[プロレス観戦記復刻版] 19時女子プロレス・おんな巌流島2010(2010・ 7・2)

19時女子プロレス観戦記

おんな巌流島2010(2010年7月2日・金・埼玉・アイスリボン道場:観衆2616人):高橋奈苗対さくらえみ

19時女子プロレスについて
19時女子プロレスについて解説19時女子プロレスは、かつて動画共有サービス「USTREAM」に乗せて無料配信で生中継されていた女子プロレス中継番組です。2010年5月28日、アイスリボンの別ブランドとして設立され、当時アイスリボン所属だった
[プロレス観戦記復刻版] 19時女子プロレス13(2010年6月29日・火)
19時女子プロレス13(2010年6月29日・火・埼玉・アイスリボン道場)イントロダクション今週は帯広代表がアイスリボンの北海道大会の営業のため欠場。ということで穴埋めにかり出されたのが以前からでたいと言っていたらしい志田光...

イントロダクション

すこしほとぼりをさましてから観戦記を書こうと思って、時間をおいた。で、冷静にななって今もう一度試合中に取ったメモを見ながら試合振り返っていきたい。

いっておくが私はアイスの回し者でもないし19時のコアなファンでもない。ましてやJWPやその他の女子団体にもそんなに思い入れはない。

ここ7~8年女子プロレス自体生観戦していないしね。それが急にネットで無料で見られるというのでネタとしてはありがたいな、くらいの気持ちで見始めていた。

基本を大切にして技をおろそかにしない、ベーシックな技を中心に最小限の動きで最大限の声援を引き出す、それが19時女子のスタイルだと思っていた。

ただ、今回が特別試合だというのはわかっていたし、ここまでのいきさつでなんとかして女子プロレスたけでなくプロレス界を何とかしたいという気持ちは二人の闘いからイヤと言うほど伝わった。

まあ感想は後で述べよう。

オープニング

で、相変わらず定刻に始まらない。普段見ない人も見に来ているのにこれは明らかなミステイク。普段から世界に届け、といっているのにこういうミスがあってはいかん。まあJWPに突っ込まれる要素はこういうところにもあったというわけだ。

開始時点で416人。まああれだけあおった割にはこの程度か。もっときていても良かったと思う。ちなみに実況はGENTAROでMCが帯広代表。ゲスト解説がボリショイはじめとする春山と米山の3人。でも人数分マイクを用意していないというのもマイナスだったな。

JWPの3人は立会人ということだったけど、この3人がいるだけでピリピリムードは伝わってくる。GENTAROが「巻き込まれた」といっていたけど、まあきただけでも良しとしよう。

というか来るだけなら意味ないし。なんかつなげないと、ここからつながらなくなるわけだから。ただ、知ってもらえただけで満足していてはダメなのよ。そこからつながないと。これは対世間と女子...いやプロレスの闘いなんだから。

しかしギリギリまでチャットに参戦してくるさくらえみ...まったく読めない。この人は....何を考えているんだか...

ここであおりとして高橋と珍しくメーク済みのさくらさんのインタビューが入る。高橋は負けたらベルト返上とも。一方のさくらさんは目標1000人とあくまで視聴者数が気になっているようで一方では高橋戦にかける熱い思いも語っていた。その割りに試合直前までチャットしいるし...

ここまでの帯広代表はMC慣れしていない分進行がもたつく。それをなんとかGENTAROがフォローしていた。

でもまあ、前振りが長いおかげで試合に間に合ったという人達もいたから、それはそれでよかったのかもしれない。後付だけど。

対戦カード

[時間無制限一本勝負] ○高橋奈苗(33分36秒冷蔵庫爆弾→片エビ固め)●さくらえみ

で、ここまで20分。普段いないセコンドもおり、レフェリングはバーブ佐々木と、これまた特別仕様。余った選手が合間にレフェリングするのは確かにどインディーではよくある話だけど、おんな巌流島でノンタイトルなら立会人だけでレフェリーいらなかったかも。

