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[アニメ感想] 2018年夏アニメ完走分感想文 オーバーロードIII

時は2138年。一大ブームを巻き起こした仮想現実体感型オンラインゲーム《ユグドラシル》はサービス終了を迎えようとしていた。
プレイヤーであるモモンガは仲間と栄華を誇った本拠地ナザリック地下大墳墓で一人静かにその時を待っていた。
しかし、終了時間を過ぎてもログアウトされない異常事態が発生。

NPCたちが意思を持って動き出し、さらにナザリックの外には見たこともない異世界が広がっていた。
モモンガはかつての仲間を探すため、ギルドネームであったアインズ・ウール・ゴウンを名乗り、異世界にその名を轟かすことを決意。これまでは余計な争いを避けるため目立たぬよう行動してきたアインズだが、ついにその超越者たる力を見せつけるべく表舞台に姿を現す。

「喝采せよ。我が至高なる力に喝采せよ―。」

(あらすじは公式HPより)

妙に人間臭い

これもいわゆるゲームの世界に閉じ込められた主人公が、その中で無双を誇る話ではある。オーバーロードシリーズの面白いところは、現実世界ではいち社会人にすぎないのに、ゲーム内では「創造者」にして「無敵のマジックキャスター」であるアインズ・ウル・ゴウン(モモン)になっている点。

中身が人間なんで当然人知を超えた発想はなく、優秀な配下がモモンの考えを忖度してとんでもない着地点を提示され、内心では「そんなことまで考えてないよー!」と思いながら「さすがだな」とあたかも先々までお見通しであるかのようなフリをするという脳内コメディが柱になっている。

無敵のアンデッドでもあるアインズが妙に人間臭くなるあたりがこのシリーズにある人気の秘訣ではないか?と私は思っているのだ。

俺たちの闘いはここからだ?

しかし、二期では構成上アインズがあまり絡まない話が続いたため、オーバーロードシリーズ最大の魅力がほとんど見られなかったのが残念なところだった。

三期では二期の伏線回収も含めて今まで地下に潜んでいたナザリック大墳墓が国として歴史の表舞台に出てくるというなかなか壮大な話になるのだが、二期から間がなく三期制作が発表されたせいか、一期と比較すると、明らかに作画が残念な仕上がりになってしまった。特に手描き作画以上にCGがチャチに見えて、そこがひたすら残念だった。

しかも、原作もまだ完結していないため、三期で一旦ケリをつけるために「俺たちの闘いはここからだ」という、まるで打ち切りマンガの最終回みたいな終わり方をしたため、正直二期だけで評価するよりはまだマシとはいえ、三期だけで評価するのも微妙な感じが私の中ではあるのだ。

とりあえずちゃんとしたスケジュールで作画面をはじめ、作品のクオリティは最低限保たないと、いくら人気作でもそっぽをむかれかねない。ここまで壮大なお話を丁寧に紡いできた印象はあるので、もし四期があるのであれば、時間をかけてよりよい作品づくりをしてほしい。

俺TUEEEEE系の作品自体が既に飽きられつつある昨今にあって数少ない成功作でもあるオーバーロードにはまだまだ私も期待を寄せてみたい。それゆえに少し辛口になってしまったが、本質的には続きを楽しみにしているクチである。

気長に四期を待っているので、ぜひとも冒険者モモンの活躍を描き続けてほしい。

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