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[プロレス観戦記] DDT TENJIN WARS 2021

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DDT TENJIN WARS 2021(2021年9月12日・日曜・福岡天神・西鉄ホール233人:超満員札止め)

イントロダクション

そもそも9月12日のDDTは、直前まで行けるかどうかがかなり不透明だった。

私事だが、8月頭の人間ドックで肺にリンパ腫が見つかったからだ。ところが、このリンパ腫の診断名がなかなか降りない。毎週のように繰り返される検査のあげく、九月から内視鏡検査による入院が決まってしまった。

ところが、当初9月10日からの入院、13日手術という予定になったため、12日の観戦は無理だと諦めていた。それが直前で13日入院、15日手術に変更されたため、急遽アズールドラゴン選手に、チケットをお願いして、当日にいたる、というわけである。

人生初入院という事もあり、不安がないといえばウソになる。実際数日前から変な時間に目が覚めて眠れなくなったりもした。

なので事前に仮眠をとり、片道1時間半かけて天神へ。地下でゲン担ぎのカツカレー丼を食べて、階上の西鉄ホールへ。

西鉄ホールに常設会場を移してから初のビッグマッチは、レッスルユニバースで生中継される。と言ってもこのご時世なんで、実況の村田さんと解説の三田さんは東京のスタジオからリモート中継。

これも新時代の中継のあり方だろう。ただ、カメラマンがプロレスに慣れてないせいか?たびたび観客の視線を遮っていたのは本当に参った。

こういう時に雛壇つきの西鉄ホールはありがたい。実は平場にされるより、雛壇の方が見やすいからだ。そしてカメラマンやマスコミの遮りは、リングサイドほど気にはならない。

オープニング

オープニングコールは、第五試合でDDTエクストリームタイトルに挑む平田一喜。“人類みな平等!平田一喜デスマッチ”ルールという、チャレンジャーが決めたルールには、立ち合い人として、今林GMと、黒髪オールバックのXがつくらしい。

DDTで黒髪オールバックって言ったら、あの人しかいないんだが(笑)

オープニングマッチ 30分一本勝負 3WAYマッチ

○彰人対●納谷幸男対上野勇希(8分50秒 横入り式エビ固め)

いかにもDDTらしい頭を使った、しかもオーソドックスなスタイルが3WAYマッチである。

ここに最近成長著しい納谷幸男が混ざっているのがミソ。序盤こそ上野と彰人のチェーンレスリングに絡めないでいたが、これは前振り。

ここに「おかしいだろ!」と文句を言った納谷は力比べを要求するが、上野が彰人を肩車。これで大きさで納谷に対抗したかったのだが、納谷はガットショットであっさり肩車を破壊していく。

さらにショルダータックルで二人まとめてなぎ倒した納谷は、上野にDDTからニーリフトで攻勢に転ずる。

極めつけは彰人が納谷に左足殺しから足4の字固めを決めたとき、上野が入ってきてダブルニーを投下してから、足4の字を反転させた状態で、納谷にキャメルクラッチした場面。このあたりはいかにもDDTの3WAYだなと思った。

最後は彰人が納谷を振り回して上野にぶつけると、そのまま納谷をスクールボーイで丸め込んで技ありの3カウントを奪った。

デカくて動けるというのは、それだけで納谷の大きな武器になる。上野は空中戦、彰人はグラウンドと、三者三様のカラーがあるのだが、納谷のカラーはまた独特で、これが本来のプロレスだと思わせてくれる試合内容になっていた。

第二試合 30分一本勝負 スペシャル6人タッグマッチ~DRAMATIC WARS

○ヨシヒコ& メカマミー& ポコたん 対 高木三四郎&大鷲透&アントーニオ本多 (10分15秒 エクスプロイダー→体固め)

DDT名物キャラのヨシヒコ、メカマミー、ポコたんが一同に会した一戦。大社長はメカマミーの身長の低さをやや気にしている様子。

ポコたんだけは対戦相手と握手。先発はポコ恋たんと大鷲班長。事前ツイートでは「人間が恋しい」といっていた大鷲だったが、意を決してポコたんと絡んでいく。

ところが、とルチャっぽい動きからリープフロッグを狙ったが、ポコたんの頭が大鷲の股間に激突。その衝撃で一瞬、ポコたんの頭が大変なことになったような気がしたが、その間にコーナーに登ったポコたんはミサイルキックを決めるなど、意外な身体能力を発揮。

