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[プロレス観戦記] GAMSHARA NEW YEAR IMPACT~猪突猛進~ (2019年2月3日(日)会場/門司赤煉瓦プレイス)

2019/02/09

GAMSHARA NEW YEAR IMPACT~猪突猛進~ 2019年2月3日(日)会場/門司赤煉瓦プレイス

昨年末の腸閉塞と、年始の喘息を考慮して、一月は観戦予定を入れてなかったため、2月3日のがむしゃらプロレスが2019年一発目の観戦になった。

幸い一月末に受けた人間ドックでも異常らしい異常は見つからなかったため、無事赤煉瓦でプロレス始めを迎えられる運びにはなったのだが、つくづく健康あってのプロレス観戦だな、という事を思い知ったので、今年はプロレスも大事だけど、健康も大事だというスタンスで過ごしていきたい。

いつもなら、二月の赤煉瓦は海風が寒く、下手すれば大雪にもなりやすい。昨年二月がそうだったのだが、今年は雨こそ降れど、風はなく、気温もほどよいため、外で待つのも凌ぎやすい。整理券をもらって遅い昼飯を済ませて、赤煉瓦へ戻ろうとしたが、今回は例年より少ない試合数のため、開場時間が15時半。

したがって、昼飯後に赤煉瓦には直帰せず、門司駅のまわりをうろちょろしてから戻ると、まだ時間が余っていた。今回は試合数も少なく、もしかするとイベントのスキットも多めなのかなと思っていたが、ふたをあけるといつもより多少ゆとりをもって進行している感じだった。

オープニングアクトのゲレーロ&九州のゲロQをはさんで、SHIGEKICHI&KKの両リングアナが見どころを紹介していると、例によって威風堂々が流れ出した。ところが、階段の上からはまさかのニセ「ドン・タッカー」が登場!しかも偽物は何の説明もなしにいつの間にか消えていた!

そのうえ、いつの間にか入ってきていた本物は、前日カラオケをやりすぎて声が出ないというアクシデントまでおこっていた!これは波乱の予兆か?それとも・・・・

▼節分特別記念~恵方巻きデスマッチ~(20分1本勝負)
①赤鬼パンチくん vs ダイナマイト福助
※〇恵方巻太郎(8分49秒)

OPG児島大会で、「ありのままの」ダイナマイト九州の試合を輸出して、SNS上では好評だったダイナマイト九州。予備知識なしで、フルコースやってきたのも大したものだが、果たしてホームでは同じように好評といくかどうか?

近年、おまけ軍も慢性的な人出不足で、数年前なら組んでいることが多かったパンチくんと九州も、組むより闘う場面が増えてきた。個人的には、他団体のお笑い路線の選手とも絡んでほしいのだが、まだ時間はかかりそう。しばらくは呼ばれるままに、ダイナマイト九州が遠征を続けて、これは!という人材に出会えるタイミングを待つしかないのだろう。

さて、恵方巻デスマッチと銘打たれたこの試合、ギブアップもスリーカウントもなく、恵方巻きアンバサダー,恵方巻太郎さんが用意した、恵方巻きを先に完食した方の勝ちとなるルールで行われたが、先に手をつけた福助は、完食しても恵方を向いておらず、KKレフェリーの無駄に厳しい裁定で無効。

かたや赤鬼パンチくんも、やはり方角が違い完食は無効。そこそこ腹にたまる恵方巻きがお腹に入った状態のパンチくんと福助はまるで子どもの喧嘩状態になるが、2人とも腹部に攻撃を受けて、ダメージを倍加させてしまい、動けなくなる有様。

そうこうしているうちにアンバサダー・恵方巻太郎さんがなぜか恵方巻きを食べ始めていた。さすがアンバサダーだけあって、見事に恵方を向いたまま完食。KKレフェリーが巻太郎さんの手をあげたため、勝者はアンバサダーの巻太郎さんになってしまった!

・・・・まさかアウェイの児島で大人気の九州・・・じゃなくて福助が、ホームで微妙な空気を造りだすことになろうとは・・・・まさに色んな意味でメンタルと胃袋にはデスマッチな試合だった。

▼なんでんかんでんタッグマッチ(30分1本勝負)
②×力 雷汰 & SMITH vs HIROYA & 〇トゥルエノ・ゲレーロ
(13分44秒)

デビューは後だったのに、いち早くドリームチューバーの一員になり、今や立派な戦力になっているHIROYAに対して、未だに所属すら決まっていない力 雷汰。通常なら長い目で見なければならないのだけど、いかんせんHIROYAの成長が凄すぎて、どうしても力の成長が亀の歩み以下に見えてしまう。

本人が悩み苦しみ、一生懸命なのは痛いくらい伝わるのだが、いかんせんHIROYAの成長具合が規格外すぎるのである。そこでパートナーになるスミスがどう力を動かしていくか?はたまた力を放置して、1人だけ試合を楽しむモードに入ってしまうか?

