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[プロレス] 私的プロレススーパースター烈伝#57 武藤敬司

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三人目のグランドスラム

本日は2021年2月12日金曜日、プロレスリングノア日本武道館大会のメインイベントでGHCヘビー級王座を奪取し、日本人としては3人目となるグランドスラムを達成した、武藤敬司選手のお話をしてみたいと思います。

武藤敬司選手と私はほぼ同年代であります。そしてヤングライオンの頃から武藤敬司選手の試合を、生で見てきている者の一人でもあります。武藤敬司選手は厳密に言えば、私よりも二つ年上になりますけれども、ほぼ同世代ということで、90年代そして2000年代に入っても、武藤敬司選手の試合はずっと追っかけてきておりました。

ですのでGHCに挑戦表明をした時に「ちょっと歳とって老いぼれてるけど、そんな俺も夢を見ていいだろ。俺の夢、付き合ってくれ。日本武道館で挑戦させてくれ」・・・

そう、武藤選手は言いました。この言葉を聞いた時に、自分もそういえば年を取ってるんだなぁという印象がありました。

老け込むには早い

と同時に武藤敬司選手の目がギラついているのを見ていて、「ああ、これはまだ老け込むには早いのかもしれない」そういう風な気持ちも抱きました。

で、現実的に武藤敬司選手がベルトを巻くということに関しては、賛否両論渦巻いておりました。この賛否両論が渦巻いているという時点で、もうすでに武藤選手の手のひらの上で踊らされているのです。

実際58歳ということになると、運動選手として考えてももう十分に峠は越してるわけです。ましてや武藤敬司選手は、両膝に人工関節が入ってる身でもあります。

得意技だったはずのムーンサルトプレスも封印せざるを得ないそういった中で何が出来るのかということを考えていると、やっぱり武藤敬司選手の不利は揺るがないなという風に私も思っておりました。

得意技を餌にした

しかしこの試合を見てしかしいざ試合が始まってみますと、前哨戦では、ムーンサルトプレスで潮崎選手が武藤敬司選手から取り、そして第2戦では、ドラゴンスクリューからの4の字固めで潮崎選手からギブアップ勝ちを奪っておりました。

こういうのがあった後、いよいよ本番になるわけですよね。これが11年ぶりの日本武道館大会のプロレスリングノアのメインという舞台になったです。

前哨戦ですでに出してきておりましたし、4の字でギブアップを取るというのはだいたい誰もが思いつくところではあるわけです。

しかしお客さんの想像の上をいくというところで言うと、武藤敬司選手の方がやっぱり一枚も二枚も上手でした。

なんと試合終盤になってくると、コーナーによじ登って封印されているはずのムーンサルトプレスを出そうとしたんですね。

よくよく考えてみますと、あれは武藤敬司選手がムーンサルトを餌にしてそして、自分のフィールドに潮崎選手を誘い込んではないだろうかと思うんです。

この足一本くらい・・・

そしてその餌に食いついた潮崎選手はまんまと武藤敬司選手のペースにはめられてしまったのではないだろうかと私は考えたんですね。

日頃インタビューでも答えているんですが、「プロレスのためならばこの足一本ぐらいくれてやる」というのを常日頃、武藤敬司選手というのは言ってるわけです。

これはやっぱり覚悟の問題であったりとかそういう事をさしているんだろうと私も思っていました。

しかしいざ実際にコーナーに上ってムーンサルトを出そうという風になってくると、お客さんも「まさかここで出すのかよ?」「いいのかそれで?武藤敬司、動けなくなるんだぞ?」というふうになるわけですよね。

プロレスを観て泣いた

ここでも完全にお客さんも武藤敬司しか見てないわけです。これで誘い水に乗った潮崎豪選手はまんまと武藤敬司選手が隠し持っていたフランケンシュタイナーで丸め込まれて同世代の戴冠ということになりました。

これは私にとっては非常に勇気のいただける、そういったグランドスラムでありました。

ですから私も明日からこれで頑張ってみよう!そういう気持ちにさせてくれたそういう試合だったわけですね。

この試合では久々にプロレスを見て泣きました。プロレス見ていて本当によかったなあと。そういう闘いだったんですね。

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