中盤大社長はポコたんにメカマミーのロケットパンチをお見舞いし、アントンが「ポコたん、いや渡瀬! ギブアップしろ!」と迫るが、ポコたんは明らかに渡瀬ではないカワイイ声で「助けて! ヨシヒコたん!」と叫ぶ。どうやら声からして渡瀬ではないいうだ。

すると、花道からテーマ曲にのってヨシヒコがもう一人登場した!ラリアットで蹴散らしたヨシヒコは、アントンを秋●ばりのエクスプロイダーで投げきった。

まさかの技が飛び出したが、影が自らマスクを脱ぐと、その正体は何と秋山準!そのままヨシヒコがアントンをカバーして3カウント。

9・26後楽園大会でタッグを組む秋山とヨシヒコだが、ひとあし早く実現してしまったのであった。まさか6月のサイバーフェスでの「伏線」がここで回収されるとは!

第三試合 30分一本勝負

佐々木大輔&○ 遠藤哲哉& 高尾蒼馬& 火野裕士 対 クリス・ブルックス&樋口和貞&坂口征夫&●高鹿佑也 (12分14秒 旋回式トーチャーラックボム→片エビ固め)

多人数タッグだとリング内の攻防が見えにくく、席によっては死角が生まれすい。ここにカメラマンが加わると観にくさに拍車がかかってしまう。

遠藤がクリスに奇襲攻撃を仕掛けていって試合開始。序盤は時期KO-Dチャレンジャーとして決まっているクリスが狙われたが、ここで因縁の坂口が入ってくると、高尾が飛び出していき、座ったままエルボーの打ち合いになっていく。

また8人タッグでなければ火野と樋口の大型対決はもっとみたかった。ラリアットにはラリアット、チョップにはチョップ。ブレーンクローにはブレーンクローとお互いの意地がバチバチに響き合った試合内容になっていた。

最後まで遠藤に食らい付くファイトを見せた高鹿だが、高鹿のくし刺し攻撃をかわした遠藤がトーチャーラックボムで叩き付けて3カウントを奪った。

高尾と坂口、樋口と火野というわかりやすい対立構図があると、試合も非常に整理されて見やすい。高鹿を除くと試合巧者ばかりだったので、彼にとっては試練でもあり、勉強にもなったのだろう。

第四試合 30分一本勝負 スペシャルシングルマッチ~DDTvsガンバレ☆女子プロレス

赤井沙希 対 まなせゆうな(11分19秒 新人賞→片エビ固め)

ガンバレ☆プロレス所属にして、ガンジョの中心選手であるまなせゆうなの熱望により、今回実現することになった赤井との一騎打ち。

敵地に単身乗り込んできたまなせは白いハチマキを巻き、髪も縛り、気合い十分の表情で入場。一方、赤井は花道でEruptionの坂口、樋口と握手をしてからリングイン。

ゴングと同時に突進したまなせだが、「アカイサキー!」と絶叫しながらくし刺しラリアットを叩き込んだ姿からは、以前あがっていた東京女子時代とは別人のような変貌をとげていた。

東京女子時代は「みんなのお姉さん」っぽかったまなせが、ここまで暑苦しい選手になっていたとは思わなかったが、女・大家健ともいえるような泥臭さは、東京女子をやめてでもまなせゆうながやりたかったことなのだろう。

赤井のビッグブーツに対して、大家健ばりのヘッドバットを決めたあたりは「ガンジョ」を代表してきているまなせの意地を観た気がした。

ただ、赤井の技を受けすぎたまなせは、明らかに終盤トーンダウン。ダメージで立ち上がれない。最後の力を振り絞って必死で立ち上がろうとするまなせに、赤井は渾身の新人賞をブチ込んで3カウントを奪った。

「このままもっともっとその暑苦しさで突き抜けて、ガンジョのテッペン獲ったるくらいの気持ちでいとけ!」と、まなせに熱くエールを送った赤井も何か感じるものがあったんだろう。DDT系には闘いがないと揶揄されがちだが、この試合にはお互いのポリシーとプライドがぶつかり合った「闘い」があったと思う。

休憩~休憩明け

休憩明けに今林GMが、次回の西鉄ホール大会が2022年1月16日に決まったことを発表。続いて高木大社長が登場して、10代プロジェクトへの参戦を希望している選手がいると言う。

呼び込まれて出てきたのは、プロレスリングMY WAYのヴァンヴェール・ジャック!実は「10代プロジェクト」が立ち上がったときに、ジャックとユーセーの参戦は個人的に熱望していた。もともとDDTには小学生時代から参戦経験のあるジャックもそうだが、ユーセーだってここ数年の成長は半端ない。

