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[プロレス観戦記] ドラゴンゲート下関大会(17.11.18土 海峡メッセ下関)

ドラゴンゲート下関大会(17.11.18土 海峡メッセ下関)

いつもだと絶対前日に博多もしくは小倉の大会があるため、特に博多後の下関大会は選手がかわいそうになるくらいコンディションの悪い大会になっているドラゲー。ところが、今回はなんと小倉の前で、しかもビッグマッチは26日の仙台までない!

ドラゲーがベストコンディションで下関にくるなんていつ以来だ?というくらい覚えがないこのチャンスに、なんと招待券をいただいてしまった。また幸運なことに土曜なのにほかに観戦予定がない!これはもう行くしかないだろう。

確かに風邪はなおっていないし、のどの痛みもあるから声は出せないが、以前8度の熱を押して観戦したことだってある。ここで引き下がるほど真人間だったらとっくの昔にプロレスファンなんてやめている!

ただ、ひとつ気になるのはいくらクオリティの高い試合をしてくれるドラゲーであったとしても、だ。楽しめるかどうかは別問題。自分がお金を払ってまでしてみるから、熱や病を押してでも観に行けるし、後悔もしない。

それでも楽しめなかった理由を体調のせいにしたくはないので、前日完全オフにして土曜日を迎えた。さて、久々のドラゲー観戦、吉と出るか?凶と出るか?

18時開始の17時開場で既に入場はOK。ただし、海峡メッセの駐車券を提示しないと無料券だせないとかで、一旦駐車場に戻って駐車券とって、無事無料券確保。しかし、もぎりの時もチケットだけでなく、駐車券と無料券のチェックしていた。こんなに綿密なチェックしているのは、他団体がなんかやらかしたからか?それともドラゲーがこまかいだけか?

今回は闘龍門JAPAN以来と思われるスポンサード大会。従って市内でも結構な数の招待券がばらまかれたらしい。とはいってももとがツマらなかったらいくら配っても人は来ない。しかしそこはドラゲーになっても途切れることがないほど下関に来ていた貯金がものを言ったのか?ふたをあかたら大入り満員札止め!なんと立ち見まででている盛況となった。

第0試合U-T vs ヨースケ♡サンタマリア(△U-T(時間切れ引き分け)ヨースケ♡サンタマリア△)

なぜか最近下関では第0試合が定番になっているらしく、以前デビュー前の新人を先輩がリードする試合を何回か観た。でも今回は普通に元・ミレニアルズのシングルマッチ。

ミレニアルズという単語が普通にでてくるくらいに今のドラゲーに対する知識はまるで入れていないのだけど、生観戦するのに必要なのは、今の知識だけとは限らないからね(笑)

この2人だから正直5分じゃ物足りない。しかし5分だからこそその中で表現できる事もあるはずで、それが出来てこそのプロ。ダークマッチとはいえ、その枠で収めきれなかったのは、厳しいいい方をすれば、まだまだ彼らのスキルが追いついていないことの証明とも言えるだろう。

実力があることは誰しもが認めるところなんだから、今度は彼らが若手を引っ張り上げる役どころを任せられるようになってほしい。

第一試合 CIMA、ドラゴン・キッド、Gamma vs 鷹木信悟、Eita、神田裕之(×Gamma(13分52秒、キャンディマジック)神田裕之○)

第1試合から豪華なメンバーがでてくるのは最早定番。まあ、よそではメインと入れ替わっていそうなカードである。

まあ、だいたい予想では身体より口が動くタイプの試合になるんだろう。第1試合をメインと同じく重要視するドラゲーでは、こういう組み合わせも当たり前だろうし、新日本だって今時若手同士の試合なんか組みはしない。

でもやはり第1試合はベテランみるより若手の試合がみたい。ベテランが第1試合を盛り上げられるのは当たり前。だけど、地方大会はそれでなくてもいいと私は思うのだ。

当然のようにCIMAがマイクを持ち、やや自虐ぎみに「普段は博多の後にやる」「平日開催」でしかない下関大会が久々の土曜日開催で、しかも第一試合の時点で9割埋まっていた会場に対して謝意を述べていた。半分ネタなんだろうけど、感謝は本意なんだろう。

その証拠にいつもなら試合の大半を喋りやネタでごまかすベテラン組が動く、動く!

