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[プロレス観戦記] 九州プロレス第一交通産業グループPRESENTS「北九州ば元気にするバイ!’18

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九州プロレス第一交通産業グループPRESENTS「北九州ば元気にするバイ!’18 (2018年1月14日(日) 福岡県・北九州芸術劇場 大ホール)

実に3年ぶりになる北九州芸術劇場大会。正直迷走を極めた九州プロレスを金出して観に行く理由があるとしたら、阿蘇山が戴冠するくらいしかない。ということで、年末阿蘇山が日田丸と組んでタッグ王者になったので、その防衛戦を観に行くことにした。

前説は、以前ならローカル芸人や、タレントがやっていたのだが、最近はばってんがずっとやっているそうだ。一応ばってんも芸人っちゃ芸人なんだが、私的には「経費削減」にしか見えなかった。芸人としてのばってんは、現在のところ可もなく不可もなしという感じにみえる。が、私的にはぶっちゃけDDTに上がっていた時のような面白さは今となってはかけらもないと思ってもいる。残念だが、適材適所という意味で言うと、ばってんは相応しいようで微妙にはずれている。

①猪突猛進フライング・ゲット! 15分1本勝負
●野崎広大 (8分43秒 飛びつき十字固め) フライング・ギラン○

このネタもかなり飽きてきたのだが、ギランファミリーからフライング・ギランが参戦するというだけでワクワク感がどこかへ飛んでいく。中身には少しだけ興味はあるけど、野崎は日田丸みたいな実力派とガンガンぶつかってスキルあげないと、こんなイロモン枠に収めていい人材じゃない。つくづく九州プロレスには適材適所という発想がないらしい。アクロスで絡んだらしい火野裕士みたいな強豪をもっともっと野崎にはぶつけていかないと、この程度では本当に宝の持ち腐れにしかならない。

さて、毎回中身が変わるギランだが、今回のフライングギランが一番サッカーを意識していた。フライングというほど飛びはしないが、サッカーボールキックにカズダンスを織り交ぜつつしっかりしたプロレスをしていた。

対する野崎ものびのび試合していた感じがしたし、パワー&柔道殺法でギランを苦しめる。なかなか新人が育たない九州プロレスにあっては、野崎はある意味希望の星でもある。

正直、全試合振り返ってみて、この試合が一番クオリティが高かった。ギランが決して先輩プロレスをせずに、野崎のよいところをひきだして、ギリギリのところで押さえ込んで勝つ、というプロレスの王道をいくセオリー通りの試合だったからだ。

結果的にフライングギランの「中の人」にかなり救われた感はあるが、野崎が順当に育てば、まだ九州プロレスにも若干救いがあるかもしれない、と思わせられた試合だった。

②アカチャンヲタベマス2018  20分1本勝負
ばってん×ぶらぶら vs クロクモ・クラッチ vs ザ・グラバー
○クロクモ・クラッチ (6分31秒 体固め) ばってん×ぶらぶら●(※ブレーンクロースラム)

「アカチャンヲタベマス」の迷言でプロレス界を震撼させたクロクモが、4度目の九州襲来…というか、相方どうしたんだ?貴重な外国人選手という人材に、よりによってばってんをぶつける意図がみえない。まあ、数年前の九州プロレス選手権試合で、ベルトにチャレンジさせてメイン任せた暴挙よりははるかにましだが、あまり期待できるカードではない。

当初、クロクモ対ばってんと発表されていたカードがいつのまにか、グラバー交えた3wayマッチにすり替わっていた。だいたい試合前の前振り映像で、なぜこのメンツが闘うのか、ある程度説明があるはずなんだが、この試合に関しては意味不明?な映像が流れただけ。

「アカチャン、タベマス」がたまたまうけたもんだから、ウケたネタをずっと引きずってやっているのもどうかとはおもうんだが、怖がらせようとしている子どもには大人気になっているクロクモの立場がかなり微妙にみえた。

それはグラバーもおんなじで単なる人気者になっている。要するにヒールでもベビーでもない人間が三人揃って闘うというだけの3way。これが見ている側からすると一番みごたえがない。

度々例に出して、ファンの人には申し訳ないが、新日本が度々やらかして非難されている3wayなんかと大して変わらない。新日本の場合、飽和状態にあるタレントを使い切らなければならない、という裏事情があるだけまし。

九州プロレスは特にタレントが飽和状態にあるわけではないので、3wayマッチにするなら、「なんとなく」ではなく、ちゃんとした理由づけがほしい。むしろお笑いマッチだからこそ、細部にまできちんとした背景がないと、ただ珍しい格好した人間が3人でバタバタしているようにしかみえない。

まあ、今の九州プロレスにそこまで求めてもどうしようもないんだろうなあ。

③新春ドリームマッチ in 北九州!~武闘派vs夢闘派~  30分1本勝負
●桜島なおき&ツバサ&ビリーケン・キッド
    (15分20秒 片エビ固め)
        玄海○&HUB&藤田ミノル(※ペディグリー)

