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[プロレス観戦記] レアルルチャリブレ・DESTINO〜デスティーノ〜運命

レアルルチャリブレDESTINO〜デスティーノ〜運命(2019年12月8日(日)さいとぴあ多目的ホール)

いよいよ2019年の観戦もレアルとDDTのみになってきた。レアルの大会は4月以来。なぜならがむしゃらとバッティングするケースが多々あるからだ。

とはいえ、なぜかジャック対ユーセーのシングル初対決(スクールイベントは除く)など、節目節目には必ず観に行けているので、そんなに久しぶりな気もしない。

さいとぴあがある九大学研都市は、博多の市街地からはかなり離れていて、博多から地下鉄で30分かかる。ちょっとした小旅行になるわけだ。

個人的にはこの時間を利用して観戦記を書いたりできるんだが、スターレーンとかと比べたら団体側にはあまり旨味はない。

レアルがさいとぴあをホームにしているのは、レアルの所在地である糸島から近いという利点がある。

そんなさいとぴあまで地下鉄に揺られながら、対戦カードを見つつ、自分なりの見所を探していくというのも、至福の時間である。ぼっち観戦が大して苦にならないのは、こうした習慣づけが普段からできているため。

一人で困った試しがないというのは、ネガティブな部分もポジティブな部分もあるけど、どう受け止めるかは結局自分次第なのだ。

大会タイトルのDESTINO〜デスティーノ〜運命は、既に定められているものではなく、これから自分がどうしていくか、どうしていきたいか、という意味だとわたしは勝手に解釈しているが、さてレアルの運命とは果たしてどんなものになるだろうか?

プリメラルチャ キッズクラス・ルチャオリンピカ/★トリプルスレット 巴戦 1R1分30秒 ポイントマッチ★

アイリVSライアVS○リョウ

(1人2回対戦してポイントの一番高かった戦士の勝利となる)

キッズレスリングの面白いところは、心身の成長具合がそのまま試合に反映されていることで、飛び技や打撃など危険技がほとんと出せない中、バックの取り合いやフォールの取り合いが緊迫感溢れていること。

アマレスルールよりは簡略化されているが、スタイル的には大差ない。しかし、レスリングの基礎だけで試合するというのは、本来プロレスの原点でもある。

ジュンイチに続けとばかりにキッズも熱い試合を展開。ポイント制なんで勝ちにはつながらなかったが、ライアのタックルは非常に良かった。ただ、タックルしてからの動きにもう一工夫ないと、今日の試合みたいにフォール負けでポイントを失ってしまう。

レスリングは倒した先に勝ち負けがあるから、倒しても集中力を切らさずいかにポイントを稼ぐかがキーになる。しかしながら、ポイント狙いというセコい形に走らず、皆アグレッシブに試合をしていた。

当初の予定では2ラウンドだった試合を1ラウンドにした分、非常にスピーディーで見ている方も飽きなかった。

★★チャレンジマッチ 1R1分30秒 2R制★★

×ジュンイチ VS ○ユーセー・エストレージャ

ジュンイチはジャックかユーセーのどちらかとルチャオリンピカで対戦。ジュンイチは1フォールで勝利。ジャックかユーセーは2フォール抑えて勝利というルール。対戦する選手は入場時に明らかになるという趣向。

ある意味これはジュンイチの査定試合。ここで先輩であり、すでにスペルエストレージャでもあるユーセーやジャックに対して、今まで培ってきたものをジュンイチがどれだけぶつけられるか?

キッズの代表として精一杯頑張ってほしい。彼がこの先どういう道に進んでいくかはわからないが、この体験は決して無駄にはならないと私は確信している。

で、試合前に登場したのはユーセーだった。マイクでユーセーは「ぶっ潰す」と容赦なくいくと宣言。

試合はやはりというか、体格に勝るユーセーが圧倒。いくらジュンイチが低めのタックルに入っても、簡単には崩れない。逆にジュンイチに強烈なタックルを見舞って、試合を決してしまった。

要するにキッズの土俵だけでユーセーは戦っていたわけで、これはジュンイチの完敗と言っていいだろう。

セグンダルチャ レレボス・ルチャソウル/ルチャ魂伝承6人タッグマッチ

ウラカン・マリーノ&サミー・グアポーテ &×翔龍《シャンロン》VS ○KAZE&アグー&ベスティア・マルバダ(カバージョ)

(キッズからの第三のルチャ戦士、翔龍の本デビュー戦。)