「10代としてこのプロジェクトに参加したいですし、もう一人プロレスリングMY WAYには僕と同級生であり、ライバルであるユーセー☆エストレージャーという選手がいます!この6年間僕たちがやってきたことを、MY WAYでやってきたことを、もう一度DDTのファンの方々に見せたいと思います! 高木さん、皆さん、この10代プロジェクトに福岡から参加していいですか?」とジャックは堂々とマイクで訴えた。

大社長は子供の頃から知っているだけに立派になった姿を見て感動した様子。その上で「頑張ってください!」とエールを送って、ユーセーとジャックが来年の西鉄ホール大会での参戦を確約した。

第五試合 60分一本勝負 DDT EXTREME選手権試合~人類みな平等!平田一喜デスマッチ

<王者> 青木真也 対 <挑戦者>平田一喜 (12分20秒 奇跡を呼ぶ一発逆転首固め:※第52代王者が2度目の防衛に成功)

両者が“平田一喜”として試合を行い、平田が使用しないであろう技を使ったり、平田らしくない動きを見せた場合、試合は一時ストップとなる“人類みな平等!平田一喜デスマッチ”ということで、青木も平田ガウン姿で入場。

ダンスこそしなかったが、コスチュームは平田と同じ。ここで審判を務める今林GMと黒肌のオールバックこと大鷲透がメガネにスーツ姿で登場。

開始早々ローキックを連打した青木だが、平田らしくないということで、大鷲審判が「平田一喜選手はそのような技術は持っていないので無効となります」。

平田はリングに戻ろうとする青木に、ロープを蹴り上げての急所蹴りから奇跡を呼ぶ一発逆転首固めを丸め込むが、キックアウトした青木はワキ固め。しかし、今林審判が「平田はGRABAKAに通ったことがあるが、寝技が嫌いだった」ため無効と判定。

ならばとレッグロックに捉えた青木だが、大鷲審判曰く「足関節は練習生以下」ということでこれも無効。

当の平田は「どうだ、平田は薄っぺらいだろう!」と胸を張る謎メンタルを発揮。平田はスリーパーやフラッシング・エルボーといった「普段はやらないが、特段平田っぽくはない技」で攻めていくが「技がない」と、早くも嘆きだした。意外と「平田っぽさ」に振り回されていたのは平田本人かもしれないというなかなかカオスな試合になっていった。

ほかにも「試合よりも踊りたい人なので」「小学生も締め落とせない」などという平田ディスりとしか思えない理由で無効を宣告され、王者青木もやりにくそう。

 

ついに王者は平田グラスを装着して曲に合わせて頑張って踊ってみせる。ここで平田が背後から丸め込むがカウントは2。逆に青木が奇跡を呼ぶ一発逆転首固めを返すが、これもカウント2。平田も奇跡を呼ぶ一発逆転首固めを仕掛けるが、青木がこれを切り返して逆に3カウントを奪った。

試合後、マイクを持った平田が「青木さん、いや平田さん! あんたやっぱスゲェよ。平田より平田だったよ。負けたのは悔しいけど、やっぱりあんたが足立区の平田じゃなくて、もう世界の平田だよ! 世界の平田としてまた羽ばたいて、世界にこの平田一喜の名前を広げてください。」と言うと、王者青木は苦笑いしながら握手したのだった。

セミファイナル 30分一本勝負

秋山準& 岡田佑介& 岡谷英樹& アズールドラゴン 対 HARASHIMA&吉村直巳&MAO&相島勇人
(10分41秒 蒼魔刀→片エビ固め)

準烈にアズールが、ディザスター&The 37KAMIINAの混成チームに相島が入った博多っぽいタッグマッチ。最近は前座が多かった相島とアズールだが、久々のセミになる。

序盤は吉村が秋山や岡田と意識しまくりの対戦。特に岡田は同世代がでてくるとイキイキして試合をしている感じがする。岡田は吉村だけでなくMAOにもどんどんぶつかっていっていた。

相島が出てくると、秋山がランニングニーを叩き込み、エルボーを見舞っていくと相島も応戦するのだが、いまひとついつもの切れを感じない。全日やNOAHでも活躍した相島は、私の二つ下になる。

