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[アニメ感想] 2018年夏アニメ完走分感想文 深夜!天才バカボン

2018/10/06

ギャグ漫画の金字塔であり、赤塚不二夫の代表作とも言える「天才バカボン」が、前作から18年ぶりに、細川徹監督のオリジナルストーリーでTVアニメ化決定!

「これでいいのだ!」でお馴染みバカボンのパパとそのファミリーに加え、本官やレレレのおじさん、ウナギイヌまで、超個性的な面々が、舞台を現代に変えてやりたい放題!

赤塚不二夫没後10年にあたる2018年、“深夜”に繰り広げられる「バカボン」の新境地が、いよいよ幕を開ける!(解説は公式HPより)

現代にアニメ化する難しさ

流れとしては「おそ松さん」のヒットを受けて、バカボンが再アニメ化されたのは間違いあるまい。深夜だからという時間帯を考慮して、比較的原作でも過激な部分に寄せてきたのは評価できる。

多分、原作準拠でバカボンのパパが無職であるアニメは「深夜」がはじめてかもしれないし、パパがバカになる件も、原作に則った形で描かれていた。一応原作を尊重しようとした作りをしようとしたあたりは、これまでのアニメ化より際立った感じはしている。

だが、その一方でメタネタを連発したり、意味もなく有名人を起用した出オチギャグなど明らかに監督の趣味嗜好が出過ぎて、明らかにバランスの悪い回も見られた。

このあたりは赤塚マンガを現代にアニメ化する難しさを思い知らされた感がある。

名作になり損ねている感じ

しかも、「おそ松さん」という先行した成功例があるため、ぶっちゃけメタネタの連発などは、よほどのことがないと、内輪の悪ふざけで終わりかねない。

よく引き合いに出される作画崩壊ネタもすでに他の作品で出尽くしているため、今更感も半端ないし、やはりタイミングが合わないと、後出しジャンケンのようになって、新鮮味を感じない。

「深夜!天才バカボン」は、いろんな意味で惜しいところで名作になり損ねている感じがする。BPOのオープニング、ケツメイシのエンディング曲は共に素晴らしく、聴きごたえのある楽曲だったし、新しい天才バカボンを飾るにふさわしい作品だっただけに、中身がやや失速気味になったのは、惜しいと言わざるを得ない。

色々実験的な「深夜!天才バカボン」だったが、結局、おそ松さんの二番煎じというあたりに落ち着いたのが、非常にもったいない作品だったように思えてならない。笑えるか笑えないかだと、笑える作品だっただけに、色々もったいない出来だった。

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