正直、ツバサやビリーは、九州プロレスより華☆激でみた方が思い入れがある分、楽しめるのだが、まあ、この中で一番まともな試合になりそうなのは、ここかなあ、と当初は思っていた。

と言っても、ツバサ&ビリー&桜島を元・大阪プロレストリオというなら、玄海だってそうなんだし、玄武會を武闘派と表現するのも違和感しかない。単純にスキルの高いルチャのドリームマッチとして見る分には問題ないだろうが。

このカード、さすがに実力者が揃っているだけあって、試合自体のクオリティは非常に高い。しかしいってはなんだが、ビリー&ツバサと玄海の手が合うのはむしろ当たり前。藤田はどこに入ってもそつなく仕事をこなす。となれば問題なのは桜島。

桜島はもともとベビー人気があったから、正統派転向には異論はないが、転向後初試合でいきなりルチャチームに混ぜられても「?」としか思えない。メキシカンカラーに統一されたコスチュームにマントを羽織ったマスクマン二人は非常にチームっぽいのだが、ここに赤のショートタイツにマントを羽織っただけの桜島が加わると違和感バリバリ。

試合のテーマは夢闘派対武闘派という、ややわかりにくいキャッチコピーがついていたが、試合中に藤田が「裏切り者は許さない」と言いながら、さかんに桜島を制裁していた。玄武會側としては至極まっとうな理由である。

しかし、桜島が正統派になったといっても、ゲストのビリーやツバサが星をおとすとは考えにくいし、HABがやられるというのも考えにくい。となると桜島がやられるか、藤田が不覚を喫するかどちらかかな?と思っていたら、やはり桜島が玄海にペディグリーでとられてしまった。

桜島がとられてしまうというのは実はちょっと問題がある。玄武會でも「やられ役」という同じ立ち位置で桜島が負けるところを腐るほど見てきているのに、「ベビーフェイスに転向しても結局やられるのかよ!」と見ている側に思われては、何のために役割を変わったのかわからない。藤田のおかげで何とか形になったけど、試合のテーマも中身も結局ぼやけてしまった。実にもったいない。

新しい桜島にうまいことフィーチャーできたなら、新しい九州プロレスの風景を見せられた絶好のチャンスだったのに、みすみすそれを逃してしまった。つくづく残念でならない。

④北九州ば元気にするバイ!2大タイトルマッチ①
   ~九州プロレスタッグ選手権試合~ 60分1本勝負 

(王者組)佐々木日田丸&●阿蘇山
      (15分40秒 片エビ固め)
    筑前りょう太○&火野裕士(挑戦者組)(※まっすぐ飛ぶばい!)

数年前の九州プロレス選手権試合で王者だった筑前は、チャレンジャー阿蘇山のマグマドライバーにて首を負傷。王座も陥落した。あの名勝負再びとなればよいのだが、問題は筑前のコンディション。ほかの三人はまだしも、ここが文字通りネックになるか、キーポイントになるかで大きく違ってくる。

そもそもこのタイトルマッチがなければ、多分足は運ばなかったのだから、阿蘇山と日田丸には期待してあまりあるものがある。

特に火野と阿蘇山の肉体派対決は、見所がありすぎてゾクゾクしてくる。こういうシンプルなぶつかり合いでみせられるプロレスというのは、プロレスが本来持っている魅力なのだから、筑前のコンディションはどうでもよくて、阿蘇山対火野のど迫力対決だけでゼニがとれる。そんな試合を期待していた。

この試合の見所は火野対阿蘇山、あるいは、筑前対阿蘇山の大型対決にあるのはもちろん、日田丸が巨漢二人を蹴りと関節技で締め上げる場面もあれば、さらに盛り上がったと私は思う。

ベタだが、例えば火野が腕を決められたまま、コーナーに日田丸を叩きつけたり、あるいは、突進してきた筑前に日田丸が飛びついて関節技を決めるとかすると、体格差もふまえて一層試合にメリハリがついただろう。

何より玄武会入りした日田丸を売り出すには、防衛戦でこそ新しさを見せて欲しかった。たしかに試合自体は大型対決に比重がおかれ、見栄えも迫力もあったけど、あまりに直線的すぎて、日田丸が活かしきれていなかった。日田丸を活かせば、火野のパワーも規格外の肉体ももっと活かせたはずなんだが、本当にもったいなかった。

何より筑前と火野が戴冠したことで、国際センターまでのタッグ戦線に関する青写真が描きにくくなってしまった。

それこそビッグガンズをあてれば面白いだろうが、全日本が主戦場になっている彼らに九州プロレスタッグのベルトをとりにいくメリットも考えにくい。団体内だと玄武会の残りメンバーである玄海と藤田が組んで出るのが無難だろうが、このカードで国際センターのタイトルマッチは少し弱い。とはいえ前哨戦で阿蘇山組のリターンマッチというのも、今更過ぎて正直この先の展望が見えない。

さて、ここはお手並み拝見といきたい。私を驚かせるチャレンジャーの登場を期待したいが…。

 

