回転!揺りイス固め.NEO

アニメ好きが高じて色んな感想を書いている老害オタクのブログ

*

[アニメ感想] 2018年冬アニメ完走分感想文 オーバーロードII

2018/04/19

時は2138年。一大ブームを巻き起こした仮想現実体感型オンラインゲーム《ユグドラシル》はサービス終了を迎えようとしていた。

プレイヤーであるモモンガは仲間と栄華を誇った本拠地ナザリック地下大墳墓で一人静かにその時を待っていた。

しかし、終了時間を過ぎてもログアウトされない異常事態が発生。NPCたちが意思を持って動き出し、さらにナザリックの外には見たこともない異世界が広がっていた。

モモンガはかつての仲間を探すため、ギルドネームであったアインズ・ウール・ゴウンを名乗り、異世界にその名を轟かすことを決意。絶対の忠誠を誓う配下とともに新たな地へ進軍する。世界を掌中におさめる死の支配者、ここに再臨!!(あらすじは公式HPより)

 チート能力をもってしまうと

2015年に放送されたオーバーロードのパート2。ゲームの世界から出られなくなった主人公が、チート能力(公式設定の時点で人智を超えたスペックのこと)を発揮して大活躍するアニメ・・・というとまるで、「ソードアートオンライン」を連想してしまうかもしれないが、実際似た個所はたくさんある。違うのは、主人公が社会人だということ、ゲームの世界から能動的に出たくないということ、そしてそのゲーム自体が全然人気がないということ。

ゲームの世界に入り込んでしまうというのは、形を変えた異世界転生モノといえなくもない。実際異世界に行くと、プレイヤーが問答無用で現実のダメダメっぷりがなかったことになったかのように、最強の能力でもって世界を支配できることもできるんだから、まあ、そこから出たくないという気持ちもわからないではない。

ただ、このチート能力をもってしまうと、敵がいなくなるため、作者でも扱いに困ってしまうことも多いようだ。実際、ソードアートオンラインも、当初の黒幕・茅場晶彦が退場してしまって以降は、主人公・キリトがいわゆる「チート化」してしまい、どうにもこうにもならなくなっている。

そこへいくと、「オーバーロード」はチートの特性を生かしつつ、残っているかもしれないプレイヤーを探すという名目で力が使われている。茅場にあたるキャラが今後でてくるかどうかはともかくとして、現実、「もとの世界には帰れない」という点で。チートな主人公にも「できないこと」があるという点で、続きの話が作りやすくなっている。

 年月を経たからこそ

さて、「オーバーロード」のアニメは、夏期にパートⅢの放送が決定しているため、Ⅱに関してだけ言うと、ストーリー的にもテンポが遅く、やや中途半端なもたつきを私は感じてしまったのだが、これは一期のクオリティが非常に高かったため、期待値も一期放送前より格段に上がってしまっていたのが、理由として考えられる。

これはある種、2期や続編と言った類の作品には宿命づけられたものとも言えるかもしれない。それだけに2期を踏まえた上で、三期の期待は私の中では決して小さくはなっていない。

オーバロードⅡでは、主人公モモンガの出番が少ない分、部下であるセバスの出番が非常に多いのだが、こちらも上司に負けないくらいのチートぶりを発揮する。演じる千葉繁さんは、かつて北斗の拳でチートな主人公に倒される側だったのが、時を経て倒す側に回っているのも大変興味深かった。何より千葉さんに、こういう渋い役どころが実に似合うというのも年月を経たからこそかもしれない。

2期というのは得てして一期と三期の「つなぎ」の位置にあたることも少なくない。したがって、三期への期待感をこめて、2期には若干厳しめの評価をした。もともと面白い知シリーズではあるし、飽和状態になりかかっている「チート」系、転生系の物語に新風を吹き込んだ点で、「オーバーロード」シリーズについては大いに期待したい。

にほんブログ村 アニメブログへ

au公式/ビデオパス

-2018年アニメ感想, 2018年冬アニメ感想, アニメ好きが高じて色んな感想を書いている老害オタクブログ