そしてベテランに引っ張られるように、ベルセルクもイキイキしたファイトをみせる。特に久々のヒールターンを果たした神田の動きが抜群によい。やはり神田の小技やうまさはヒールでこそ生きる。ベテラン勢が勢いだけで押しきれなかったのは神田に手を焼いたからにほかならないだろう。

ベルセルクはリーダーの鷹木、若いEita、ベテランの神田と非常にバランスのとれた良いチーム。いそうでいなかったタイプの悪役軍団に変貌していた。単なる悪いヤツではなく、頭が回り、よく動けるという点では、かなり面白いチームになりそうな予感さえした。

第二試合 堀口元気 vs K-ness.(×堀口元気(10分48秒、光の輪)K-ness.○)

これまたベテラン同士のシングルマッチ。遺恨とか抜きにしても普通にクオリティ高そうな試合が見られそう。しかし、今回やたらベテラン率が高いのも気になるなあ。確かにおトクなシングルマッチだとはおもうんだけど、あまりに安全パイ過ぎるというか。

この試合もやはり満員の観客に気を良くした2人が実にベテランらしい試合をしていった。ともすれば「飛んだり跳ねたり」の代名詞のように言われがちなドラゲーだが、第一試合、第二試合ともに彼らがみせたのは至って「普通のプロレス」だった。

違いはメキシコルールということだけで、ベーシックな動きにコテコテのネタが絡んだこんなタイプの試合はやはりこの2人でないとできはしない。

堀口がジミーズで散々やっていたゴムパッチンを失敗したりするお約束や、リング上でクネスの本名をばらして「マコト」コールを要求したり、割と好き勝手にやっていたのも良かった。

堀口の場合、典型的な陽のキャラクターなんで、今後どういう路線に行くにしても、この日みたいな試合を貫いてほしい。

第三試合 ドン・フジイ、斎藤了 vs 望月成晃、横須賀ススム(○斎藤了(13分49秒、エビ固め→切り返しの応酬から最後に押え込む)横須賀ススム×)

これもベテランしかいないタッグマッチ。第0試合を除くと若さが圧倒的に足りない。事情はわからないが、第0試合がこの位置にいたら、印象が変わってみえただろう。

ベテラン、 ベテランいうけど、だいたいみんなもう私より歳下だし、いつのまにかリングの上は「ついこの間までは若手だった」選手たちばかりになっている。だからこそベテランには意地もみせて欲しいのだが、若さがウリのドラゲーだから、そこはあまりベテランが自己主張しすぎるのも如何なもんか、と思う次第なのだ。

そしてまたしてもこの試合で、ベテランが覚醒してしまう。闘龍門ジャパン時代に大勢の観客の前で試合していたフジイが見違えるような動きを披露。最初はサイリョウがリードしていたのに、いつの間にかフジイがサイリョウをリードしていた。そのくらいこの日のフジイはすごかった。さすがにクレイジーMAXの再来とまでは言わないまでも、これほどイキイキしたフジイは久々にみた。

これに釣られる形でモッチーとススムもガンガンやりあっていく。チャンピオンになったからか、今のモッチーの蹴りは往年の切れ味が戻っていたかのような厳しいもので、これをくらってはさしものフジイもサイリョウも顔をしかめざるを得なかった。

面白かったのは、会場にたくさんいた子どもたちが、ススムの窮地でもモッチーコールをしていたこと。まさか彼らの年齢で望月享が横須賀ススムになったいきさつ(親がおさな子に教えていた、というのは多分ないと思うが…)など知ろうはずもないんだが、本名だからモッチーで間違いないススムは、ピンチなのにキョトンとしてるし、控えにいた成晃(笑)は、慌てて歓声に応えたり、途中から観客の熱に選手がおされる場面が見られて面白かった。

彼らほどのベテランでも想定外なことはあるんだなあ、と思うと、プロレスというのは何年やってても底が知れないよなあ、と思わされた。

第四試合 ビッグR清水、ジェイソン・リー vs T-Hawk、エル・リンダマン(○T-Hawk(15分14秒、片エビ固め→ケルベロス)ジェイソン・リー×)

