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[特撮ソング] 特撮的音楽徒然草 はるかな青い地底に

2018/03/08

円谷プロ10周年記念作

今回は昭和48年に円谷プロ10周年を記念して作られた特撮ヒーロー番組「ファイヤーマン」の挿入歌である「はるかな青い地底に」をご紹介します。ファイヤーマンのOPである「ファイヤーマン」を作詞したのは阿久悠さんですが、「はるかな青い地底に」を作詞したのは山口県出身の作詞家・有馬美恵子さんです。

有馬さんも金井克子さんの「他人の関係」や伊東ゆかりさんの「小指の想い出」、南沙織さんの「17歳」などといった昭和歌謡史に燦然と光り輝く名曲を世に送ったことで知られています。

ファイヤーマンはさすがに円谷プロ10周年と銘打っただけあって、楽曲的にも力の入れようが伝わってくるんですが、視聴率的には振るわず30話で打ちきり終了となった作品です。しかし私はこれを熱狂してみていました。当時家には旧型の白黒テレビと、購入したばかりのカラーテレビがあってUHFが入るのはカラーテレビだけでした。ですので、当然大人ともチャンネルの奪い合いになるわけですが、ファイヤーマンだけは親の許可がでたので、必死になってみていた記憶があります。

カラーテレビが我が家にくるまでは、私の家には白黒テレビしかなくUHF局は見られませんでした。ですので、カラーテレビがくる以前、UHFで番組を見ようと思ったら、近所でカラーテレビをもっている家に行かないといけませんでした。実は超人バロム1あたりはそうしてみていた記憶があります。世代的には街頭テレビを体験していないのですけど、疑似体験をしていたことになりますね(笑)

SAF隊員証の想い出

私の記憶違いでなければ、ファイヤーマンには確かスポンサーにサブレを作っている製菓会社がついていたはずなのですが、仮面ライダースナックのヒットに倣って、ファイヤーマンカードを付けていました。今もそうなんですけど、私は特別甘いものが好きなわけではないのです。

でもファイヤーマンカードほしさにこの時期はひたすらサブレばかり食っていました。で、当たりが出るとSAF(SCIENTIFIC ATTACK FORCE=地球科学特捜隊)隊員証が引き合えに送られることになってました。しかし、当たりが出て、速攻で送ったにも関わらずなかなか品物が送られてきませんでした。

そこで父親に頼んでスポンサーに「早く送ってください」という手紙を書いてもらいました。そして帰ってきた返答は「大変なお申し込みの数をいただいており発送が遅れています。」という内容でした。ほどなくして届いたSAF隊員証を後生大事にしていたのですが、引っ越しのどさくさでなくしてしまったのを今でも痛恨の思いで、忘れられずにいます。

SAFの隊員証が人気になるくらいには、ファイヤーマンという番組は子どもに人気があったのですけど、大きくなって「打ち切られた」という事実を知って、たいそう驚いたものでした。

隠れた名曲

後々、ファイヤーマンは故・岸田森さんありきでキャスティングされたことで、特に前半は岸田森さんの意向や色合いが強い作品だったことも知ることになるんですが、当然当時はそんなことを知らないでみてましたからね。大きくなってからその深いテーマ性に随分と驚かされたものでした(第12話「地球はロボットの墓場」という回は岸田森さん自ら脚本をてがけられた異色作なんで、機会があったら見ていただきないですね)。

岸田さんは演技面でも厳しい方だったそうで、主演の誠直也さん(のちのアカレンジャー)は、ファイヤーマンの現場で、岸田さんに随分鍛えられたそうです。

そんなこんなで再放送もそれほど見た記憶がなく、いつしか歴史の中に埋もれてしまったファイヤーマンでしたが、子ども心ながらに「はるかな青い地底に」は覚えていて、後々名古屋に旅行で行った際にファイヤーマンの主題歌・挿入歌が収録されたCDを購入したほど思い入れのある曲でもあります。

歌はOP同様、子門真人さんが担当されていますが、数々ある子門さんの名曲の中では、比較的「知られざる」名曲になっているのが、この「はるかな青い地底に」なのです。ですので、いつか機会があったら、個人的にぜひともとりあげたかった作品だったのです。

 

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