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[プロレス観戦記] ドラゴンゲート下関大会 FINAL GATE 2018(11月17日(土)山口・海峡メッセ下関)

2018/12/07

ドラゴンゲート下関大会 FINAL GATE 2018(11月17日(土)山口・海峡メッセ下関) 観衆:775人(超満員札止め)

2012年春にドラゴンゲート新日本が2日連続で大会を開いたが、それ以来になる下関でのダブルヘッダー開催。2018年9月は17日土曜がドラゴンゲート、翌18日日曜はDDTが大会を開催する。毎回言っているけど、たまにしかこないくせに、来るときはまとまってやってくるのは本当にどうにかしてほしい。

ドラゲーについては、本来行くつもりがなかったのだが、たまたま友人経由で招待券を入手したために観戦することに。今回の場合エンタメ色が強い団体が並んだし、ドラゲーから派生したストロングハーツがDDTにスポット参戦中という「微妙」な関係がある団体同士でもある。まあ、幸か不幸かDDTの下関にCIMAたちは参戦していないけれど・・・・

この日は昼前に実家に戻り、鍼治療を終えて夕方から海峡メッセへ。海峡メッセは9月の新日本以来になるが、さすがにあの時みたいに列がメッセを囲むという光景は見当たらない。しかし最近は土日開催になって、スポンサーもついている。かつて集客に苦しんで、100人切るか切らないかの入りしかなかったドラゲーではもうない。

果たして、いつの間にか今回も気が付けばフルハウス。そして以前と決定的に違うのは、子どもさんが多いということ!形をかえて子どもさん向けサービスを徹底してきたドラゲーの努力がやはり実を結んだということだろう。

第0試合:U-T&〇K-ness. vs ×ワタナベヒョウ&ビットマン
(○K-ness.(5分11秒、光の輪)ワタナベヒョウ×)

たしかにストロングハーツのいないドラゲーというのは物足りないかもしれない。だが、大量離脱をチャンスに変えられるかどうかは団体次第。幸いドラゲーには若い力がたくさん育っているので、彼らにとっては上に駆け上がるためのビッグチすャンス到来なのだ。

第0試合とはいえ、ワタナベとビットマンには否が応でも注目せざるを得ない。事前発表で組み合わせまではわからなかったが、パワー系ファイターと思しき望月道場のワタナベと、空中殺法が得意そうなビットマンのコンビは、若いながら何かやってくれそうな予感をさせる。一方長いキャリアを持つK-nessと、若いながら最前線でキャリアを積んだU-Tは、若い二人にとっては難敵中の難敵。

序盤はまさにK-ness教室といった面持ちで、グラウンドの基本を叩き込んでいくような展開。しかし若手組のターンになると、突如アクセル全開で攻めに転じるワタナベとビットマン。このイキのよさは若さの特権といっていいだろう。アンダーマッチにしておくのがもったいないくらい彼らの輝きは突出していた。こういう若手がまだまだ出番を狙っているんだから、やはりドラゴンゲートは侮れない団体である。

ビットマンは香港から、この後出てくるバンディードはタッグパートナーのフラミータを介してメキシコから。ほかにもWWE帰りのPACをはじめ、外国人枠も充実している。やはりWWEで戸澤やリコシェが活躍していることも、彼らがドラゲーを目指してくる要因にまっているのだろう。

しかし、若くてギラギラしている選手たちの勢いをとめるのが、キャリアというやつである。はっきりいってK-nessの余裕を消すには至らず、試合終盤になって突進してくるワタナベをいなすかのように、鮮やかなスクールボーイで丸め込んで余裕の勝利!勢いでは若手チームが押していただけに、なんで負けたのか、ワタナベはわからない様子だったが、それが「ウマさ」というやつである。

今後上で闘っていくと嫌というほどそれを味わうことになるだろう。でも若さがなければできない試合をしていた彼らを責める気はない。これからも彼らができる試合を自信をもってやっていってほしい。うまくなるのはそれからでいいと思う。

第一試合:斎藤了&ドン・フジイ&バンディード vs 望月成晃&シュン・スカイウォーカー&箕浦康太
(○斎藤了(12分50秒、片エビ固め→斎了ロケット)箕浦康太×)

すでに他団体出場で注目されはじめているシュン・スカイウォーカーも見てみたい選手ではあったが、バンディードや箕浦も注目に値する選手である。抜けた穴を埋めるだけではなく、戦力としてカウントされるのは、むしろ願ったりかなったりというところだろう。

試合開始前に、毎回恒例のちびっこにゴングを鳴らしてもらう企画で、リングにあがったちびっこ二人に、サイリョウが「誰が好き?」と聞くと二人とも正直に「YAMATO」と答える。苦笑いしながら「斉藤了のサの字も出てきませんでしたが」といいつつ、売店にいたYAMATOを呼んで、記念撮影をさせた。この辺はべテランらしい気配り。