まあ、いてよかったという部分といない方が良かったかなと思った部分と二つあるんだけど、リングアナは真琴。で、両者コール。ビッグマッチバージョンで入場テーマが流れ、入場ゲートから入ってくる両者。二人ともベルトもって入場。マイクの本数は少ないのに、なぜかカメラの台数は多い。ハンディカメラも入っていた。これは臨場感があっていい。ただ、普段の19時では必要ないかな。

ここまでは気迫が伝わってくる。レフェリーがゴング要請の声。これはいい感じ。今までないモノが見られそう。つい数分前にチャットに乱入していたとは思えないさくらの表情はいい。にらみ合いがしばし続き、じりじりと間を詰めながらなかなか組み合わない。ここまではいい展開だ。

試合開始時点

視殺戦というのを女子プロで久々見た気がした。うん、いい流れだと思ったいたら組み合う前にもう場外戦。え、ここで??

確かに計算外の女さくらえみとしてはここでペースをつかみたいんだろう。しかし機材があやふやで、プロじゃない人間が扱っているUSTREM故に実況席を壊したのは明らかにマイナス。おかげで後々音声はとぎれるは画面がフリーズするわ、画面がうつらなくなるわ...

ここらへんは考えなしでやってしまったのはミステイク。後で観客がいない分試合に集中していたと言っていたけど、機材近くでの乱闘は避けて欲しかった。それほど度外視していたというのはわかるのだが、結局視聴者層が伸び悩んだのはこの前半戦の乱闘がモノを言ったと思う。ただ本能で動いてもとりかえせるのが今のさくらだ。

場外で奈苗にスリーパーを決められ形勢逆転。実況席では奈苗がこれ見よがしにJの三選手にブレーンバスターでさくらをたたきつける。ちょっとむっとするボリショイ。もうちょっと怒ってもいいんだろうけど、立会人ということで押さえていたみたい。GENTAROは「倉持アナの気持ちが分かった」といっていたけど、大概機材守っていたのって若林さんじゃなかったっけ....

なおも場外戦は続く。こういう展開にするためにカウントなしにしたのかな??なんかちがうぞ。この長い場外というのは本当に巌流島でやる分にはOKだが、アイス道場でやるにはちょっとどうかな??

で、場外でキャメルクラッチ。容赦なくさくらさんの腰を攻める奈苗。この一点集中というのはよかったのよ。ただ、2人とも試合に集中しすぎていて続かなかった。ここが二番目の難点。

高橋がさすがにこれはまずいと思ったか先にリングに上がるもカウントなしのルールを利用したさくら、場外でごろごろ転がったり、水飲んだりとやりたい放題。

まあこれはいいとしよう。心理戦として宮本武蔵を気取りたかったんだろう。でもこれは序盤でやらなくてもよかったかも。

5分経過でようやくリングイン。ロックアップからヘッドロック。ただし奈苗がここは有利に事を運ぶ...かに見えたが、足を固めた状態でさくら反撃。高橋のワキ固めねらいをくるっと回転してフォール。しかし奈苗のおさえこみは厳しく、また体重移動もしっかりしているのでかえすだけでスタミナをロスしていくさくら。まあ今回は限界を考えずに組み立ても何もなしで体の動くままに本能のまま闘おうとしていたのかもしれない。

再び高橋キャメルクラッチ。しかしこれをかみつきで返されるとかみつき返し。

一度は逆転しかかるもデスロックから足四の字で再び奈苗攻勢。ここでGENTAROが「力道山対デストロイヤー」を例えに持ち出すが帯広代表困惑。そりゃそうだ。日プロに傾倒しているのはGENTAROだけだし。しかし逆に体を反転させるさくら。奈苗苦しい。

ボリショイの解説は案外いい。他人事で見ているせいか、それともせったかくゲスト出来ている以上何か言わないとまずいと思ったのか、無難ながら現役選手らしいコメントでGENとは意外と波長が合っていた。

ここでGENTAROが春山と米山に振ったところでなんと画面フリーズ。一番あっちゃいけないだろう。音も飛んでいるし明らかにさっきの乱闘が原因だ。

で、しょうがなく電源入れ直してもう一度パソ立ち上げて、数分中断の後、画面を見るとさくらさんが攻勢に転じたらしい。さくらえみ59キロが炸裂したらしい...いい加減サバ読み過ぎでしょ^^

