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[プロレス観戦記] 超戦闘プロレスFMW 8月シリーズ「大仁田引退 2017最後の夏」開幕戦観戦記

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超戦闘プロレスFMW 8月シリーズ「大仁田引退 2017最後の夏」開幕戦観戦記
[ 2017年8月24日(木)山口・海峡メッセ下関(19:00)]

8月頭の上京以降、ノンストップで仕事してきたら、身体のあちこちにガタが来始めて、さすがにヤバイと思って1日お休みをいただいた。しかし休養にあてたのは半日だけで、しっかりプロレスは観に行くという性だけはどうしようもない。だって観たいんだから仕方ない。そしてなぜか3年連続で観に行く超戦闘FMW(笑)

文句ばかりいってる割には観戦には行くという矛盾も私の性である。

なんかカードみたら、まるで東京のどインディーオールスターみたいなメンツになっていて、これはこれでマニア心をくすぐる。というより、元々FMWというのは、大仁田が「おもちゃ箱をひっくり返したような団体」という言い方で表現してきた。今までの大会が手抜きすぎたので、やっと本来の形でFMWがみられる期待感が私にはあった。

いうならば、まさに、逆プロレス群雄割拠!

まともなプロレスもいいけど、出来損ないのプロレスにも味がある。昔のFMWはまさにそうだった。果たして超戦闘プロレスFMWが、かつてのFMWの粗悪品で終わるか、はたまた出来損ないだけど、味がある団体なのか?私は確かめたくなってきたのだ。

しかし、超戦闘プロレスFMWは客入りがとにかく悪い。売店も閑古鳥が鳴いていて、選手が暇そうに会話しているのがきこえてくる。その上、リングアナが売店にいる選手を紹介する際に、HASEGAWAは自分だけ名前をすっ飛ばされて憤っていた。

第1試合 電流爆破風デスマッチ  30分1本勝負
     ●パンディータ     対     〇太仁田 ぶ厚

まさか、下関のFMWで太仁田ぶ厚をみられる時代が来ようとは、つくづく世の中わからない。北九州で散々みているがむしゃらプロレスを後楽園でみて、太仁田ぶ厚を下関でみる捻れ現象が今月起きてしまったわけだ。

ぶっちゃけがむしゃらプロレスには旅費を払う価値があると私は思うが、飛行機代出してぶ厚を東京まで観に行くか?といわれたら微妙である。

しかし、このゆるすぎるカードはいい意味で期待を裏切った。まず秀逸なのが電流爆破風マッチ。四方のロープに起爆装置ならぬクリスマスモールを設置。モールに選手がふれるとあらかじめ渡されていたクラッカーを観客がならし、「被爆」するシステム。

こんな安心安全かつ誰も傷つかないデスマッチを私は初めて見た!しかもレフェリーは電流爆破同様、ゴーグル装着でしかも両者ノックダウンもあるという、電流爆破を徹底的にパロった名(迷)シーンの連続は、終始爆笑!

しかもパンディータの中身が妙な実力者で、テリー、ファンクのムーブや、各種キック・関節技で太仁田を追い込んで行く。しかし、ロープエスケープの先には「起爆装置」があるため、ロープにさわれない…という電流爆破おなじみのシーンを忠実に再現!

実はプロレスの試合としても普通にクオリティが高かった。さらに爆笑したのは、リングレンタルで来ていたアステカが、ノリノリでクラッカー鳴らしていた場面。あとで聞いたら「大仁田さんに許可もらって華☆激でやりたい!」と終始ご機嫌だった。

第2試合 タッグマッチ 30分1本勝負
     藤井 健一、●寺尾 利明
     対○高杉 ゆうき、佐藤 恵一

なんと頑固プロレス勢から高杉ゆうきがきているではないか!しかも第2試合だし!変な期待をしてしまうが、まあFMWなんで、普通に試合するんだろうなあ。

こん中で試合作れるのは佐藤くらいかなあ。藤井じゃ無理だし、寺尾に対しても一抹の不安がぬぐえないわけではない。

しかし、これもいい形で期待を裏切った。まず高杉のプロレスラーとしてのクオリティがめちゃくちゃ高かったのだ。地味だけどクラシカルで的確な攻防はヘッドロックひとつ取っても十分に伝わるし、何より自己ブランディングができている。

入場曲もアニマル浜口さんのフリーライドサーファーを使い、浜口さんのジャンピングネックブリーカーや、マイティ井上さんのサンセットフリップ、あるいは、相手の首に落とすルーテーズ・プレスまで、見事なくらいに国際プロレスを利用しているのが、むしろ潔い。

穴になるか、と危惧していた藤井も実践重ねていくぶん試合運びがうまくなっていたし、こうなるとやや実力で劣る寺尾が狙われるのはしかたあるまい。

それにしても噂通り、高杉二世ができる選手で良かったと心から思う。

第3試合 女子プロレス 30分1本勝負
●ブス・モンゴル    対     〇バンビ(KAIENTAI-DOJO)

意外にも実力者同士の絡み…ってかバンビもぶっちゃけ頑固プロレスだし、このカード見て喜んでいるのは、地方頑民の私くらいではないだろうか(笑)

しかし、モンゴルは全方位に噛み付くわ、ブスを売りにしてストーリー作るわ、本当にいい意味で大仁田の遺伝子をついでいる選手だよなあ。そして随所に冬木イズムを感じさせる選手でもある。だんな?の不倫も、アイドル?との抗争も、全部栄養素にして吸い上げている。

しかしながらバンビもまた頑固プロレスで幅広いプロレスの表現を磨いた選手であり、この試合は実にスイングした。

バンビの飛び道具である鞭を使った攻防もこの2人ならではの気の利いたものだったし、それがなくても内容だけで魅せる実力があるから安心して見ていられる。

意外と超戦闘プロレスFMWのキモってモンゴルかもしれない。オリジナルFMWからハヤブサ政権、そして冬木時代と、FMWの生き証人でもある彼女の存在は、かなり重要なんではないだろうか?