一方望月道場を率いる望月は相変わらずコンディションがいい。そして道場では№2格になるシュンもなかなか切れ味のいい若手である。しかし、ここでも目を見張ったのは若手の箕浦。7月にデビューしたのち、わずか一か月で先輩である椎葉から初勝利をもぎ取った期待の新鋭である。

この若手に負けじと頑張ったのがドン・フジイである。最近はどっちかというとコミカル路線に走っていたベテランがこの試合では奮起。胸を真っ赤にはらしながら若手の打撃を受けて立つ姿は、久々にドン・フジイのすごみを見せつけられた思いだった。

サイリョウのサイクリングヤッホーとフジイのWARスペシャルの二重奏は惜しくも望月のカットにあったけれど、各所でベテランここにあり!を見せつけていたのは心強い限りだった。

最後はフジイののど輪にアシストされたサイリョウがワンバウンド?のボディプレスで箕浦を沈めて、ベテランの存在感をアピールしたが、伸びてくる若手にムキになって挑んでいく2人を見ていると、まだまだ老け込むには早いなと思わずにはいられなかった。

第二試合:堀口元気 vs Gamma
(×堀口元気(7分50秒、逆さ押さえ込み)Gamma○)

これまたシブいベテラン対決。かつての同僚だったCIMAがストロングハーツで息を吹き返したように、残った堀口やGammaにももう一花咲かせてもらいたいところだが、果たしてどうなるだろうか?

2018年にチャンピオンが堀口、チャレンジャーがGammaという王座戦がおこなわれようとは、夢夢想像もしていなかった。しかも、前哨戦がシングルマッチというのもかなり珍しい。

どちらもベテランだから強さより旨さ、勢いより巧みさが見どころになるだろう、とは思っていた。プラス笑いも含めて緩急自在な試合にしていくあたりは、さすがはベテラン同士。どれだけユニットが変わろうと続けている堀口のゴムパッチンと、Gammaの「Gamma汁」は、もはや定番中の定番。

時に堀口のゴムパッチンをGammaがやったりして、試合にリズムをつけていくし、GammaコールにH.A.G.Eコールで対抗するなど、いかにもベテラン対決と言ったやりとりが続く。

最後は、神が宿る逆さ押さえ込みをGammaが決めて、まさかのカウント3!前哨戦はGammaが制したが、このタイミングでまさか堀口が、逆さ押さえ込みで負けようとは!

第三試合:Kzy&横須賀ススム vs 土井成樹&ジェイソン・リー
(○Kzy(13分56秒、スカイデ・スクールボーイ)ジェイソン・リー×)

すっかりドラゲーの一員と化したジェイソン・リー。彼が目指す先はWWEなのか、新日本なのかは定かではないが、まずはドラゲーで結果を残さないとならないだろう。戸澤やリコシェがWWEした時とは異なり、WWEのクルーザー級ブランドの205もタレントがそろってきた。

元・エイドリアン・ネヴィルのPACもそうした中で一時は一軍昇格を果たしたものの、結果的にはドラゲーにカムバックする選択をした。実はドラゲー外国人枠も何気に競争が激しいのだ。

さて、戸澤がWWEに行ってからなんとなく昔の戸澤的立ち位置にいるKzy。ススムもそうなんだが、元々実力のある選手なんで、こういう扱いでいいんかな?と見ていて思う。

かたや土井とジェイソン・リーはバリバリの正統派。ドラゲーはユニットのシャッフルが煩雑におこる分、まま選手の個性にそぐわないキャラクターをやることもあるが、それでもやらされている感がないのは、彼らの選手としてのクオリティが高いからだろう。

ただ、こうしたルーティンの中に身を置く中でだんだん窮屈に感じるのもプロレスラーの性。だから新天地を求めた戸澤や鷹木を悪くいうつもりはない。ジェイソン・リーだって、ゼロワンにいた時よりもイキイキしていたのだから、これはこれでアリだなと思った。

何より満員のお客さんの中で試合することは、何ものにも代え難い快感があるのだろう。

第四試合:吉野正人&ドラゴン・キッド vs Eita&神田裕之
(×神田裕之(11分39秒、トルベジーノ十字固め)吉野正人○)

私が記憶する限り吉野とキッド、そしてEitaと神田がチームを組んだ記憶はない。多分相当レアなケースだとは思う。まあ、ドラゲー再編成の副産物だろうが、煩雑にユニット解散→再編成を繰り返すドラゲーでは珍しいケースと言えるかもしれない。