8月の大橋でプレデビューしている翔龍が満を持して本戦デビュー。とはいえ相手は決して楽な相手ではない。

KAZEだってアマレスの実力者だし、アグーはメキシコで研鑽を重ねてきたスペルエストレージャ。

逆にマリーノやサミーがどれだけサポートできるかの方が心配でならない。彼らにとってもこれは正念場になるカードである。

この試合からは、場内実況を、元週刊プロレス記者の鈴木健さんがつとめることに。私も末端の週プロ関係者だったけど、生では観るのははじめて。入場前にすれ違ってびっくりした。

TAKAYAMA MANIAなどで、いつの間にやら喋りの方もやるようになっていて、紆余曲折を感じずにはいられない。まあ、プロレスに詳しいのは事実だから、そんなに問題はないないだろう。

試合は、リンピオが完全に寸断され、ルードの独壇場になるという、ある意味プロレスでもルチャリブレでもめちゃくちゃ盛り上がる展開。

ここに第3の戦士(なんと小学六年生!)、翔龍が必死になって食らいついていく。

ふてぶてしく翔龍を攻め立てるKAZEのデビュー戦を見ている身としては、10代だった頃のKAZEの姿と、現在の翔龍がオーバーラップして仕方なかった。

まあ20年後に翔龍がやさぐれだ中年マスクマンになってない保証はないんだけど、どうか大人になっても初心は忘れないでいてほしい。

ただ、相手をしていたKAZEが、いつものスーパー稲妻キックなどのおふざけを見せなかったことで、彼なりに真摯にデビュー戦を戦っていたことはわかった。

だいたい「自分さえよければ」バージョンの時のKAZEは、受け身の取りづらいタイガースープレックスをフィニッシャーにして、見ているこちらをヒヤヒヤさせるのだけど、今回はSTFでしつこく攻め立てたあとに、カバージョで翔龍をギブアップさせた。

跳び技や危険技だけでなく、下地にあるテクニックで仕留めたあたりにKAZEが翔龍に期待している気持ちも伝わってきた。たまにこういう試合するから、この男はずるいんだよなあ(笑)

なお、アグーの体重で試合後板が割れるというハプニングも。こういう時に実況がいると拾ってもらえるのでありがたい。

テルセラルチャ レレボス・ベストバディ/戦友リターンタッグマッチ

×ラウザ&ETO VS ○エル・ファルコ&ビースト(ラ・マヒストラル)

かつて、ラウザとETOはとある地区で共に戦い抜いてきた仲間であった。それが今ここに盟友タッグとして同じリングに立つ、ということらしい。

鳥取だらずプロレスを退団して、こちらでラウザの試合を観るのははじめて。対ラウザということに対しては、ファルコにしろ、ビーストにしろ、思うところは多々あるはずだが、試合でどれくらい見せられるか?

まあ、この試合でなんだかんだ美味しい思いをしたのはETOだろう。実況解説がいじり倒したおかげで、はじめて彼のキャラが生きた気がした。

たた、その分ラウザが割を食ってしまい、旧知のチームのはずがなぜか連携もギクシャクしていた。むしろ磁雷矢校長に呼び戻されて2年ぶりに復帰したビーストの方がファルコとの連携もよく、ETOの変則的な動きにしっかり対応できていた。

試合前に予告した必殺技こそ不発に終わったが、やはり殊勲はラウザからピンフォール勝ちしたファルコの頑張りにつきよう。ブランクがあるビーストをカバーしつつ、難敵からフォール勝ちというのはなかなかできることじゃない。

ひところはなかなか戦績が上がらなかったファルコだけど、腐らずにやってきた結果が今花開きだしているようにも思う。2020年がファルコの年になるよう、友人の一人として祈っておきたい。

セミファイル スペル・ボンベロ卒業マッチ/レレボス・スペル・レスカテ・スーパーレスキュー6人タッグマッチ時間無制限一本勝負

○RANMA&スペル・ボンベロ&○ヴァンヴェール・ジャック VS ×ヴァンヴェール・ネグロ&聖氣&×ユーセー・エストレージャ

★レスキュー戦士 ザ・グレート・カブキ★

(レスキュー戦士は依頼されればどちらのチームにも入って戦うことができる)

(フライングボディプレス)

スペル・ボンベロの試合はそんなにたくさん観てはいないんだけど、デビュー戦と卒業マッチの両方を観ることになってしまったという点では意味があったということだろう。

しかし、卒業マッチとはいえ、ボンベロを除くメンバーはレアルの一軍クラスであり、多分華などもたせる気は毛頭ないだろうと想像される。ましてや、レスキューでカブキさんまで出てくるんだから、ぼやぼやしていたら食われるのは必至!

