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[プロレス] 私的プロレススーパースター烈伝#69 小川良成

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私的プロレススーパースター烈伝#69 小川良成

腐らず磨いたテクニック

今回は、ジュニアのいぶし銀と呼ばれている、小川良成選手のお話をしたいと思います。小川選手は、1983年に全日本プロレスに入門をいたしまして、天龍源一郎選手の付き人を務めていた縁から、天龍同盟に合流をします。

しかし、なかなか体重が増えなかったことや、肘の故障に悩まされていたこともあり、なかなか、頭角を現すことができなかったのです。当時の全日本プロレスは、そもそもヘビー級主体の団体でしたので、ジュニアヘビー級の小川選手が活躍する場面というのは、なかなかなかったというのもありました。

それでも、腐らずにコツコツとテクニックを磨いていったんですね。そのせいか?天龍同盟にいながらにして、天龍さんの色をあまり受けついていない選手なんじゃないかなと私は思っています。

ジュニアがヘビーに勝つ!

天龍さんが、SWS に移籍をした後、小川選手は全日本に残留するんですけれども、ここでは三沢光晴さん率いる超世代軍には加わらず、敵対していくというのも小川選手らしいところだなと思います。

小川選手の試合で、私が残ってるのは、若手時代に百田光雄選手と、第一試合でシングルマッチを延々とやっていうのが、非常に印象深いんですけど、その百田選手のテクニックだったり、バックドロップだったりは、なんとなくですけれども、今の小川選手の基礎になっているるのかな、っていう感じがするんですね。

小川選手の転機は、1998年8月、後楽園ホールでの6人タッグ戦で秋山準に初勝利したところだったかなと思います。それまで、ジュニアヘビー級の選手がヘビー級に勝つことは、全日本の試合において考えられなかったことだったからです。

三沢革命の象徴

折りしも三沢光晴さんは当時のパートナーの秋山準選手とのタッグを解消することが決まっており、意中のパートナーがいることを匂わせていましたが、それが小川選手だったのです。この時期、三沢はジャイアント馬場さんからマッチメイク権を譲り渡されており、小川選手の台頭は「三沢革命」の象徴になりました。

その年の世界最強タッグ決定リーグ戦にて三沢さんのパートナーとして、本格的に抜擢され、三沢さんとユニット「アンタッチャブル」を結成し、のちにWAVEとして三沢さんとは行動を共にします。

小川選手の特徴って、テクニックに説得力があり、それが魅力の一つだと思うんですよね。そこへきて、実は今まであけていなかった天龍イズムの象徴でもある真っ向勝負もできるということを、師匠・天龍さんとの試合でも証明して見せたわけです。

火の鳥を食べた男

小川選手といえば、2020年で53歳になりました。ちょうどシングルマッチをやった時期の天龍さんとほぼ同じ年齢になってきたのです。53歳にしては最強であるというところは、まさに師匠譲りといってもいいかもしれません。

小川選手が老けないと言うことは、テレビでも話題になりました。2020年の5月7日に放送されたアメトークでは「火の鳥を食べた男」として紹介されています。ある意味不老不死なイメージは小川選手には似合っていると私も思います。

ただ、ファイトスタイルもふけていないせいか、ライガー選手のような、日本マット界全体の象徴になれなかったかなと思います。もともと、デビュー当時の小川選手には、ボディスラムとキーロック程度しか持ち技がなかったのです。

しかし、その技だけできっちりと先輩レスラー相手に試合を組み立てていたので、そこに老獪さが加わったくらいで、大技らしい大技は今までも使ってこなかったのです。

ジュニア専業の安定感

ただ、初期のノアで、小川選手が対ヘビー級路線にでていたのは、ヘビー級に小川良成のような人材がいなかったということでもあり、のちのち、ノアが低迷する要因を作ってしまったようにも思います。現在は小川良成選手がジュニア専業となっていますが、この方がしっくりくるかなという印象がありますね。

ヘビーが武藤選手ひとりにかき回されている現状を見ると、やはりヘビー級に小川良成がほしいという、ノアの以前からの課題は、あまり改善されていない気がします。とはいえ、若手世代の台頭によってノアが息を吹き返したのも事実です。

ないものを求めるよりも、強みを生かした姿勢で、ノアの新しい時代を作っていってほしいですし、再び小川選手が対ヘビー級にかり出される事態にならないように、私は願っています。

小川選手を見てるとやっぱりあれだけのテクニックがありながら、今まで十分に生かされてない感じもしていましたし、私自身ちょっと悔しい思いをしているところがありました。近年のジュニア専業での安定感はやはりたいした物ですし、今後の活躍にも期待したいところです。

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