この試合はもうベタすぎるくらいベタなヒール対ベビーの展開。ヒールに功者・神田、ベビーにベテラン・キッドがいたら、自然にそうなるのは仕方ない。しかし神田もそうだが、キッドも実年齢からは信じられないくらいのグッドコンディション。

デビューした時はまさかこんなに息の長い選手になるとは思いもしなかっただけに、感慨深いものがある。当然REDはマスク剥ぎなどわかりやすい反則を織り交ぜてくるので、試合は盛り上がるのはある意味当然。

大乱戦の中次第にペースをあげた吉野とキッドは終盤に息のあった連携を披露。最後は悪事の限りを尽くした神田が、吉野のワザありテクニックでカウント3。まさに大団円となった。

メインイベント:YAMATO&B×Bハルク&フラミータ&ヨースケ♡サンタマリア vs ビッグR清水&Ben-K&吉田隆司&DAGA
(○ビッグR清水(20分8秒、体固め→砲丸投げスラム)ヨースケ♡サンタマリア×)

もとサイバーコングの吉田に、ビッグR清水、Ben-Kらを擁するREDは、ドラゲーでも屈指のパワーファイター揃いのユニット。こうしたチームはなかなかあるようでなかったのが、今までのドラゲーだった。

長らくパワー部門を担ってきた鷹木の離脱は、ドラゲーにとってはむしろ活性化のチャンスになりうるかもしれない。そういう意味でREDの動向には注目したいのだ。

さて、期待の悪役集団であるREDだが、元・サイバーコングの吉田はヒール歴が長いせいか、あまり代わり映えがしない。肝心のビッグ・R・清水は、まだ手探りでヒールをやっている感が否めない。ドラゲーの選手は器用にベビーもヒールもこなすので、煩雑なユニットチェンジも問題なくこなすイメージがあるが、たまにこういうケースが見られると新鮮にみえる。

とはいえ、清水もパワー派選手が集まったREDで「痩せたビガロみたい」とお客さんに言われているようでは、まだまだ本領発揮とは言い難いだろう。

ましてや相手には、ヒールになってもベビーになっても華があるYAMATOとハルクがいて、個性的なキャラで人気のマリアと空中戦で魅せるメキシカンマスクマンのフラミータがいるわけで、悪役が地味な添え物で終わりかねない危惧もある。

たしかに実力派で仕事のできる、ひと昔前のヒールだとそれだけでもいいだろう。しかし、今は悪役でもベビーでも関係なく声援を受ける時代である。そういうなかでは、REDも立ち位置を考えていかなくてはなるまい。

この日は参加していないが、WWE帰りのPACを隠し球にもつREDは、うまく転がれば新しいヒールユニットに化ける可能性がある。しかしまだこの日見る限りは、荒削りな要素しか感じられなかった。

流れるような試合運びやスピード感、タッチワークはヒールだろうとベビーだろうと、ドラゲーならあまり変わりない。しかしその中で新機軸を打ち出すならば、やはりパワー主体のユニットということになるだろう。パワー系では群を抜く鷹木なきあとのREDは、新しいドラゲーの風景を生み出す可能性が感じられる。

試合は二転三転の末、清水が勝ちを収めヒール転向を鮮烈にアピール。勝利者賞を受け取り、記念撮影までして意気揚々と引き上げるREDに、YAMATOがマイクで待ったをかけた。

「俺たち負けてこのまんまじゃ締まらないから、締めてくれよ」と清水に締めを要求。困惑しながらも毒づいてどうにかマイクを終えた清水。だが、YAMATOらはすでに退場し、REDのほかのメンバーも帰りかけていたので、清水も後を追うが…会場からはまさかのアンコール。

「おいおい!マジかよ!」と完全に素に戻っている清水は、さっきのマイクでは「こんなクソ田舎、二度と来るか!」と毒づいていたのに「次にもし来ることがあったら」と2回目のマイクではなぜかトーンダウン(笑)まあ、ヒールでも愛されキャラはいるけど、清水のヒールは長続きしないだろうなあ。

終わってみれば、ハーフスペースで約800人。2012年の新日本を超える入りになったので、次回はフルスペースになるかな?盛り上がりもかつての闘龍門JAPAN時代となんらそん色ない。やっぱり苦しい時も継続して大会を開いていた成果が実を結んだということだろう。帰りに募金活動をしていたワタナベ選手と写真を撮ってもらった。

しかし、好事魔多し。帰宅した後、原因不明の腹痛に襲われ寝付けなくってしまったのだ。まさか月曜に腸閉塞+血液中に雑菌混入という診断がおりるほどの重傷だったとはこの時は思いもしなかったけど・・・こんな形で力道山先生(死因は腸閉塞)と肩を並べる日がこようとは・・・・

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