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[アニメ感想] 2018年冬アニメ完走分感想文 ダーリン・イン・ザ・フランキス

2018/07/22

彼らは夢を見る。いつの日か大空へはばたく夢を。ガラスによって遮られたその空が、どれだけ遠いものだと知っていても。遠い未来。人類は荒廃した大地に、移動要塞都市“プランテーション”を建設し文明を謳歌していた。その中に作られたパイロット居住施設“ミストルティン”、通称“トリカゴ”。コドモたちは、そこで暮らしている。外の世界を知らず。自由な空を知らず。教えられた使命は、ただ、戦うことだけだった。敵は、すべてが謎に包まれた巨大生命体“叫竜”。まだ見ぬ敵に立ち向かうため、コドモたち“フランクス”と呼ばれるロボットを駆る。それに乗ることが、自らの存在を証明するのだと信じて。かつて神童と呼ばれた少年がいた。コードナンバーは016。名をヒロ。けれど今は落ちこぼれ。必要とされない存在。フランクスに乗れなければ、居ないのと同じだというのに。そんなヒロの前に、ある日、ゼロツーと呼ばれる謎の少女が現れる。彼女の額からは、艶めかしい二本のツノが生えていた。「――見つけたよ、ボクのダーリン」(あらすじは公式HPより)

途中で挫折しようと思った

TRIGGERとA-1 Picturesの共同制作オリジナルアニメーション。終盤の盛り上がりは異常で、勢いだけなら「天元突破グレンラガン」を彷彿とさせる熱さもあった。けど、ワンクール目が地獄のように退屈。基本2クール目の伏線になっていたのは、みていくとわかるんだけど、本当に長い。何度途中で挫折しようと思ったか。

加えて、ロボット・SF・ボーイミーツガール・艶っぽい表現など、情報過多な上にありふれた設定をうまく使いこなしていない。映像的な面白さや人物の丁寧な動き等はキチンとあって、そこはやはり腐ってもTRIGGERとA-1ではあるのだけど、エヴァでみられたような考察が謎へと直結するような深みも物語にはない。

人間ドラマの部分も、ヒロやゼロツーが何かを決断すると、いちいち突っかかるイチゴたちというパターンを繰り返しているので、いい加減学習しろよ、と思ったことも何度となくあった。

作画と声優さんの演技は

感情移入が難しかったのが彼らのやりとりで、最終回に感動しなかったのも、この阻害されたコミュニケーションのせいだと私は思っている。ヒロとゼロツーが何かを決断する度に、突っかかってばかりだった面々の幸福が最終回で描かれただけというなんとも後味の悪いものだった。

極端な話、やっぱ主人公が幸せにならないなら、全滅でもよかったと思う。主人公たちを人身御供にしただけにしか見えなかった最終回は、少なくとも私が望んだモノではなかった。

これだけの豪華なスタッフをそろえながら、なんとも残念な結末を迎えてしまったことは空しさしか残らなかった。よかったのは作画と声優さんの演技かな?なんだかんだいって見続けたのは、この二つが大きな要因になっていたから。まあ、でもこのご時世にオリジナルロボットアニメで天下とろうというのは、やはり無理やりがすぎるかもしれない。グレンラガンだって軽く10年前だし、エヴァはもっと前。

そう考えると、仕方ない部分もあったのかもしれない。

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