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[プロレスコラム]プロレス想い出コラム~週刊プロレスが取り持った奇妙なご縁①

冬の時代のプロレス界

私の前職はコンビニの責任者でした。計11年半働きましたが、この時代は正直黒歴史にしてしまいたい気持ちがあるので、今まであまり話はしてきませんでした。

ですから今回お話しすることは、一部をのぞいて初公開になります。もう前職の会社も既になく、辞めさせられてから10年にもなりますから、勝手ながら時効扱いにしました。ですが、これからお話しすることは多分に個人情報が含まれますので、選手名等は伏せ字にいたします。

また、ブログに記録しているのも、私がいつ朽ち果ててもいいように、私の体験や考えを遺しておきたいからです。それ以上の深い意味はありません。ご了承ください。

さて、私は前職当時、発注業務も行っており、その中に本や雑誌の注文・返本の仕事がありました。当時は週刊プロレスをまだ購入していたので、仕事場で直に注文して私が買うということをしてました。この時分から既に週プロの売り上げは下降線を辿ってました。PRIDEやK-1の台頭により、プロレス界は冬の時代を迎えていたからです。したがって発注するのは私の分一冊だけで、届いた週プロは棚に並べることなく、そのまま私が買い取っていました。

前職のまわりには病院がたくさんあって、そこに長期入院されている患者さんもお客さんとしてよく買い物をされていきました。元々婆ちゃんっ子だった私は、主に高齢の方々には特に好かれていたみたいで、それなりに仲良くさせていただいてました。

週刊プロレスはおいてないですか?

ある日、ひとり妙齢のご婦人がご来店されました。見た感じあまり体調がよくない感じがしたので、おそらく入院患者の方だろうな、と思っていました。そのご婦人から、カウンターにいる私に、こんなお問い合わせをいただいたのです。

「週刊プロレスはおいてないですか?」

先程も書いた通り、店で週刊プロレスを買っているのは私だけでしたし、ぶっちゃけ売れない本を何冊も入れるわけにはいきません。余談ですが、プロレスファンのお客さんはほかにもいましたが、その方が買うのは九スポ(東京スポーツの九州版)で、週刊誌は買っていませんでした。ちなみにその週の週プロは既に会計を済ませて家に持って帰っていました。おいてあればお譲りしたんですけどね。

「申し訳ございません」と私は正直に事情を説明しました。するとご婦人は「来週から取り置きをお願いします」と言ってこられました。失礼ながらプロレスならいざ知らず、今のプロレスに興味があるなんて珍しいな、と思っていたところ、ご婦人は

「〇〇です」

と名乗られました。聞けば近所の病院に入院されているとのこと。更にご婦人は「東京で息子が試合しているので、その様子がみたい」と仰るではないですか。

「えー!マジで〇〇選手のお母さま?」とこの時ばかりはさすがにびっくりしました。当時でプロレス観戦歴も20年超えてましたから、大概のことでは驚かなくはなっていたのですが、この時ばかりは本当にびっくりしました。

プロレス雑誌だけが妙に充実

とはいえ、プロレスを知らなければ、苗字だけ聞いても、普通の人ならスルーだったでしょう。たまたま応対した店員が私で、しかもプロレスファンというのも大概な偶然ですが、よりによって〇〇選手のご家族と知り合えるなんて・・・・

でも実はまだこの時、私は正直まだ「本当にお母さまなのだろうか?」という疑念をずっともっていました。この時は取り置きを承っただけで、このご婦人の名字が○○選手と同じだけのファンである可能性もあったからです。東京ならいざ知らず、いち地方の田舎町でそんなできすぎた話がそうそうあるわけありません。また週プロだって本当に取りに来るか怪しいものです。

でも、そうはいってもお客様あってのお店ですから、注文しないわけにはいきません。「最悪、一冊は私が書いとるわけだし、一冊は返本しても問題ないだろう」という私の「責任者判断」で、私はその翌週から週プロを二冊入荷してもらうように取次に連絡しました。

こうして週刊プロレスがもっとも売れていない(と思われる)「冬の時代」に、私の職場はプロレス雑誌だけが妙に充実していったのです(笑)

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