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プロレスリングFREEDAMS『ダムズ・ワンダホー』 福岡・門司赤煉瓦プレイス大会観戦記(17.5月21日(日) 門司赤煉瓦プレイス)

『ダムズ・ワンダホー』5月21日(日)福岡・門司赤煉瓦プレイス大会

前日の熊本大会の余韻冷めやらぬ中むかえた門司大会。しかし、長距離移動+観戦ではしゃぎ過ぎたせいか、身体が重い。しかし、ギリギリまで観戦記書いて休養とって、とりあえず回復したので、開場ギリギリ狙いで門司へ向かうことに。

今でこそFREEDAMS西の聖地とか言われている北九州だが、最初に開催した大会(小倉北体育館)はお世辞にも満員とはよべなかった。しかし北九州パレスから徐々にお客が増え始め、門司赤煉瓦に来てから熱狂がうまれはじめ、文字通り「聖地」と化した。

他の団体なら北九州も熊本も「博多のついで」にされる場所である。しかし、佐々木貴は北九州を聖地に選んで有言実行した。それは殿が日頃から口にする「北九州の人の人情に惚れた」という言葉に噓偽りがない何よりの証拠だろう。

それだけに北九州には殿やFREEDAMSに託された思いを、声援にしてかえす義務があると私は思う。でなければ「聖地」の名は返上しなければならないだろう。

さて、北九州の盛り上がりやいかに?

前説はマンモスギボンバーズのふたり。「FREEDAMSスタート!」で大会をはじめようとしたら、いきなり「ちょっと待て!」と言って藤田ミノル&阿蘇山が登場!「ベルト持っているなら防衛戦やれ!」と無理難題をふっかけた。これに対して王者組は回答を保留。セミがタイトルマッチになるかどうかは休憩明けに発表になることに。

◇シングルマッチ
×ドラゴン・リブレ vs 〇FREEDOMSの誰か(佐々木貴)

当初発表のカードではここにがむしゃらプロレスの選手も入っていたらしい。しかし、諸事情でFREEDAMSの誰かに変わることに。となると出てくる選手はあの人しかいない。そう、あえて、前説にもでてこなかった殿こと佐々木貴である。団体代表でありながら新人の高い壁にもなるというのは、なかなかできることではないが、殿はやすやすとやってのける。

熊本では藤田ミノルのおぜん立てがあったリブレだが、誰も頼れないシングルマッチではやはり新人の域を出ない。試合の中でところどころ反撃は試みるが、やはり圧倒的実力差はいかんともし難い。

もしこれがリブレ対がむしゃらプロレスのXならば、リブレのキャリア不足が致命的な問題になりかねない。そういう意味では同じプロ同士にした殿の判断は賢明ともいえる。

そして、前日の杉浦とはまた違う形で殿は違う形で若手の壁になった。同じチャレンジマッチでも殿の懐の深さは、まだ杉浦には足らない部分。こうしてみると同じ試合形式でも内容はまるで違う。つくづくプロレスというのは奥が深い。

◇がむしゃらプロレス提供試合
FREEDOMSの誰か(正岡大介)、陽樹、×トゥルエノ・ゲレーロ vs FREEDOMSの誰か(吹本賢児)、〇鉄生、YASU

がむしゃらプロレスの中でもこの4名+レッドシューズ古賀レフェリーは現時点でのがむしゃらベストメンバー。どうかしたらプロの入る余地が無いくらい完成された品質保証ものの組み合わせ。古賀レフェリーまでいれてのベストメンバーであることは声を大にして言っておきたい!

今まではここに殿や葛西らが入っていたが、今回初めて吹本と正岡が入ることに。さすがに百戦錬磨だけのことはあり、二人とも違和感なく試合には混じっていたのだが、正直がむしゃら勢の動きに舌を巻いていた感じがみてとれた。

宴で正岡に直接聞いてみたら、お世辞抜きでがむしゃら勢を絶賛していた。特にYASUと陽樹のからみは、ハズレなしの好取組!体重差はあるものの、信頼関係と、相性の良さが織りなすプロレスは重量級同士、軽量級同士とはまた違う魅力があり、プロレスの奥深さを改めてしらしめてくれたように私は思う。

最後は鉄生にとっては比較的相性の悪いゲレーロとの絡みになったが、さすがにヘビーがジュニアに取りこぼしてばかりはいられない。鉄生の鋼鉄ロケットランチャーで、難敵ゲレーロをピンフォール!

