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[プロレス入場テーマ曲] プロレス的音楽徒然草 Undercover of the Night(アンダーカヴァー・オブ・ザ・ナイト)

実は三曲合体

今回は3月7日にご逝去されたザ・デストロイヤーさんの入場テーマ曲の一部だった、ローリングストーンズの「Undercover of the Night」のご紹介です。

一部と書いたのは、正確にはデストロイヤーさんのテーマ曲は「三曲合体」であるからです。まずイントロにアメリカ国歌が流れ、「デストロイヤーのクリスマス」というアルバムに入っているデストロイヤーさん本人の肉声が続き、そこから「Undercover of the Night」につながるという構成になっています。

そもそも力道山先生と対戦経験がある方で、テーマ曲のある選手というのは大変少ないのです。国際プロレス時代にスーパースター・ビリーグラハム選手が先鞭をつけ、ミルマスカラス選手が一般化した入場テーマ曲は、しばらくは、メインイベンターかそれに準ずる選手の独占物でした。

転機はやはり90年の日米レスリングサミットの開催でした。これにより若手からベテランまで等しく入場テーマ曲が用いられるようになりました。デストロイヤーさんは、93年に61歳で現役を引退しましたから、ギリギリこのムーブにのることができた選手になります。とはいえ、実際どのあたりからデストロイヤーさんの入場テーマ曲が用意されだしたのかは定かではありません。

実際、デストロイヤーさんがお亡くなりになられた時に、私がネットをみていると、ちらほら「デストロイヤーさんの入場テーマ曲ってどんなのだったっけ?」というコメントが目に入りました。

うっすらした記憶

かくいう私も実は記憶になくて、色々調べたらUndercover of the Nightにいきついた次第なのです。山口県では長く全日本プロレスの放送もありませんでしたし、日テレG+を見ても、デストロイヤーさんの入場テーマ曲がかかっているシーンが記憶にありませんでした。ただ、唯一生観戦した時には入場テーマ曲が流れていたなあ、といううっすらした記憶だけはあったのです。しかし、こういう状況になると燃えるのがプロレスファンのサガというやつで、あれこれ探しているうちになんとかたどりつきました。

さて、Undercover of the Nightというのは、ローリングストーンズにとっても色々いわく因縁があるようです。ウィキペディアによると、

Undercover of the Nightは、アルバム『アンダーカヴァー』からの第1弾シングル。実質的にはジャガー単独で書かれた曲で、歌詞についてジャガーはウィリアム・バロウズの小説「Cities of the Red Night」からの影響を受けていることを明かしている。ヒップホップの要素を取り入れたダンサブル・ナンバーで、スライ&ロビーのスライ・ダンバーによるパーカッションと電子ドラムがアクセントとなっている。ブアイアン・マクギーがリミックスを施したダブ・バージョンも存在し、12インチシングルとしてリリースされている。

シングル・チャートでは全米9位、全英11位という成績を残したが、本作を自信作としていたジャガーにはこの結果は不満らしく、「露骨に政治のことを歌うといまいち売れないんだよな」とコメントしている。一方でリチャーズは「これは俺たちのベストと呼べるものではない」とこの曲を嫌っている。

とあります。ローリングストーンズについては、実はあまり知識がない私としては、Undercover of the Nightという曲が、メンバー間で評価の分かれている曲というのも初めて知りましたし、歌詞の内容に政治的意味合いがあると言うのも衝撃的でした。

歌詞とのミスマッチ

おそらくデストロイヤーさんと、政治的メッセージはあまり関係ないはずですし、歌詞の内容まで踏まえて選曲したわけではなさそうですね。

日本テレビのプロレス中継班としては、ストーンズのノリのいい一曲を選んだ、という感じなのかもしれません。歌詞がわからない洋楽の場合は、特にその傾向があるようです。ミルマスカラス選手のスカイハイは、もともと映画の主題歌ですが、歌詞の内容は失恋ですし、ウルティモドラゴン校長のセパラドスも別離がテーマです。

まあ、ウルティモ校長の場合は、主に弟子たちとの別離を体験してきていますから、あながち外れているわけでもないんですが、これは例外といってよく、プロレスの入場テーマ曲の場合、歌詞の内容まで吟味されて使用されるのは、あまりないと言っていいでしょう。

オリジナル曲の場合、その選手のイメージに合わせて作られるわけですから、ぶっちゃけ既成曲を使用するようなミスマッチはおきません。ですから、話が膨らむという意味では、既存の楽曲がさもオリジナルであるかのように聞こえる入場テーマ曲がベストと私は思うのです。

ザ・デストロイヤーさんのご冥福をお祈りいたします。





 

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