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[プロレス] 私的プロレススーパースター烈伝①タイガー・ジェット・シン

2020/05/27

新宿伊勢丹襲撃事件

今回はインドの狂虎・タイガー・ジェット・シン選手です。シン選手は後年全日本をはじめ、様々な団体を渡り歩いていますが、やはり鮮烈だったのは新日本時代ということになるでしょう。

1973年に、新日本プロレスの招きでシン選手は初来日しています。が、新日本プロレス渉外担当者の手続きに間違いがあり、二か月早く来日してしまったのです。

そこで5月4日、会場の川崎市立体育館の客席にシン選手を招きます。これは、せっかく来日したのだから日本のプロレスを生で見てもらおうという新日側の配慮でしたが、この日の山本小鉄対スティーブ・リッカードの試合中、突如乱入したタイガー・ジェット・シン選手は、山本小鉄さんをメッタ打ちにします。

また、1973年11月5日、2度目の来日中に倍賞美津子(当時の猪木夫人)さんと買い物中だったアントニオ猪木さんを新宿伊勢丹前で襲撃し、猪木さんをガードレールやタクシーのボンネットに頭からぶつけて、負傷・流血させてしまいます。有名な「新宿伊勢丹前襲撃事件」ですね。

平日の夕刻、大勢の帰宅客で賑わっていた最中での出来事であり、一般の目撃者から警察にも通報されました。

これに対し新日本プロレスは、「シンは契約選手なので傷害罪で告発することは出来ないが、騒ぎを起こしたことは申し訳なく、お詫びなら幾らでもする」と始末書を提出し、事件は新日本プロレスに対する厳重注意で収まりました。

聖地巡礼

この事件は一般紙でも報道され(当時、読んだ記憶があります)プロレスファンから広く一般まで話題となり、「シンは本当に狂っているのではないか?」という印象を強く世間に与えました。

以後猪木さんはリング上で制裁を加えると公言し、猪木対シンの試合は「因縁の闘い」として世間の注目を集めることとなっていったわけです。

私にとってタイガー・ジェット・シン選手は、最初に憧れたプロレスラーです。当時体力的にも非力で、いじめっ子になすすべなくやられていた私は、新宿で猪木さんを襲ったシン選手の行動にいたく感銘を受けました。

新宿伊勢丹前事件以降はやられる前に、いじめっ子を襲撃していきました。もちろん凶器・金的・噛みつき・・・ありとあらゆる手段で報復に出たのです。

その結果、私は腕こそ折られませんでしたが、「何をするかわからないやつ」という印象を植え付け以降、私へのいじめは減少したのです。

この成功体験があるせいか、いまだにヒールレスラーには強く惹かれるものがあります。幼少期の私にとって、タイガー・ジェット・シン選手は間違いなくヒーローだったのです。

ちなみに私は、今も東京へ行く機会があると、必ず新宿伊勢丹前にはいくようにしています。なぜなら私にとってそこは紛れもない「聖地」だからです。

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