見所はボンベロが用意された花道を歩くだけで終わるか、それとも自力で最後の一花を咲かせられるか?ということになりそう、と私は予想してみた。

さて、入場ではなぜかネグロがチェーンそー持って入場。火花飛ぶタイプじゃなかったからよかったが、あやうくWNCの二の舞になるとこだった。ちなみにWNCの場合、レザーフェイスがさざんぴあでやらかしたんだけど。

そして、冒頭カブキさんをどちらの味方につけるかで一悶着あり、とりあえずカブキさんがヒールサイドについて試合開始。

スタートはユーセーとジャックが餞別がわりに高度なルチャの攻防で会場を大いに沸かす。実況が「日本とメキシコの未来を背負う二人」と言っていたが、それは大袈裟でもなんでもない。

ボンベロも久々の試合にしては動きがよいが、やはりユーセーやネグロ、聖氣ら一軍クラスが出てくるとどうしても分が悪い。おまけに、レスキュー申請したカブキさんにアッパーカットからの毒霧という手痛い洗礼を受けて、青息吐息。

しかし、ボンベロの花道を飾るべくジャックとRANMAが奮闘。最後はボンベロが聖氣を捕らえて、ジャックとRANMAのダブルダイブからのダブルフォールで、見事にボンベロの卒業試合に白星をそえた。

卒業証書授与では磁雷矢校長が「一般課程を終了したことを証する」と読み上げていたが、ルチャリブレの一般課程というのがイマイチ思い浮かばない。

それから手痛い土産を持たせたカブキさんからも花束贈呈。最後はボンベロのオヤジさんもリングインしたが、なぜか息子への餞別ではなく、マイクで自分の店の宣伝をしだす。

なかなかズンドコな卒業式だったけど、面白かった。レアルは学校だからテンカウントはなし。でもこういうのもなかなかいいなあ、と思った。

メインイベント 世界忍者戦ジャベリンス/ジャベ・リブレ 10分1R 5P先取制

ドローの場合、5分のサドンデスルールの延長戦あり

○磁雷矢 VS ×HANZO

(3-3ドロー・延長サドンデス1-0)

11.28華☆激「炎の友情」でもコンディションのよさを十二分に見せつけてきたHANZO。ある意味レッスルゲートとレアルの頂上決戦になるだけに、両者とも気合は十分だろう。

実況によると26年前に新人時代の磁雷矢がみちのくプロレスに上がっていた頃、HANZOとはシングルで対戦しており、今回の試合はそれ以来になるらしい。

試合は実にスリリングで見応えある攻防に引き摺り込まれた。ここで威力を発揮したのが実況。もともとプロレス記者であり、なおかつ実況までできる鈴木健を呼んできたのは、今回一番のスマッシュヒットだろう。

とかくわかりづらいジャベリブレがはじめてお客さんに浸透した瞬間だったと言っていい。通常の関節技と複合関節技の違いをきちんと説明できた点が一番良かったと私は思う。

さらに、両者がジャベポイントを奪い合うというスリリングな展開であっという間に10分が過ぎて、3対3のドロー。インターバルのあと、サドンデスの延長戦に。こちらもいつ試合がおわるかわからないハラハラドキドキな展開。

実況も散々触れていたが、ルール的には不利なはずのHANZOがきっちりジャベリブレ対策をしてきていたところで、磁雷矢が戦前に警戒していた腕決めサソリ固めなどで、散々磁雷矢を揺さぶったが、最後は創始者の意地で、磁雷矢がジャベポイントを先取。延長戦にケリをつけた。

今回の大会はライティングも抑えめで写真も撮りやすかったし、ムード盛り上げに一役買っていた。鈴木健さんの実況もツボを外していなかったし、解説も的確。

さらに試合開始前には、大会リーフレットを試合に出てない生徒が配り歩くなど、過去の反省点が色々生かされていた。強いて言うなら実況にも突っ込まれていた入場の長さだけだけど、1試合を除いては適正な長さではなかったかと思う。

毎回これくらいのクオリティでやってもらえると見ている側としては大変ありがたい。来年もタイミングがあえばまた観に行きたいと思う。皆さんおつかれさまでした!

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