しかしここでついに観客750人突破。画面はさくらのSTFで攻められている奈苗の姿が。ここで執拗にSTFを続けるさくら。どうもここは高橋の膝破壊にきた様子。ただ、奈苗もしたたかで顔をさげてフェイスロックは決めさせない。ここはGENTAROの好フォロー。

で、再びもつれて場外戦。ここでさくらコーナーから場外へダイブ。ここで15分経過。

15分経過

ふたりともダウンしているがちゃっかり水飲んでいるさくらさん。こういうなにげに本気だかなんなのかわかんないところが独裁者たる所以か。

今度はしかしカメラを意識して例の「世界に届け女子プロレス」からの19連発チョップ。奈苗も負けじとやり返すが、19発目をかわしてエルボー。ここのカメラワークはよかった。

しかし場外ブレーンバスターでしたたか腰を打ち付けられるさくら。あきらかにダメージでかい。ところがエプロンサイドの攻防はさくらが制し、今度はさくらえみ60キロが噴火。奈苗のサイドバスターを変形のグラウンド卍へ。ここまでの展開にボリショイも「元川がここまでやるとは」と。

だがニアロープで逃げられるとダブルアームの体勢から肘に今度は攻撃を絞って腕ひしぎ。一回奈苗の腕が伸びるもロープにすくわれる。しかしロープを使ってワキ固めを見せるなどさくらの攻撃もしつこい。

おしむらくは最初から肘破壊にでていればもっと説得力があったのだが、ちょっと攻撃の的が絞れていないように感じたのは気のせいか。とにかく本能の赴くままに動くさくらえみ33歳。しかし高橋も腕にダメージを受けながらバックドロップ3発。ここで腕殺しがきいていればダメージを最小限で抑えられたのに、最初の場外戦が無駄になってしまう。むしろ腰をしたたかに打ち付けられたさくらさんの方が自殺点になって来始めた。

画面がまた消える。ああ、これ鬱陶しい。

ついたと思ったら今度はチョップ合戦。さすがに天龍張りのチョップはさすがの高橋にもきくみたい。しかし、地力では普段の巡業から地方大会で30分時間切れを何度となく体験している奈苗に分がある。あきらかにさくらさんは未体験ゾーンに入っているのがありあり。バックドロップねらいでしつこく高橋の胴に食いついて離れないさくら。休んでいるのか、胴じめのつもりなのかよくわんかないが執拗な倉をふりほどいた高橋に今度はさくらのトラースキック。25分経過。

ここで人間魚雷ラリアット炸裂。しかしさくらも執念のバックドロップで投げ返す。両者ダウン。ここまで767人。ああ、おしいね...伸び悩み始めた。前半の無駄な場外戦と機材破壊はクレバーなさくらさんらしからぬミステイク。あれがなかったら....途中で画面がとぎれたせいで見なくなってしまった人も多かったと思う。もったいない。

だが、ここまでくるともうエルボーとチョップ合戦。気力体力の限界か....

ところがさくら延髄切りからタイガードライバーさらにリバースフットスタンプからリバーススプラッシュ2発。攻勢をかるもカウント2.9....ここで790人突破。さくら、すかさずムーンサルト。これも決まらず。だが、無尽蔵のスタミナを持つ奈苗は死んだふりしていた!!火の玉ボムを出してきたがカウントは2.ならばと今度はさくらがドラゴンスリーパー。そしてコーナーからのダイビングニーが奈苗に激突。フォールに行くもニアロープ。

ボリショイ「高橋はリングの大きさが分かっている」と。さくらいったんコーナーに登るも高橋が追ってきたと見るや、するっとコーナーからおりてそのままパワーボム。これでも決まらないと見るや今度はコーナーに登っての久々!!にゃんにゃんプレス!!しかしこれもカウント2。なんとニーがまた顔面に入ってしまう。

が、ここもカウント2。あれ、なんか四天王プロレスみたいになってきたぞ。本来は技の博覧会をする場所じゃないのに...まあ本能で動いているのはもう明らかだしそんな余裕はなかっただろう。しかし先週末「肩を上げ続けるだけがプロレスではない」とほざいたさくらえみがカウント2.9プロレスをしている...さすが独裁者だ。

