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[プロレス観戦記] 第12回大橋サマーフェスティバル

第12回大橋サマーフェスティバル(2019年8月4日・日・大橋駅西口広場)

さすがに1日新日本、3日FREEDAMS対がむしゃら、ときて4日に熊本は物理的にも体力的にも不可能だった。実際4日の朝はテンションだけ高くて身体がだるかった。

おまけに小倉の部屋は鉄筋だし最上階は照り返すので、冷房の効きもよくない。というわけで、前倒しして秘密基地で3日の観戦記書こうとしたら、快適すぎて寝てしまう始末。

そんなわけで行き帰りの電車で観戦記を書きつつ、酷暑の中大橋に向かった。幸い少し眠れたせいか、体力もだいぶ回復してきた。やはり大橋一択にした事は間違いではなかったようだ。

そもそも、FREEDAMSの後楽園行きとバッティングしてなかなか行けずじまいだった大橋サマーフェスティバル。実に2年ぶりの観戦になる。毎年暑い中素晴らしい試合をみせてくれるレスラーズには感謝するほかない。これだけは前もって言っておきたい。その上で厳しいことは書かせてもらうが。

さて、オープニングアクトは毎回おなじみのボヒナム演舞。毎年のものと一味違うのは、この中に友人が一人いたこと。実際友人の演舞を見るのは初めてだったけど、なかなか堂に入った素晴らしいものだった。

九州産業大学プロレス研究部提供試合
〇バルク・ホーガン&ハンバーガー対皮下脂肪ベンケイ&×スーパーキビダンゴマシン

ツイッターによると、この4人は現在の九産大プロレス研四天王らしい。確かにベンケイとバルクは180センチ超あり、ガタイに関しては申し分ない。4人とも技も一通りできるし、練習した跡がうかがえる。だが、はっきりいってしまうと「それだけ」なのだ。

最初はそれでもよかったんだけど、時間がたっても試合内容があまりに淡々としすぎてきて、ひっかかるところがどこにもなかったのだ。技ができる、受け身が取れるというには最低限の条件で、それを使って自身の思いや感情をどう表現していくか、という部分がプロレスではもっとも大切なのだ。

もし彼らがこの先もプロレスを続けたいなら、単に技ができるというだけでなく、気迫や気持ち、感情の表現がもう少しできないと、単なる発表会で終わってしまう。特にこうした公の場所で試合するのであれば、お客さんに顔を名前をおぼえられないといけないと思う。

ちょっとしたことなんだけど、お客さんから自分がどう見られているのかという客観的視点をもう少しもたないと、学プロってこんなものかといわれかねない。昭和の時代ならいざ知らず、ここまでやれる能力があって、これしか見せられないというのは、ちょっと残念だった。

肉体や運動能力に関しては申し分ない。レアルの試合もそうだったけど、決定的に足りないのが「プロレス頭」。実況があるからそれで補うのではなく、もっと選手自身が考えて行動するべきだと思う。そもそもHPすらろくに更新もしてないし、名門・九産大プロレス研の復活を期待するのはまだまだ先になりそうだ。

≪第1試合≫3WAYマッチ20分1本勝負

○オリジナルマスクマン(バーベリアン)VS KING VS ×ハラキリハカタjr

大橋では毎回出てくる、子どもさんがデザインしたマスクマンが現実になって登場する試合。今回はデザインした子の母国の国旗をあしらったなかなかお洒落なマスクマン。

試合は、まあKINGとハラキリがいる時点でなんとなくこうなるだろうという内容。基本的にオリジナルマスクマンを勝たせなくてはならない、というサマーフェスティバル独自の忖度が必要な中で、しかも暑いのによく頑張ったとは思う。

特にバーベリアンは当日発表だし、キャラ付けも満足にできない中、勝つことが条件で試合をしないといけないという結構難しい位置づけで試合をしないといけないのは、よく考えてみると相当ハードルが高い。

まあ、前の試合があんなんだったし、この試合はお祭りならではの企画なんで、こういうゆるい感じの展開があっていたということだと私は思っている。

≪第2試合≫レアル・ルチャ・リブレ提供試合
6人タッグマッチ30分1本勝負

ブラックハンター・フレイム&サミー・グアポーテ&×パヤソ・ドラド VS 〇RANMA&コラソンシータ&翔龍(シャンロン)

この中で見たことのない選手は翔龍(シャンロン)。聞けばこの試合がプレデビュー戦らしい。RANMAを除けばこの中では一番良かった。

ぶっちゃけレアルの「一軍」は熊本にいるので、選抜されなかった彼らには、もう少し熊本組に対して、焦りや苛立ちや嫉妬といった感情を露わにして欲しいのだが、それもなくただ教えられた技を羅列するだけ。しかも時間だけは長くて、メリハリがない。こういうのをルチャリブレともプロレスとも呼んではいけない。

レアルは時々どうしようもなくグダグダになるケースがあるけど、まさかきっちり二軍の内容を見せられるとは思わなかった。

特にキャリアからいっても、ルードのメンバーはもう少し出世してもいいはずなんだが、未だに他団体からお声がかからないのは、なんとなくわかる気がする。

RANMA先生もこんな教え子の引率をしなくてはならないようでは心労もハンパないだろう。正直できる選手がRANMA一人では試合は成立しない。本当にこのメンツに翔龍がいてよかったと思う。救いは彼に将来性を感じられたことだけである。

