスタマイズするユーザーやドレスアップが好きなあなたのようなお客さんばかりを抱えているわけではありません。むしろそれ以外のお客さんの方が圧倒的に多いのです。また、ドレスアップやカスタマイズするユーザーは、それぞれに譲れないポイントがあり、こだわりは人の数だけ異なります。

こだわりというからには、当然譲れない思いもあります。そしてこだわりが強ければ強いほど、こだわりそのものを共有するのは困難になるでしょう。もちろんこれを書いている私にも譲れない一線があり、それを共有することがほぼ不可能だということも理解しています。共有が不可能ということは、あなたのセンスも私のセンスも、それを完璧に理解してくれる人はまずいないと思って間違いないということでもあります。転売やそれに類する価値づけは、その共有できる範囲が広ければ高くなり、そうでなければ低くなります。

ドレスアップやカスタマイズ専門店ならば多少の誤差はあっても、近いセンスの人が来てくれるかもしれません。しかし、普通の中古車販売店やディーラーは広く車に乗る方を対象に営業して営るので、あなたのセンスを査定の価値として含むことはできないのです。ただ、30年前の昔なら、査定が低いという現実を受け入れるしか手段はなかったのですが、時代が変わって、ドレスアップやカスタマイズに一定の理解が生まれている現代であるならば、昔ほど同好の士を探すのは不可能ではないでしょう。ただし、より現実的に対処するには、やはり専門店であったり、そこに集うお客さんだったりを相手にした方が賢明でしょう。

昔はそういう専門店がなかったし、ドレスアップもカスタマイズも今ほど自由にできませんでしたので、マイカーを自分好みにしたいというお客さんがディーラーにもよくきていて、その無茶な要望にはずいぶん困らされました。

今でも覚えているのは、農機を載せるから、乗用のワンボックスカーカーのリアシートを外せ、というお客でした。シートを外すと積載人数が変わるため違法になります。そもそも農機を積むなら、シートが倒せる商用のワンボックスがあるのですが、件のお客は「商用では乗り心地が悪いから、乗用のシートがいい」と言ってききません。結局そのまま納車して納車後、お客さんにシートの取り外しを委ねました。

後日、何気に新聞の投書欄を読んでいたら、当のお客さんの投稿をみつけました。内容は日頃からルールを守らない人に対しての苦情でしたが、自分が率先して法律破りするくせに、人のルール破りにはことさら厳しいというこの自分勝手さには怒る前に笑うしかなかったですね。

まさにオンリーワンもカスタマイズも勘違いしたバカの典型と言っていいでしょう。こういう人が一般庶民として生活していますからねえ。全部のドレスアップ愛好家がそうではないことは無論承知していますが、一部のバカがやらかすと大勢に迷惑がかかるという例としてあげておきました。





*車も日焼けする

さて(2)のノーマルに戻す際に手間がかかるお話ですが、これも多岐にわたっているので、ひとつ気を付けておいた方がいいポイントをお教えしましょう。それはステッカーの存在です。あなたがドレスアップ愛好家でなくても、ステッカーくらいはマイカーに貼っていらっしゃるかもしれません。しかし、このステッカーが要注意なんです。

たとえば・・・・

海水浴の季節になると海で一日遊んだら、大概日焼けしますよね。そもそも全裸で日焼けする人はそう多くはいないと思うので、焼けると水着の跡がくっきり肌に残ります。あれを同じことが車でも起こるのです。特に屋外で駐車している方は、その分日光にさらさせる時間が長いわけですね。そうするとどうなっているでしょう?実は車も日焼けしているんです。最近の塗料は日焼けにも強い加工にはなっているとは思いますが、それでも全く影響を受けないことはないのです。ためしに
屋外にとめている愛車のステッカー(ガラスではなくボディーに貼っているもの)をはがしてみてください。貼ってある年月が長ければ長いほど、日焼け後もくっきり残ります。そしてそれは意外と目立つのです。

ではリアガラスとかならいいかというと、これもやっぱり焼けてしまうので、跡がついてしまいます。人間と違うのはいったん焼けてしまったら、車のボディの日焼けはそのままというところですね。営業マン時代に一回実験で、ワックスを使って日焼け後が消せないか試みたことがありましたが、正直無理でした。この経験があるせいか、私は自分の車にステッカーをほとんど貼っていません。中には車庫証明とか車検とかで貼らないといけないもののありますから、それは例外ですけどね。

(3)の距離と年式ですが、これに関していうと普通車というのがネックだからとしかいいようがありません。最近の新車売り上げではほとんど軽かハイブリッドしか売れていないので、軽四を求める市場が一定数あることは今も昔も変わりません。軽四の魅力はなんといっても自動車税の安さです。2015年4月からそれまで7200円だった税金が、10800円に増額されましたが、それでも1000ccの車の税金(29500円)と比べたら破格であることはいうまでもないでしょう。加えて燃費の良さと、ある程度の走行性もあってと、どうかしたら普通車より乗り心地のいい車種もあったりします。

(3)の例で出した年式と走行距離が軽だと多少の査定額が付くことも稀にあったりします。もちろん丁寧に乗っているとか、メカニックの調子も良好であるとかいろいろ条件は付きますけど、普通車だとそうはいきません。

普通車にお乗りのあなたは、理不尽な感じがするかもしれません。しかし、売れ線は個人の希望で決まるわけではないですからね。

まとめておくと

(1)査定の基準はドレスアップやカスタマイズとは相容れない。

(2)どうしても高い値段で売りたければ専門店にいけ!

ということです。

最後に一言だけ言って締めたいと思います。

「あなたの常識は世間の非常識!あなたの常識を他人に押し付けるんじゃねえ!バカやろう!」

以上、カーブロガーのcocoro.haradaでした。ありがとうございましたm(_ _)m






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