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[心理×映画] 映画鑑賞記・マクロスプラス

05年3月30日鑑賞。

地球とゼントラーディによる宇宙戦争「第一次星間大戦」の終結から30年後の2040年、人類初の移民惑星エデンにあるニューエドワース基地では、統合宇宙軍の次期主力可変戦闘機の採用コンペティション「スーパー・ノヴァ計画」が行われていた。競合メーカー2社が開発した試作可変戦闘機YF-19とYF-21のテストパイロットは、かつて親友同士であったイサム・ダイソンとガルド・ゴア・ボーマン。幼馴染の二人は、7年前のある事件をきっかけに袂を分かっていた。

そして二人は、偶然にも幼なじみの音楽プロデューサー、ミュン・ファン・ローンと再会し、彼女を巡る三角関係でも火花を散らす。しかしミュンは、絶大な人気を有する人工知能のヴァーチャル・アイドル、「シャロン・アップル」の秘密に深く関わっていた。かつて歌手を目指しながらも夢を諦め、不完全な人工知能のシャロンを裏で操る役目を担っていたミュンは、いつまでも子供のように夢を追い続けるイサムとガルドを前にして自己嫌悪に陥りながらも、二人の間で心が揺れ動く。(あらすじはwikipediaより)

この作品はオリジナル版も映画版も全部NHKBS-2でしか見たことがない。この局はそんなにこの作品が気に入っていたのか?オリジナルは見たことがあったけど、再編集版は初めて。オリジナルで印象深かった丘の上の風車のシーンがかなりカットされていて何か余韻が足りない気がした。後、オリジナルがパイオニアであるという点を差し引いても、随分損しているなあという印象。マクロスというより同一監督作の「カウボーイ.ビバップ」の直系というカラーがする。なんとなくだけど。監督のオリジナリティーが既にこの頃から目覚めていたのかもしれない。

マクロスシリーズとして見ると、やはり一段落ちて見えるから不思議。実際マクロスプラスなんて名前見ただけでも物凄いスタッフが結集して作られているのに。他のマクロスサーガでもそうだけど、致命的なのはやはりミンメイという不出世のキャラクターをどのヒロインも超えられていないと言う点。今回でいうとやはりシャロンもそう。いいキャラなんだけど。なんでマクロスという形で作っちゃったかなぁ...

ついでにいうと、ストーリーにしろ、画面にしろ格段に洗練されているにも関わらず、ファーストにあったような無駄に凄い熱気はとうとう最後まで感じられなかった。手書きだから熱が伝わるのだ、と言うわけではないと思う。

個人的に、何度見ても再発見できるのが名作で、一度見ただけで十分なのが傑作という判定基準があるのだが、ファーストとその他の決定的な違いは、そういう意味で名作と傑作の差だったかなと。もっといえば名勝負と好勝負くらい違うというか。

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