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[アニメ感想] 2019年秋アニメ完走分感想文 本好きの下剋上〜司書になるためには手段を選んでいられません〜

2020/01/10

活字中毒で本を偏愛する大学生・本須麗乃は、不慮の事故で命を落とす。それは、念願である図書館への就職が決まってすぐのことだった。

気が付くと麗乃は、貧しい兵士の娘・マインとして転生していた。
そこは、魔法を持つ貴族が支配し、厳しい身分制度が存在する異世界の街・エーレンフェスト。
マインは、本があれば生きていけると自分を鼓舞する。

ところが、識字率が低く印刷技術もないこの世界では、貴重で高価な本はお貴族さまのもの。
兵士の娘では、とても手が届かない。
どうしても本が読みたいマインは決意する。

「本がなければ作ればいい」

体力もない。お金もない。あるのは麗乃時代に読み漁った読書による膨大な知識だけ。
果たして、マインは本を作ることができるのか!?
マインの本を作る冒険が、いま始まる。(あらすじは公式HPより)

なければ作ればいい!

意外にも原作は「小説家になろう」発の作品。確かに異世界転生はしているのだが、前世が読書大好きな女性で、転生先が本のない(正確には高価で流通していない)世界という点がミソ。

そんなら女性が、亡くなってマインという身体の弱い女の子になり、異世界で本を作ろうと奮闘するお話。ただ、1話た時点ではあまり面白みを感じなくて微妙かなと感じていた。最近のアニメは掴みを大事にして、無理くりでも面白くしてくるので、余計そう感じたのかもしれない。

でも3話くらいから、だんだんこの世界に慣れてきたからか、面白くなってきた。特にマインの病気であり、転生の原因にもなった「身食い」が絡んでくると、単に転生系の話ではなく、非常に物語が深くなっていき、ついつい見入ってしまった。

マインの貪欲な本への渇望は、あれが欲しい!でも無い!とここで普通はあきらめるところを、「なければ作ればいい!」と考える。この前向きさが非常に素晴らしいし、本好きの人にはささる部分かもしれない。

今後の展開に期待

マインが色々と試行錯誤をしながら作ろうと頑張るところがこの物語のポイントだろう。ぶっちゃけなぜ深夜アニメなのかがよくわからないくらい名作臭がする(笑)

このようにパワー最強ではなく「知っている知識をひけらかす」知識最強を、俺TUEEEEE形式にはめ込んで表現した作品だし、題材的には深夜帯向きだけど、ひねりを加えてて面白い。

「知ったか」で人を見下すような描写は抑えられていて、「俺TUEEEEE」の嫌味さがさほど無かったのも良い出来の一因かな。ただ、知識系最強俺TUEEEEEなので、人によっては刺激的な展開が少なく退屈に感じるかもしれない。

が、そこさえ辛抱できれば決して悪い作品ではない。二期も決まったし今後の展開にも大いに期待できる作品だと私は思う。

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