[アニメ感想] 2019年秋アニメ完走分感想文 超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです！
2019/12/25
飛行機事故に巻き込まれた七人の高校生。
彼らが目を覚ますとそこは魔法や獣人の存在する異世界だった。
突然の事態に彼らは混乱― ― することもなく（！？）
電気もない世界で発電所を作ったり、 ちょっと出稼ぎに出ただけで
大都市の経済を牛耳ったり、 あげく悪政に苦しむ恩人たちのために
悪徳貴族と戦争したり、やりたい放題！？そう。彼らは誰一人普通の高校生ではなく、
それぞれが政治や経済、科学や医療の頂点に立つ超人高校生だったのだ！これは地球最高の叡智と技術を持つドリームチームによる、オーバーテクノロジーを自重しない異世界革命物語である！
（あらすじは公式HPより）
不思議と完走してしまった
「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです！」は、世界最高の政治家、実業家(商人)、マジシャン、剣豪、発明家、医者、ジャーナリストの７人の高校生が、飛ばされた異世界で能力をそれぞれ発揮しながら、虐げられていた人々と共に革命を起こすお話。
まあ、異世界でチートな高校生が活躍するというひねりのない設定も、ここまで突き抜ければアリかと。どこをどういじっても駄作判定されそうな作品なんだけど、不思議と完走してしまった。
そう、見てて全く面白くないことはないんだが、円盤買ってまで絶対に見たいと思えるほどの魅力はないと思う。
まあ考察が好きな人には不向きな作品だとは思う。私はB級とかZ級とかも好物なんで、「ありえねー！」というのはむしろ楽しめる要素にもなりうるというだけの話。
さて「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです！」では、それぞれの能力を披露する場面や過去なども描いていたが、一番能力を発揮して活躍していたのは「世界最高の発明家」の大星林檎ちゃんだろう。
林檎ちゃんを推したくなるという一点においてのみ、「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです！」という作品は、存在を許されていると言ったら語弊があるかな？
これからというときに
ただ、それにしてはアニメスタッフが少々「普通」の感覚を持ちすぎていたような気もするので、このあたりのバランスは非常に難しかったりもすると思う。
特にシリーズ構成の赤尾でこさんと、監督の柳伸亮さんは、異世界転生より日常系アニメが得意なんじゃないか、と私は思っていたので、畑違いのジャンルで四苦八苦していたのではないか、と推察しながら見ていた。
とにかくアニメスタッフは頑張って作っていたように思えるし、作画は良い。多少戦闘描写は苦手っぽくもみえたけど、それでも最低限の質はクリアしているようにみえる。
それに、林檎ちゃん以外にもいいキャラがいることはいる。これはB級とかいう括りではなく、純粋に評価したい部分。
ただ、転生してきた超人高校生の7人が、あまりに強力すぎるので、最初はあっさりと負けていた敵も、それ相応にだんだんと強くなってきて、これからというときに物語は終了。
力尽きてしまったのかも
よって色々な伏線も回収されず、終盤になって出てくる新キャラもよく分からない存在になってしまった。たぶんアニメスタッフも力尽きてしまったのかもしれない。
「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです！」に独自性があるとすれば、転生前と転生後で、能力値が大幅に上がるものがほとんどな異世界転生モノにおいて、本作品は、転生前も超人であった、ということくらいかな？
ただ、そうなると異世界要素がまずいらない。例えば、過去にタイムスリップするとかでいいだろう。
また、実際活躍しているキャラは商人と発明家の林檎ちゃんくらいなんで、後はおまけ扱いにみえてしまう。ぶっちゃけ超人高校生が7人いる理由もよくわからない。そもそも設定もかなりの無茶振りなので、ツッコミを入れだすと止まらないだろう。
超人高校生達7人が異世界において無双していく展開はタイトル通りだし、ある程度展開も読めちゃうのでハラハラ感はない。よってあまり次回が気になるという感触も無いため、物語面で評価はどうしてもしにくい。
音楽についてはOPはアップテンポの曲で聴いてて楽しくなるし、EDはバラード。どちらも個人的には気に入っていて、iTunesで購入した。
まあ、いろいろ言いたい放題書いたけど、「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです！」は、自分には割とあっていた作品だったのかもしれない。ただ、もし二期があったら見るかどうかは、今のところなんとも言えないんだけど(笑)