今後の力の立ち位置を占う上で、年頭のこの試合は貴重な意味をもつ。あるいは、力が今までのキャラクターを捨て去って別キャラでリスタートするか?結構、力 雷汰という選手にとっては、分岐点になるのではないか、と予想してみた。

序盤はめったにスミスと闘えないゲレーロがスミスを意識しまくりで、スミスもノリノリで試合をしていくのだが、ゲレーロがHIROYAと変わった瞬間、力が出番を求めてスミスと交替。HIROYAとは普通にバチバチと気迫のある攻防をしていたが、昨年、リング上でテキーラを飲まされてひどい目にあわされたゲレーロには、自ら用意したテキーラをお互いが飲んで闘うように要求!

もともとメキシコにいてテキーラにも親しんでいるゲレーロはまだしも、そもそもテキーラを普段から嗜んでいるとも思えない力が、飲んでどうにかなるのか?という疑念はあったが、あにはからんや、テキーラパワーで色んな意味でレベルアップしてしまった力は大奮闘!足四の字でゲレーロを苦しめ、再び交替したスミスが劣勢になると、出てきて説教しだすありさま。これにはさすがのスミスも笑いながら困惑しきり。

しかし、酒の力を借りた力は当然後半電池切れ。若さと勢いに連携を加えたHIROYA&ゲレーロの連携の前に、力もついに力尽きてマットに沈んでしまった。

試合後、本当にプライベートで観戦に来ていたOPGの上原智也をリング上に呼び出すと、タッグ王座への挑戦表明をしたゲレーロ&HIROYA。果たして岡山に流出した至宝を奪い返すことができるだろうか?

▼NASTY vs G.W.Oユニット対抗6人タッグマッチ(30分1本勝負)
③ドラゴン・ウォーリアー & 〇MIKIHISA & 尾原 毅 vs ×BIG-T & 豪右衛門 & 土屋クレイジー
(11分12秒)

昨年末からチャンスはもらいながら肝心なところで負けがこんだり、いざという時にタイトル戦線に絡めずにいたナスティにしてみれば、現在GWAジュニア、ヘビーと四国統一ベルトの三つを手中に収めているgWoは、ターゲットとしては申し分ない相手。四国のベルトは別にしても、昨年ゲレーロに挑戦したMIKIHISAにしても、もとインターコンチ王者だった尾原も、ここで存在感をアピールしておきたい。

かたや、同じく元・インターコンチ王者だった豪右衛門にとっては、なかなかリング上で対峙できなかった元・相方のMIKIHISAとの「遺恨清算」もテーマになりうる。自分が欠場していた大会で、勝手に移籍を決められ、SNSで事実を知った身としては、正直面白くはないだろう。さて、単なるユニット対抗戦の意味合いを超えたこの試合はどうなっていくだろうか?

スタートはその元相方同士のマッチアップから。代わってでてきた土屋と尾原は一転グラウンドで互いの関節を決めあう濃い攻防。特に今年から柔術にも挑戦する土屋は、がむしゃらではグラウンドで後れを取ったことのない尾原毅から、先にロープエスケープを奪うなど、緊迫した攻防が続く・・・・かと思われたのだが、尾原がドラゴンに代わると、やにわに土屋のクレイジーなスイッチが入って、試合がだんだん荒れモードになってきた。

そのドラゴンを捉えたBIG-Tが対格差でダイナミックに攻め立てるも、MIKIHISAと尾原が入ってきて、BIG-Tにキックの集中砲火。的がでかくて当たりやすいとはいえ、これではいつもとあまり変わらない展開。そのうえ、乱闘に夢中になっているgWoのほかのメンバーは例によって気が付かない。

しかしこの日のBIG-Tは驚異の粘りを見せる。尾原の関節地獄にタップせずにロープエスケープしたのだ。これは評価してもいいと思う。全体的にこの試合ではスローモーではあるけど、BIG-Tの成長の跡がうかがえた。

gWoにとって誤算だったのは、必要以上に熱くなりすぎて場外にナスティを深追いしすぎたことで、ここらへんはユニットとしてひとつ課題にしないといけないだろう。この日のBIG-Tは見捨てられても仕方ないお荷物ではなく、ちゃんと健闘していただけに、ほかのメンバーが場外で熱くなりすぎたのはいただけなかった。やっぱ豪右衛門か土屋のどっちかがBIG-Tのフォローをもう少し心がけていたら、流れは変わったかもしれなかっただけにもったいなかったともいえる。