この試合は、まるで暗黒期のレアルの試合をみているようで、ひたすら長くて中身のない試合だった。彼らはきっと帰ってからRANMA先生に説教されたに違いない。

余談だが、レアルの選手はセコンドにつかない選手が多い。出番が終わってからセコンドにつくということは、イベントや大会の進行をスムーズにするという役割があるだけでなく、かぶりつきで試合をみて勉強できる選手ならではの特権でもある。

たしかにこの日はセコンドにレアルの選手がいるにはいたが、業務をこなしていたのは、RANMA先生だけ。コラソンや翔龍がセコンド業務をわからないのなら、百歩譲って仕方ないともいえるが、大人の生徒は何しに出てきていたのだろうか?遠くでぼーっと見ているだけの選手が大半で、リングサイドに陣取っていたのは華☆激の選手だけ。これではいけないと思うのだけど・・・・

≪セミファイナル≫
スペシャル6人タッグマッチ45分1本勝負

×ヒロ田北&バトルシャーク&エル・ブレイブ VS アステカ&上田馬之助&○富豪2夢路

本来、対角線上にゴールデンチームが揃う場合、相対時する選手はドリームチームを引き立てる実力があり、なおかつ試合を組み立てられる実力者が立つか、ある程度新人にやらせて、ドリームチームが壁になるか、というマッチメイクならば、噛み合った良い試合になる確率が高い。

例えは大変古いが1979年8月26日に行われた「夢のオールスター戦」にて、鶴田&藤波&マスカラスに対峙した、マサ斎藤&高千穂明久(ザ・グレート・カブキ)&タイガー戸口(キム・ドク)のようなメンツこそ理想形なのだ。

大橋の参加メンバーでいうと、アズールみたいなタイプが反対側に一人でもいてくれたなら、まだ見応えはあったと思うが、大橋の主役はアズールなんで、ここに入ることはできない。自分が思う理想形としては新泉浩司&KING&アズールドラゴン。これだとちょうど釣り合うんだけど・・・

やはりというか、田北はまだしも、バトルシャークとブレイブはその要件を満たした選手ではないし、どっちかといえばドリームチームをダシにして自分たちが目立ちたいというタイプの選手である。こうなると、バトンは富豪富豪&アステカ&馬之助に渡ってしまう。

それでも馬之助と夢路は、心臓に普段をかけられないアステカをカバーして、なおかつスペシャル感を出そうという工夫もしていたが、対する反対側がまるでついていけてない。

特にブレイブはいい時と悪い時の差がありすぎるし、バトルシャークも期待するほどうまくない。結局、田北が集中砲火を浴びて、ドリームチームが勝利。うーむ、見たかったのはこういうんじゃないんだよなあ。

まあ、お祭りらしい華やかさとゆるさはあったから、これはこれでもいいんだけど、なんかしっくりこない試合だった。

≪メインイベント≫
令和元年大橋サマーフェスティバルタッグ王者決定戦 時間無制限3WAYタッグTLCマッチ

〇アズールドラゴン&KAZE VS スカルリーパーA-ji&レイパロマ VS xXXx&旭 志織(アズールドラゴンがベルト奪取)

まあ、このメンツで外したらちょっと問題あるよなあ、というメンバーで争われる3wayTLCタッグ戦。もと王者組はアズール&KAZEで、そこにA-ji&パロマ、xXXx&旭が挑むという図式。パロマは熊本に続いてのダブルヘッダー。さかんに暑い、暑いと連呼していた。そのせいかラダーに上っていた時に早々にTバックになっていたが・・・これはまあいつものことか。

特にこうしたわちゃわちゃした試合形式に強い旭志織と、いつ何時どこででも自分のペースを崩さないレイ・パロマがいる時点で、このメインは成功しなければウソ。場外戦では椅子ダイブもみせた旭は、受けのすごさで見せ場を作っていた。

試合を観ていて思ったのは、要所要所で旭やパロマがアクセントになっていたし、主役のアズールもうまい具合に、曲者の中からスルスルとラダーに近づいていく。

やはりお祭りの中で行われるTLCは、ハードコアというより、ゲーム性が強くなるけど、TPOを考えたらこれが正解。時間は10分ちょいだったんだけど、割と濃密な内容で気がついたらアズールがベルトを奪取していた。

そして毎回なぜか締めをやらされるスカルリーパーA-jiにマイクが渡り、1.2.3大橋!で締めたあとに、認定書授与を忘れていたため、改めて認定書がアズールとKAZEに手渡された。こういうのの緩さはある意味お祭りだから許される部分ともいえよう。お金とっていたら噴飯ものだったかもしれないが(笑)

全体的に2年前に見た時よりクオリティが低いように感じられた今年の大橋ではあったが、前に述べたように暑い中、屋外で試合することは、それだけでも凄いこと。とはいうものの、やっぱりより面白く、より楽しい大橋であってほしいから、踏み込んでかいてみた。みなさん、おつかれさまでした。

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