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[アニメ感想] 2018年冬アニメ完走分感想文 メルヘン・メドヘン

2019/06/08

原書に選ばれた「メドヘン」と呼ばれる少女たちは一流の「原書使い」になることを目指して、世界各国の魔法学園で勉強中。

彼女たちの目標は、年に一度、各校の代表選手たちが互いの実力を競いあう魔法バトル大会「ヘクセンナハト」で優勝すること。優勝者には、なにか一つだけ願いが叶う魔法が与えられるという。

ある日、メンバー不足で出場停止が危ぶまれる日本校のリーダー土御門静の前に、読書と空想が好きな女子高生、鍵村葉月が現れた。

あまり友達のいない、ぼっち気味な葉月は、なぜか強力な力を持つ『シンデレラ』の原書に選ばれ、魔法学園に入学することになる・・・

『シンデレラ』と優勝をめぐり、少女たちが一緒に特訓したり、時には温泉に入ったりなんて感じの魔法少女バトルが、いま幕を上げる!!(あらすじは公式HPより)

風呂敷はたたんだけど

「メルヘン・メドヘン」は、2018年1月に放送がスタートして、一応なんとなく見ていた作品。作品のテーマになっている「物語」と関わることによって起こる、さまざまな出来事を糧にしながら、少女たちが自分だけの「物語」と出会い、紡ぎ、成長していく様子を描いているというのが、ざっくりした作品内容である。

しかしながら諸般の事情で「万策尽きた」ため、最終2話放送分を遺して番組は終了。そして2019年春に思い出したかのように、東京MXならびにAT-xにて最終2話が放送。少し遅れてAmazonプライムでも全話が見られるようにはなった。

放送当時色々話題になっていた第9話は、この最終2話放送にあわせて、完全リメイクされるという形でいわゆる完全版が放送されたのだが、正直そこまでこだわって待っていたわけでもないし、二回見る意味もなかったので、残った最終2話のみ鑑賞した。

まあ、「メルヘン・メドヘン」は待たせた割にはそれほど灌漑もなく、ただ綺麗に終わらせたなという印象しかないが、納期は間に合わないわ、途中で放り投げるわ、といった作品も少なくない中で、きちんと風呂敷をたたんで見せた姿勢は評価に値すると私は思っている。

二度手間に見合うリターンは?

もちろん大人の事情で続編が作られない、あるいは続けたかったけど、続けられない作品もたくさんあるわけで、そうして考えると「メルヘン・メドヘン」はまだ恵まれていたわけだけど、もうすこし余裕のあるスケジュールで、きちんと作れば、佳作くらいにはなったかもしれない。

リメイクなんて二度手間に見合うだけのリターンがなかったら、やり損だし、現場への負担が大きくなるだけ。万策つきて最終回まで時間かけた結果、成功した作品でガールズ&パンツァーくらいしか私には記憶にない。

だとしたら、「メルヘン・メドヘン」の続きを待っていた熱狂的支持層が一定数いないとほんとに割に合わないことになる。作品としては化ければ面白くなる要素もたくさんあったので、無駄に空いてしまった放送期間が私にはプラスになったとはどうしても思えなかったのだ。粗製乱造と言われる昨今のアニメ業界において、「メルヘン・メドヘン」の製作サイドがサクセスストーリーという物語と出会えなければ、それはやはり本末転倒というものではないだろうか?

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