試合後、がむしゃらメンバーを佐々木貴が呼び止めた。「お前ら、8月3日後楽園で俺がプロデュースする大会にでてみる気はあるか?」とサプライズ発言。普段東京ではみられない地方の実力者たちをあつめて大会を開くという。もちろん「後楽園のファンはあまくはないぞ!」と釘をさすことも忘れない。

これに対して鉄生が「後楽園でもどこでも行ってやるよ。後楽園の客どもにいろんなもんぶちこんでやるから覚悟しとけ!」と鉄生流の決意表明で殿のオファーに応えた。

これはもはや後楽園にいくしかあるまい!がむしゃらプロレスが場末の社会人団体でないことを証明するために、ファンも決起する必要があるだろう。東京に目にものみせるためにも、後楽園に乗り込もう!私の気持ちは鉄生のマイクをまたずとももう決まっていた。

◇シングルマッチ
〇進祐哉 vs ×久保希望

昨年と同カード。久保にとってはリベンジマッチ。しかし、進にしてみれば格の違いを見せつけて上を目指す必要がある。

特に最近は自身の原点でもあるヒールファイトに回帰し始めてから、久保のファイトは実にイキイキしている。それだけに去年と同じ轍は踏まないのではないか?と私は予想していた。

しかし、立場は人を変えるもの。ベルトを巻いた進は去年の進とは一味も二味も変わっていた。ヒールの久保と闘うことをまるで苦にしていないし、それを楽しんでいるかのようにわたしには見えた。そのくらいいい意味で進は力が抜けていた。この脱力というのは猪突猛進を標榜する久保のファイトスタイルとは対極にあるし、進がレスリングマスターへの道をひた走っていることを意味する。

そう遠くない将来、新世代のレスリングマスター進佑哉が誕生するだろう。そのレスリングマスターの余裕を最後まで崩せなかったことこそ、久保希望の敗因にほかならないと私は思う。さて次にあたる時には久保がどうなっているか?この結果から学んで新たな変化をした久保希望を私はみてみたい。

◇シングルマッチ
〇GENTARO vs ×力

力にとっては、2日続けてのチャレンジマッチ。熊本が高峰、阿蘇山ならこちらは油を流した断崖絶壁のようなGENTARO。ましてやGENTAROは大の日本プロレスマニアでもある。力道山の遺伝子を前に彼がワクワクしているであろうことは容易に想像がつく。

赤煉瓦プレイスは二階が控え室で、そこから階下のリングに向かって階段を降りて入場するのが定番だが、GENTAROはわざと一階奥から登場。しかも距離的には目と鼻の先にあるリングになかなかちかづかない。早くも心理戦を仕掛けてきた。

リングインしてからも、古式ゆかしきオールドファッションなレスリングスタイルで、はやる力を焦らしに焦らす。まるで力の祖父・力道山と対峙した外国人レスラーのような振る舞いで、力だけでなく観客も手のひらでころがしていく。特に脳梗塞から復帰したあとのGENTAROの試合は、単なるレジェンドのコピーではなく、何か達観したかのような印象さえ私は受けてしまう。

しかし、それでいて力のチャレンジマッチという部分は決して外さない。力道山の空手チョップであるならば、受け切ってやられることこそ矜恃だが、力相手に同じことをする必要はない。むしろ業界の先輩として力を谷底に落とす役割も果たさねばならない。

そのあたりもGENTAROは心得ていて、力のチョップを出させるだけ出させてコーナーからのセイバーチョップを繰り出した力をくるっと反転させて丸め込んでのカウント3

常々「プロレスはKOやギブアップを狙う競技ではなく、フォールで勝敗を決する」という美学を持っているGENTAROにしてみれば、これはしてやったりの結末だったろう。逆に言うと力にはとても大きな経験になったに違いない。

