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[アニメソング] アニメ的音楽徒然草 さよなら人類

2019/05/10

平成の象徴だった曲

今回は「えびてん 公立海老栖川高校天悶部」というアニメのエンディングに使われた「さよなら人類」のご紹介です。えびてん自体には特に語りたいことはないのですが、平成が終わるにあたり、やはり平成の象徴の一つである、と私が勝手に思っているこの曲について書いておきたくなったのです。

さよなら人類を一躍有名にしたのは、やはり「いか天」でしょう。いか天とはTBSテレビ系列で深夜放送されていた「平成名物TV」という番組内の「三宅裕司のいかすバンド天国」というコーナーのことです。いか天が放送開始されたのが、1989年2月11日でしたから、よくよく考えてみたら、40代以下のあなたはご存知なくて当然でしょう。

平成初期の時代、空前のバンドブームというムーブメントがありました。いか天はそんなアマチュアバンドを数多く出演させ、勝ち抜き形式で競わせる番組でした。

流行の最先端だった

ウィキペディアによると

毎週土曜深夜に10組(第1回、第2回は12組)のアマチュアバンドが登場し、審査員によってチャレンジャー賞バンドが選ばれて前回のイカ天キング(チャンピオン)バンドと対決して勝った方がイカ天キングとなる。5週連続でイカ天キングを防衛したバンドはグランドイカ天キングとなり、メジャーデビューが約束された。

だが番組開始当初にはメジャーデビューへの道という話は全くなく、グランドキングになれば48チャンネルのスタジオを借り切って録音ができ、番組でPVを制作してもらえるというだけであった(その後、番組の人気とともにスケールアップしていく)。

したがって出場バンドの中にはベンチャーズやグループ・サウンズのカバーあるいはプログレッシブ・ロックを演奏するバンドも少なくなく、かつて存在した同様の番組『勝ち抜きエレキ合戦』に出場経験のある中年男性バンドという古強者も登場し、そういうものも含めた学園祭的なにぎやかさも番組制作のねらいの一つであったという(この番組の審査員にベンチャーズ研究家の萩原健太やプログレッシブ・ロックの世界で神格化された難波弘之が名前を連ねていた)。

とあります。深夜番組でありながら、当時爆発的な人気を呼び、1989年の新語・流行語大賞の流行語部門・大衆賞を受賞するまでに至っています。

知らない世代が増加

「さよなら人類」のたまはこのグランドチャンピオンからプロになったバンドの一つです。グランドチャンピオンとしては、3代目になります(いか天キングとしては14代目)。残念ながらいか天に出演していたバンドの多くは解散してしまいました。チャンピオンになって残っているのは、BEGINくらいでしょうか?(私が知っている限りでは、フライングキッズとか人間椅子も残っていますが)もちろんたまも解散した例に漏れません(2003年に解散)。

たまの手がけたアニソンとしては、ちびまる子ちゃんのエンディングになった「あっけにとられた時の歌」があります。えびてんで使用された「さよなら人類」は当然カバー版ですね。

たまに関して言うと、音楽性の高さと見た目でインパクトのあるメンバーのコスチュームがなんといっても印象深いですね。私も彼らに魅了されてアルバム二枚買って今でも所有しています。しかし、平成の寵児だったたまのことも知らない世代が増えてきました。そういう時代の移り変わりもこの記事を書こうと思ったきっかけの一つです。

平成名物TVは二部構成で放送されており、一部がいか天、二部が「トンガリ編」という構成で、「飛び出せ!お笑いくん」というコーナーがメインになった構成でした。二部はいか天の「お笑い版」で、やはり勝ち抜き形式で芸人さんが芸を競うというもので、今のM-1とかの走りになったコーナーでした。

こうして考えると「平成名物TV」というのは画期的な番組だったことがわかりますね。とはいえ、放送開始からはや30年が経過して、時代の最先端をいっていたいか天も過去のものになってしまいした。

今までは主に昭和を語って残すことばかりに腐心していましたが、これからは平成の歴史も語っていくことが増えていくのかのしれません。そう思いながら最近また「さよなら人類」を改めて聞いているのです。

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