そりゃ、できるものならやりたいんだろうけど、気力に身体がついていっていない感じがした。

試合は、秋山たちを場外に追いやると、MAOがケブラーダを決め、その間にリング上では、HARASHIMAが蒼魔刀で岡谷から3カウントを奪って勝利した。

試合後、日時は未定だが相島マイクをとり「地元の大牟田で、しかもDDTのリングで引退試合をやりたい」と発言。

「よかったら最後のお祭り騒ぎを……その日、絶対空けておいて必ず来て下さい!」と相島。ジャックやユーセーら新しい波が押しよせている一方で、昔からいた選手が静かに退場していく。

これも時代の流れなんだろうなあ。

メインイベント 60分一本勝負 KO-Dタッグ選手権試合

<王者組> 竹下幸之介& 勝俣瞬馬 対 <挑戦者組>男色“ダンディ”ディーノ &飯野“セクシー”雄貴
(19分34秒 MADMAX→片エビ固め;※第70代王者組が2度目の防衛に成功。ディーノが第1516代アイアンマンヘビーメタル級王座防衛に失敗、勝俣が第1517代王者となる)

フェロモンズはスタイナーブラザーズポーズでフェロモンをムンムンにさせながら王者チームと対峙する。まさか飯野がこんな覚醒の仕方をするとは思ってもみなかった。まあ、本格的な路線に進むもよし、いろものに進むもよし。それは飯野の自由だろう。

さて、不安そうな表情を浮かべる勝俣を見て、竹下もフェロモンズとの握手を拒否して試合はスタート。

中盤までフェロモンズに翻弄されていたThe 37KAMIINAだが、二人同時のノータッチトペコンを発射。

形勢不利担ったかに見えたフェロモンズだったが、『タブー』がヒットすると、いつの間にか客席後方に移動していた飯野がセクシーにコスチュームを脱ぎ捨て、Oバック姿になってリングに戻ってきた!

ディーノがアース・キスを勝俣にお見舞いすると、さらに勝俣を飯野の尻に押し当てチャージしてから、竹下にリップロックさせるアース・キス2をお見舞いするなどリング上は大混乱。

しかしThe 37KAMIINAは、竹下のザーヒーと勝俣のバズソーキックのサンドイッチ攻撃からMADMAXを決め、勝俣がディーノから3カウントを奪った。

この結果、タッグ王座を防衛すると同時に、アイアンマン王者となった勝俣が「防衛してましたー! 福岡の皆さん、ととのってますかー? タケちゃん、フェロモンズヤバかったね。飯野のケツ、臭かった……。いやぁフェロモンズから防衛しまして、僕たちはKO-Dタッグチャンピオンとして誰の挑戦でも受けるというスタンスでやっているんでね……でも何と僕、二冠チャンピオンになりました! タケちゃんはKO-D無差別も獲ってタッグも防衛して……もう……嬉しいです!」 とここで、HARASHIMAと共に吉村が入ってきた。

マイクを持った吉村が「何か誰の挑戦でも受けるって聞こえてんけど、次は俺とHARASHIMAさんで次、そのタッグのベルトに挑戦を受けろ」と挑戦表明した。HARASHIMAも0「そのタッグのベルト、元々はスマイルピッサリが持っていたベルト、さらに僕は勝俣に負けて獲られているんで挑戦する理由はあると思う」と言われると、勝俣からマイクを奪い取り、HARASHIMA&吉村の横に立った竹下が「HARASHIMA&吉村組、受けて立ちますよ!」と挑戦を受諾。

最後は勝俣が「僕たちの締めを邪魔されましたけど、この福岡、またこのベルトを防衛して福岡に帰ってきたいと思いますので。この中に熱波WERするの日和ってる奴いる? いねーよなぁ! せーの、熱波WER!」で締めた。

後記

実はメインの途中で全日本に移動すると思われる組が何人か離席していたんだが、会場も近いし、全日本もどうせなら同じ西鉄ホールでやればよかったのになあと思った。

秋山のことがあるんなら、そこまで気にもしていないと思うし、ジェイクなどは実際秋山を表敬訪問しているので、選手同士のわだかまりはなさそうな気もしないでもない。

終わってみたら、最近少しお行儀よくなっていたDDTが、久々に悪ノリ全開した大会だった。これが他団体にはないDDTにしかないパワー!

これで、入院→手術に向かうパワーもらいました。さあ!がんばって無事退院するぞ!来年の西鉄ホールだっていきたいし、まだまだ終わるわけにはいかんのよ!

そして、来年の西鉄ホールも必ず行こう!

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