でもこれは巌流島ではないね。さくら足を取るがこれれを奈苗がスモールパッケージでかえすが、ここからなんとさくら奥の手「三角締め」に移行。これにはボリショイもびっくり。

さらに頭突き合戦からアストロシザース、ラ.マヒストラル。一番やばかったかもしれない所。だが高橋のスタミナはここでは切れない。まだ余力十分でカウンターのキックねらいをニーリフトで突き上げる。えぐい。そして必殺ナナラッカ炸裂。しかしこれねも返される。だがさくらさん万事休す。高橋には奥の手があった。それはコーナーからの冷蔵庫プレス。これでカウント3。33分36秒体固めで高橋奈苗の勝ち。

試合後

まあ高橋は勝利者インタビューでも余裕の表情でJWPに恩を売るわ、言いたい放題。さすがに全女でもまれてきた自力ばかりはさくら...いや元川でもどうすることもできなかった。ボリショイとは握手したモノの、春山は乗ってこない。そこへ米山が「19時おもしろいじゃねーか。あんたからベルト取ってやるよ」と伝説の田コロのアニマル浜口バリのマイクで挑発。やっとJも重い腰あげたか。まあその馳の空気を読んだという意味では米山に未来は感じられた。まだ救いの目は残っている。彼女に託す意外Jの再生はないね。

一方の敗者.さくらは疲労困憊。たしかに激闘だった。だが、800人は超えたモノの1000人には届かなかった。これが現実。確かに初の自身初の30分越え。未体験ゾーンだったのはわかるが、技の引き出しをはやくあけすぎたのが敗因か。いずれにしても一点集中を実践しているはずのさくらさんが自分から禁を破ってしまったのは事実。おんな巌流島といいつつ、後半は四天王プロレスの女性版になっていたこと。

帯広ならば何も言わない。だがさくらえみならもっとちがうことが出来たはず。タイトル云々は女子全体を見据えての事だったと思うけど、後200人を呼び込めなかったのは事実。800人でよくやったというより、ここまでして800人しか集まらなかった現実の方を重視して欲しい。

出せる技を出し尽くすのが19時のコンセプトではない。それならば帯広が自分で元に戻せばいいということ。感動したと言っていたけど、帯広代表はむしろこれとは逆の方向に行かないといけない。先輩二人が意地むき出しでカウント2の攻防を繰り返したのは、わざとではないにしてもこのふたりだったらちがうことが出来たはず。

後記

そういう意味ではすこし厳しめに見させてもらった。ボリショイが帯広に直接オファー出すなど最後は大団円で終わったけど、この試合は19時女子でやるべきモノではない。やるんならこういう形でなくても出来たはずなのだ。確かにその場では興奮した。感動もした。だが、残らないのよ。記憶に。それが決定的だったかな。ドラマを次につなげたことによって「おんな巌流島」の価値は逆に下がった。だが、19時にしてみれば軌道修正のチャンスでもある。これからが本番だ。

でもふたりともお疲れさん。よくここまで闘った。メリットはやっぱあったと思う。でもやはりカウント2.9プロレスはこれきりにしてほしい。独裁者とはいえ、帯広のそれを一回否定したんだから。ね...

最後に「プロレスとは結婚しない」といっていたさくらさん。まだ婚活あきらめていないのか...しかし、旦那になる人大変だぞ...(笑)

[プロレス観戦記復刻版] 19時女子プロレス13(2010年6月29日・火)
19時女子プロレス13(2010年6月29日・火・埼玉・アイスリボン道場)イントロダクション今週は帯広代表がアイスリボンの北海道大会の営業のため欠場。ということで穴埋めにかり出されたのが以前からでたいと言っていたらしい志田光...
プロレス観戦記

ブログ「せかぷろ」において、肝の一つに据えているカテゴリがプロレス観戦記です。そもそもは自分が観戦した大会の備忘録代わりにはじめました。スタートしたのは、1996年くらいからです。基本長文主体になっています。あまり、初心者の方には優しい記事とはいえないかもしれません。






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