⑤北九州ば元気にするバイ!2大タイトルマッチ②
    ~九州プロレス選手権試合~ 60分1本勝負
(王者)●めんたい☆キッド (20分11秒 片エビ固め) 三原一晃○(挑戦者)(※エビルベアーボム)

12.3アクロス大会に突然現れ、「自分は九州プロレスと縁がないわけではありません。ずっと九州プロレスをみてきました。こんな熱い団体を見逃すわけにはいかない!」と王座挑戦をアピールした三原。現在、新日本プロレスの悪いところは、王座挑戦が「アピールしたもん勝ち」になっている点だが、このウィークポイントを忠実になぞっているのが、今の九州プロレスである。この時点であいた口が塞がらない。

プロレスオタクなら三原一晃の名を知らないわけはないが、大概のお客さんは「三原?誰それ?」という反応でもおかしくない。だいたい困るとすぐK-DOJOか、大阪ルートでチャレンジャーつれてくる癖はいい加減やめた方がいい。そもそも、以前ゼウスが挑戦表明した時はスルーした癖に、三原なら即OKとか意味がわからない。ある意味三原にも失礼である。

さて、2015年のスターレーンでめんたいが戴冠したのを最後に、私は九州プロレスの有料大会には顔だしていなかったのだが、まさか3年前に、めんたいがこのような長期政権を築くとは夢にも思わなかった。

いつぞや、チャレンジャーにばってんを迎えた時はいよいよネタ切れかと思ったものだが、長期政権というのは大概の場合、プロレス界ではあまり歓迎されない。それこそ新日本のオカダ政権が長すぎるという声も後をたたないが、めんたいにレインメーカーほどの説得力があるとはわたしにはどうしても思えない。

そこで満を持しての三原登場なんだが、対戦相手としては申し分ない。見ていてめんたいとも手が合う。しかし、第三試合からずっと全力疾走する試合ばかりで、この試合もそうだったので、正直疲れてしまった。悪い試合ではないのに、贅沢な話ではあるのだが、さすがに三試合同タイプの試合が続くと、きつくなる。

もう一つ、三原とめんたいは上背ではそれほどめんたいと差があるわけではない。だからパワーをウリにしながら、圧倒的な差を見せつけられない。外敵の強豪であるならば、たとえば全盛期のベイダーのように、体格と力で相手をねじ伏せるくらいであってほしい、と私はおもっている。

しかし、三原のパワーとめんたいのスピードは僅差の争いであり、決定打にかける。したがって試合は長くなるのだが、なかなか決まらない。

もう一つ気になったのは、三原がめんたいスプラッシュの決まりやすい位置に寝転がる→めんたいがコーナーからスプラッシュ→三原がかわす、というパターンが数回見られたこと。コーナー近くで倒れていたのは三原の作戦勝ちかもしれないが、勝利の方程式が固定化しすぎためんたいには奥の手がない。

かといって三原にも次の一手があるわけではないので、終盤、三原がカウント3とった瞬間は正直ホッとしてしまった。

公約通り「一発でとった」三原がマイクでアピールするが、外敵というより「これから九州プロレスに入団します」みたいなほのぼのしたムード。めんたいが取られたのに、会場も概ね歓迎ムード。しかも、次の挑戦者が誰も出てこないので、そのまま三原がぎこちない「九州ば元気にするバイ!」で締めてしまった。至宝がはじめて団体外に流出したのに、誰もとりかえしに出てこないとは…

さすがにこれにはがっかりした。いくら北九州でとられ、国際センターで取り返す流れを予定している(だろう)とは言え、せめて選手には「外敵にベルトとられた悔しさ」くらいはみせて欲しかった。仮にこれがIWGPならどうだろうか?

今でこそ絶大な人気を誇るAJスタイルズが、福岡でオカダからベルトを奪取した時は、会場になんとも言えない絶望感が渦巻いていたのを、昨日のことのように覚えている私にとって、外敵にベルトを取られただけならまだしも、締めまでやらせて何とも思わない九州プロレスの選手たちの感情の方が理解しがたいし、会場のお客さんが特に何も文句も言わないのがなんとも不思議で仕方なかった。

外敵にベルトをかっさらわれて、それを団体あげて取り返しに行くというのは、ありがちだけど燃えるシチュエーションである。そんな外敵は憎々しいほど強い方がいい。強すぎてブーイングをもらえるなら、ある意味プロレスラー冥利にも尽きよう。そのために三原を呼んで、一発でタイトルとらせたのではなかったのか?

全体を通して確かに熱戦続きだったけど、どれも熱戦だったため、結果どれも同じ色になってしまって、印象に残る試合がなかったというのが正直なところ。1.4の新日本・東京ドーム大会は全6時間で休憩なしだったそうだが、新日本ワールドで見ていても疲れは感じなかった。でも今回の九州プロレスは全5試合で休憩なしなのにやたら疲れてしまった。

これだと、次に見に行くとしたらまた阿蘇山が戴冠した時かなあ。そんな気がしている。








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