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[アニメ感想] 2017年冬アニメ完走分感想文 機動戦士ガンダム・鉄血のオルフェンズ二期

2017/06/25

無人機動兵器モビルアーマー(MA)の暴走に端を発した大戦争、厄祭戦が終結してから約300年後のP.D.(Post Disaster)323。地球圏は、大戦の英雄アグニカ・カイエルと同志である7つの家門セブンスターズが創設した治安維持組織ギャラルホルンの監視のもとで、4つの経済圏による分割統治に移行していた。しかし、長きにわたる平和の中でギャラルホルンは当初の理念を失い腐敗、その余波は一般民衆にも差別や貧困というかたちで蔓延していき、生活難から過酷な労働に就くストリートチルドレンや、人身売買されるヒューマンデブリといった孤児たちを生み出す要因となっていた。(あらすじはwikipediaより)


本当は2016年秋スタートなんで冬アニメではないのだが、4月2日をもって最終回になったので、こちらにカウントした。いやあ、ある意味ここまであと腐れが悪過ぎるエンディングになろうとは思わなかった。ファーストガンダムですら、アムロに帰る場所が用意されていたのに、潔いくらいメインキャラが死に、しかも歴史にも残らないというのは、あまりに酷い。

ひどいというのは、別にハッピーエンドにすればよいという話ではない。黒富野が発動したZガンダムではカミーユは精神崩壊している。それに比べたらまだマシな扱いであったとはいえる。

一番悲しかったのは、あれだけ一期で計略を測る策士として描かれていたマクギリスが、終盤どんどん小物に堕ちていくさまで、あれは正視に絶えない感じがした。ファーストガンダムから理想を掲げた仮面枠はだいたい体制側にやられる宿命にあるが、鉄血のオルフェンズでは、主役側も反体制側も粛清されてしまう結末になった。これはバッドエンドの中のバッドエンドだったとわたしは思っている。

戦士は去り、理想だけが生き残った世界に希望は果たして残っているのだろうか。亡き仲間の理想を受け継いで走り続けるもの。暴力の連鎖で闘い続けるもの。鉄華団の「その後」には、あまり光が見出せない。

後味の悪さでいうとリアルなのかもしれないが、もう少し何とかならなかったかなあ。まあ、それだけ感情移入させられた作品であることには間違いないと私は思うのだが…。

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