◇タッグマッチ

〇マンモス佐々木、杉浦透 vs 阿蘇山、×藤田ミノル

急きょタッグタイトル戦になってしまったセミファイナル。まあ藤田ミノルにはかつてマイク一本で当時チャンピオンだった竹田誠司にまんまと挑戦した「前科」があるのだが、杉浦はそのことを忘れていたらしい。あとで「藤田の手のひらで踊らされた」と悔しがっていたが、後の祭りである。

しかしタイトル戦抜きにしてもこの顔合わせは魅力的である。大分でマンモスと阿蘇山がシングルでぶつかった際にはあまりに二人うとも熱が入りすぎて、両者リングアウトになってしまったのだから、それ以来の邂逅には両者とも思うところがあったのだろう。

また心の底ではメジャー再登場も視野にいれている?(と私は勝手に想像している)藤田がライオンズゲートにも進出した杉浦を狙わないはずがない。案の定、あの手この手で杉浦をイラつかせるような仕掛けを次々に仕掛けてくる。硬派で真っ向勝負を挑む阿蘇山と、小技とテクニカルな頭脳でかきまわす藤田のコンビは、九州プロレスを席巻する玄武會の中核をなすチームでもある。

しかし熊本でみたチャンピオンの強さはフロックではなかった。マンモスギボンバーズがここまで成熟したタッグチームになっていようとは、正直阿蘇山も想像していなかったのではないだろうか?

試合後、珍しくマイクをもった阿蘇山がマンモスギボンバーズに九州プロレス参戦を要求。これに対して「どこでもいったるわ」と呼応した王者組。実現すれば確かに無風状態の九州プロレスにとって大きな起爆剤になるが、果たして・・・・

◇6人タッグマッチ
正岡大介、×佐々木貴、ビオレント・ジャック vs 〇葛西純、吹本賢児、KAZMA SAKAMOTO

門司赤煉瓦は基本デスマッチでもOKではあるのだが、総板張りの会場であることを考慮している大日本やFREEDAMSは今まで一度もデスマッチをやっていない。だが、結果的にはデスマッチOKな大会との差別化を図れている。同時に門司大会の特色にもなっている。

試合はUNCHAINが正規軍を急襲。そのまま葛西が殿を丸め込んでまさかのカウント3!そのままテーマ曲とともに引き上げる葛西らを必死で呼び止めて、なんとか再試合を懇願する殿。へたしたら「お前ら再試合を受けないと今日のギャラねーぞ!」といわんばかりの佐々木貴の迫力にしびしぶUNCHAINが応じて再試合開始。

*再試合*

◇6人タッグマッチ
正岡大介、〇佐々木貴、ビオレント・ジャック vs ×葛西純、吹本賢児、KAZMA SAKAMOTO

当然先ほどの乱闘から入ってカウント3とられそうなところで、ぎりぎり返した殿は、その後主戦場を場外に持っていくが、やはり勢いに乗るUNCHAINは場外でも主導権を握る。

途中でなぜかドラゴン・リブレがUNCHAINにボコられるという謎展開はあったものの、殿チームはなかなか試合の主導権を奪えない。しかしジャックの粘りと終盤に正岡のアシストをへて殿が葛西から今度はピンフォール勝ち!

ややコミカルな出だしから、激しい展開につないでハッピーエンドという熊本とはまるで違う内容に仕立てたのはさすがというほかない。

終わってみれば、北九州大会は西の聖地に相応しい大会として幕を閉じた。今のところ北九州ではドラゲーの次に集客力のある団体になったFREEDAMS。大会のクオリティも年々あがってきているし、若い力も台頭している。本当にどこをとってもはずれがないというのはすごいことである。来年もぜひ聖地でFREEDAMSを体感したいと心から思う。

でもその前に後楽園に行くというミッションも果たさなければならない。5年ぶりの上京がこんな形になるとは思わなかったけど、今から楽しみで仕方ない!












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