逆にターゲットにされながらも、他のメンバーを信じていたドラゴンはしてやったり。「寝かせれば身長差なんか関係ない」とBIG-Tを挑発。ようやくチームとしての力がかみ合いだしたナスティは、軍団抗争においては侮れない存在になりはじめたかもしれない。

▼女子プロレスシングルマッチ(30分1本勝負)
④×青木いつ希 vs 〇日向 小陽
(9分27秒)

北九州マットプロレスの常連ですっかり北九州のファンにも認知された青木いつ希と、いまやワールドワイドなニョキニョキガールとして、世界を股にかけた活躍をみせる日向小陽が注目の対決。日向小陽はともかく、リングの上で闘う青木いつ希というのは、北九州ではそれだけでもレアなのだ。もともと実力者だということはわかっているので、マットプロレスでみせるハイセンスな片鱗が、この試合でも見られることを期待したい。

入場から勢いよく飛び出していた青木は、半分気合を入れて、半分威嚇するかのように大声で「お願いします!」を連呼。握手に応じた日向小陽に真っ向勝負を挑む。キャリアでは4年先輩になる日向は、若さと勢いで圧倒してくる青木を冷静にさばいていく。

身体こそ小さいが、相手の出方をみてある程度受けていくスタイルで試合をしても、大きなけがをしない日向小陽は、自分の特性も熟知しているし、相手の特性を利用した攻撃も非常にうまい。あっという間に青木を寝かせるとグラウンドで試合をコントロールしていく。

先手を奪ったはずの青木が後手後手に回っていく展開は思わず見入ってしまった。二人とも試合数が多く、色んな地方・会場で場を盛り上げてきた実績があるため、非常に落ち着いて試合をしているのが面白かった。これが東京とか大都市の限られた土地でしか試合をしていない選手との大きな差でもある。地方に受け入れられる選手というのは、男女問わず会場によっての苦手意識がない。

たぶん青木いつ希対日向小陽が東京ドームで組まれても、それなりの試合を組み立ててみせるだろう。それだけの力がこの二人には備わっているのだ。

ただ、青木も黙ってやられているわけではなくて、グラウンドで攻めた後、コーナーに日向を据えてさらなる波状攻撃に移ろうとした。が、突っ込んできた青木の腕を素早くとった日向はコーナーポストからぶら下がり式の腕ひしぎ。

ここからしばらく日向の腕攻めに悶絶する青木だったが、ノーザンライトから打撃、そしてコーナーからのフットスタンプと畳みかけていく。しかし日向もフットスタンプでやり返すと、丸め込み合戦へ。ここで決めようという執念で青木を上回った日向が、見事カウント3つを奪って勝利。

試合後はノーサイドで健闘を称えあう両者。非常に見ごたえのある攻防だった。前後の試合が乱闘ばかりだったこともあって、この試合が一番完成度が高かったし、見ごたえもあった。所用で本大会を欠場していた大向美智子が、この試合を生でみていたら、きっと高評価を出していた…かもしれないなと私は思った。本当にまた来てほしいと思ったし、この2人の試合は何度でも見てみたい。

▼LCR vs G.W.Oユニット対抗戦タッグマッチ(30分1本勝負)
⑤TOSSHI & ×鉄生 vs 〇YASU & 陽樹
(14分33秒)

昨年末のファン感で強引に組まされ、案の定空中分解した鉄生と陽樹が、引き寄せあうように、新年一発目から激突することに!しかもパートナーには、現ジュニア王者のYASUと、そのYASUに昨年末煽られたかつてのライバルTOSSHIがいる。こちらもタイトル抜きにしてぬきざしならない関係ではある。

まあ、陽樹と鉄生がいる時点でまともな試合にはなりそうもないが、かといって小綺麗にまとまっても面白くない。昨年二月は試合順の絡みで同じテイストの試合が続いて、このライバル闘争が霞んでしまったが、今年はどうなるだろうか。

さて、試合はYASUとTOSSHIでスタートかと思いきや、YASUは一度も絡まずに陽樹とタッチ。ここからはなぜかTOSSHI対陽樹、鉄生対YASUの絡みが増えていく。

が、いったん鉄生と陽樹が相対峙すると、もう冷静ではいられない。スミスのいやらしいインサイドワークにすら、キレずに試合をしていた陽樹が、序盤から年末に鉄生が痛めた足首に集中放火。