〜休憩〜

試合前は誰も寄り付かなかった売店にお客がむらがる様子をみていると、いい試合さえすれば、グッズも売れるという当たり前のことを改めて教えられる。

実際、いくつかのグッズは完売していたし、やはりお客さんの反応は何より正直なのだ。

第4試合 タッグマッチ 45分1本勝負
〇鈴木 鼓太郎&ミスター雁之助 対 佐野直&●HASEGAWA

まさか、全日・ノア系統の鼓太郎が流れ流れて場末?のFMWに流れつこうとは。しかもパートナーがベテラン雁之助で、対戦相手にあらゆる意味で曲者すぎる佐野直がいるときた日には期待値がたかまるのはしかたないだろう。

ノアでデビューした鼓太郎と、新生W☆INGのHASEGAWAというタッグもカオスだが、よく考えたらノアにはオリジナルW☆ING経験者の齋藤彰俊がいたんだった。

試合は、雁之助が徹底した左腕殺しでHASEGAWAをいたぶると、呼応するかのように、鼓太郎がクラシカルな攻めで、左腕殺しを継続させたこと。ノアや全日ではジュニア戦士としてのイメージが強い鼓太郎だが、この日は全日系列で磨いたマスタークラスのレスリングで、佐野とHASEGAWAを翻弄した。

佐野はまだしもHASEGAWAにはかなり苦しい試合内容だったに違いない。一時的に佐野に繋いでも、またHASEGAWAの出番がくると、マスターズに容赦なく狙われていたからだ。

HASEGAWAも佐野も出来ない選手ではないが、この日のように雁之助や鼓太郎がほぼグラウンドだけで圧倒してくるとさすがに分が悪すぎる。とはいえ、雁之助も鼓太郎も相手を見下すレスリングをしていたわけではない。が、この日の内容では佐野とHASEGAWAには勝ち目がなさすぎた。

結局、佐野とHASEGAWAは分断されたまま、HASEGAWAが鼓太郎に仕留められてしまった。

第5試合 スクランブル・バンクハウス デスマッチ 時間無制限1本勝負
〇大仁田 厚、リッキー・フジ&橋本友彦対  ミスターポーゴ二世●NOSAWA論外、雷神矢口

保坂が二世を名乗ったミスターポーゴだが、もともとは五所川原吾作が2代目ミスターポーゴであった。まあ、後継なら保坂の方が数百倍マシなんだけど、可能ならば一度は初代ポーゴと大仁田の
タッグも見たかった。まあ、結果的には、実現しなくて良かったのかもしれない。

それにしても初進出時にあまりの客の少なさに「2度と下関にはこない!」とリング上で宣言した大仁田が3年連続参戦しているんだから、彼の7年ぶり7度目の引退を私が信じられないのは、無理からぬ話として受け取っていただきたい。そもそも川崎球場の対ハヤブサ戦を観に、有給取ってグッズ買いまくった前科がある私には、大仁田引退に懐疑的になる権利くらいはあるとおもっている。

試合は相変わらずばたばたした大仁田ワールド。でも爆風や火花で試合が見えなくなる電流爆破より、スクランブルバンクハウスの方が私は好きである。よりデスマッチらしく、かつFMWの匂いがある試合形式だと思うからだ。

注目はガタイのでかい橋本とポーゴ二世、そして何よりレジェンドと絡むのが好きな論外と大仁田の絡みが目をひいた。

レジェンドにリスペクトしながら、かつ自身の受けっぷりをアピールする論外は、大仁田としても絡みやすいのだろかう。近年はあまりやらないテーブル上のパイルドライバーや、フィニッシュにした正調パイルドライバーにしても、自力でやっていたくらいだからだ。

そもそもの引退原因だった膝の具合から考えると、これは驚異的なこと。いくら相手が軽量の論外とはいえ、自力でパイルドライバーを放った大仁田の姿から、私は久々にレスラーとしての矜持をみた気がした。

試合後の大仁田劇場でも「下関は鬼門です!」と相変わらずほざいていたが、ある意味自業自得なんだよなあ。

しかし、入りは少なくても熱狂度では3年目の今年が一番素晴らしかった!やはり当たり前の試合内容を当たり前にみせるシンプルさこそがプロレスには大切なんだ、と改めて教えられた。

自力歩行も困難な大仁田が、自力でパイルドライバーを二発も打ったのも、前の4試合で会場につくられた熱に煽られた結果ではないだろうか。そんな風に私は考えている。

しかし、プロレスというものはつくづく生で観ないとわからないものだなあ、と思うのだ。多分前の2年で見限った人もたくさんいたはすだ。

それはでも、仕方ない判断ではある。たまたま見限らずにみにいってしまった私が特殊なだけ、とも言える。そういうことでいうのならば、やはり私はプロレスの神様に感謝しないといけないだろう。








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