やっと若手が出だした。こういうカードがもっと上にこないと。できるならこのメンツでメインを食うくらいの勢いはみせてもらいたい。

ジェイソン・リーは前にゼロワンにいた選手。相変わらずあの団体は外国人や若手選手使うのがへたくそだなあ。W-1といい、ゼロワンといい、こういう選手を簡単に流出させちゃうあたりが、いつまでも中途半端なメジャーから脱却できない要因なんじゃないかな。

とはいえジェイソンにしてみれば、ドラゲー参戦はいわば「昇格」みたいなもの。ここから新日本に行くなり、WWEに行くなりの青写真は描きやすい。チームとしてみても清水とのパワー&スピードコンビはバランスがとれていてなかなか見ごたえがあった、

しかし、この日のポイントはヒール転向を果たしたリンダマンだった。若手同士だからこそあるであろう出世争い。その先を行く清水やよそ者のジェイソン、そしてチームメイトのT-Hawkにまでギラギラした嫉妬を隠そうともしない。

もともとヒール転向以前から派手な飛び技がウリだったわけではないリンダマン。だが、ヒール転向で彼のインサイドワークが悪のズルさとして花開いた。いわゆるプロレスでは古典的な悪役殺法なんだが、レフェリーの死角をついたり、イスを効果的に使ったりと実に小ずるい。それでいてちょこまかと動き回る。この悪役転向は吉と出たように見えた。

またT-Hawkも得意のチョップ一発で会場をどよめかせる。いわゆる売りが「飛び」ではない選手たちが目立っていたのがこの日の下関大会を象徴していたようにも思う。こういう傾向はとてもいいこと。反面、新日本のジュニアが悪い意味で「ドラゲー化」しているのはどうにかしてほしいものだが、まあその本家がこうした「変化」を遂げているというのも面白いなと思った。

メインイベント 土井成樹、吉野正人、Ben-K vs YAMATO、B×Bハルク、Kzy
(×Ben-K(18分37秒、片エビ固め→ギャラリア)YAMATO○)

若くはないけどベテランでもないメンバー。確かに初見になるBen-Kは気にはなるが、この組み合わせが普通にメイン張るようになるまではやはり少し時間がかかりすぎた。
とはいえ、昨年デビューしたBen-Kが地方大会とはいえメインを張れるようになるところが、腐ってもドラゲーである。しかもBen-Kも飛びを主体とした選手ではない。

吉野&土井というのは腐るほどみてきた顔合わせだけど、ここにBen-Kがいる意味はとてつもなくでかかった。とにかく新鮮なのだ。

しかし「デビュー以来みたことがない」(試合後のYAMATOのマイク)観客を前に、TRIBE VANGUARDもノリノリ。もともと華があるYAMATOとハルクがくんでいるだけでも相当見栄えがする上に、先輩選手たちの「ノリ」が伝染したかのように激しく動き回った。セミまで飛んだり跳ねたりしていない分、メインがより際立ったのも功を奏した。

今回の下関大会はどこからどうきっても「トラディショナル」なプロレスをしていた。もともと実力の高い選手たちがそろっているので、できて当たり前なのだが、クオリティまで国際センター以上のものが見られるとは思わなかった。おおげさでもなくこれはそういってもいいだろう。

何よりお客さんが熱狂していたし、こんな熱い会場になったのはそれこそ闘龍門JAPAN以来。試合後のマイクでそれはハルクもYAMATOも驚きながらも大いに感謝していた。

ただ、この勢いが継続するかどうかはドラゲーのスケジュール次第。今回の大会をみて確実にリピーターは来ると思うけど、次がもし通常通り平日開催で、博多の後とかだったら、たぶん今回得た信用は一気に崩れるだろう。やがてはスポンサーだって離れていく。

かつてはテレビ中継だってあった闘龍門JAPAN下関大会の「夢をもう一度」というのであれば、ぜひとも最低土曜開催で、博多とは時間差のあるコンディションのいいドラゲーをみせてほしい。難しいのはわかっているけど、博多重視のやり方ではいずれ周辺地方の客足はどんどん落ちていく。そうなってほしくないから、ぜひとも一考してもらいたい。








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