これで明らかに動きが鈍った鉄生も大人しくしているわけではない。しかしながら、いかんせん身体がついてこない。結局TOSSHIが孤軍奮闘。意外と対ヘビー級にも苦手意識がないTOSSHIは、得意の打撃と関節技で陽樹を追い込んでいくが、gWoのチャンピオンコンビは無傷な上に、コンディションもいいため、TOSSHI1人ではどうにも手に負えない。

以前に比べても格段に動きがくなっているTOSSHIだけに、鉄生がまさかブレーキになろうとは、誤算もいいところだっただろうが、カードを組んだ意図とは裏腹に、現在のgWoコンビが勢いの差をみせつけることになってしまう。

一時的にTOSSHIがトペでgWoをなぎ倒し、鉄生がYASUを捉えてLCRにチャンスが来たか!と思われたが、何げにジュニアとの対戦で星を落としている鉄生は、その身体の硬さをYASUに見透かされ、見事に丸め込まれてカウント三つが入ってしまった。

鉄生憎しの陽樹はまだしも、因縁のないYASUは、極端に鉄生の負傷箇所を攻めていたわけではないので、これでは言い訳もできない。挙句の果てに陽樹がユニット解散をかけて戦え、という要求まで勝手にのんでしまった。

それだけではおさまらない両者は、試合終了のゴングも、静止するマイクも耳に入らない。結局、昨年に続いて今年も乱闘で時間を食う試合になってしまった。

▼GWAインターコンチネンタル選手権(60分1本勝負)
⑥【挑戦者】×サムソン澤田 vs 〇KENTA【王者】
(11分16秒)

2019年より美原輔のやんごとなき事情で、シングル転向を余儀なくされたサムソン澤田だが、まさか自身の初シングルが、メインイベントの上にタイトルマッチになろうとは!その上、相手はグラウンドコントロールでも一日の長があるKENTAである。

とはいえ、グラウンドに関してはサムソン澤田のフィールドでもある。本人もそこには自信があるのではないかと思っていたら、リングインしてきた澤田の表情がめちゃくちゃ硬い!状況が状況なんで緊張するなというのは無理があるのだけど、それでもこれだけ硬いと、本来出せる実力も出せないだろう。

それでも澤田が勝てるチャンスはいくつもあった。たとえば序盤に見せていた左腕殺しなどはその最たるもので、KENTAが終盤まで左腕をおさえていたので、かなり効いていたのは確かだった。ところが澤田は左腕を攻めたと思ったら、右腕に攻撃を変えたり、攻めが一貫しない。加えて芸術品のようなグラウンドワークにも無駄な動きが多かった。そもそもKENTAの必殺技であるスーパーノヴァを封じるならば、腕より足を殺していくべきだったかもしれないが、それも澤田は見せなかった。

美原とタッグを組んでいた時はここまでおかしなことはしなかったのだが、未体験ゾーンに飛び込んでしまうとこうまで変わってしまうのか?というくらい澤田の動きはおかしかった。無駄な動きも多かった分、自分で攻めているのに、自分のスタミナをいたずらに消費していくというアリ地獄にもはまってしまった澤田は、事実上自爆したも同然だった。

逆にKENTAは憎らしいくらい余裕しゃくしゃくで、澤田の自爆を待っていた感じさえした。多分だが左攻めを澤田が自ら解いたことで、KENTAは「勝った」と確信したのかもしれない。

最後はスタミナ切れした澤田を、スーパーノヴァ二発で沈めて王者が余裕の防衛。さらに試合後、マイクをとったKENTAは勝ち誇って「俺のLCR」というフレーズを繰り返す。

これにカチンときたセコンドの鉄生が詰め寄るが、「ベルトももってないやつが偉そうにいうな。悔しかったら陽樹のベルトをとってみせろ」とKENTAが正論全開のマイクで返したことで、鉄生とKENTAが乱闘に!必死で割って入るTOSSHIをしり目に、敵意むき出しでつっかかっていく鉄生。それを高笑い見下ろすKENTAは勝手に締めのコールをして去ってしまった。

まさかユニット解散をかけた試合の前に、LCRが内紛状態になろうとは想像もしていなかったが、このままgWoと闘っても、明らかにLCRの旗色が悪い。そのうえ、全体的にも今一つな試合が多く、乱闘で無駄な時間もとってしまった。せっかく試合数も少なく、余裕をもったイベントだったはずが、終わってみたら、すっきりしない幕引きになってしまった。

3月のイベント試合をはさんで果たして次の大会で、がむしゃらのユニット抗争はどうなっていくのだろうか?予断を許さない展開になってきてしまった。

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