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[プロレス入場テーマ曲] プロレス的音楽徒然草 PARANOID

2017/04/05

今回はホーク&パワーのヘルレイザーズの初代テーマ、ブラックサバスの名曲「PARANOID」をご紹介します。この「PARANOID」はブラックサバスのベスト盤には必ずと言っていいほど納められている代表曲でもあります。

ホーク&アニマルのザ・ロードウォリアーズが新日本プロレスに新たな闘いの場を求めた際に悲劇が起こりました。メンバーの一人、アニマル・ウォリアーが長期戦線離脱を余儀なくされたのです。そこで、1992年、アメリカ遠征中だった佐々木健介が、ロード・ウォリアーズのホークから呼びかけられて、タッグチームを結成することになったのです。このホークとパワーのタッグはファン公募によりヘルレイザーズと命名され、1990年代の新日を代表する名タッグチームとなりました。

ヘルレイザーズは、1992年11月9日、ミネアポリスでデビューしました。このチーム結成を陰で後押ししたのは、私が考えるにマサ斉藤さんだったのではないかと思っています。実際ミネアポリスの大会に、テレ朝のカメラマンと乗り込んでいき、マサさんがホークにインタビューしており、その中でホークが「マイパートナー」として健介を紹介もしていましたからね。日本には11月23日の新日本プロレスの両国国技館大会で初上陸(相手は長州力&馳浩)。この時に入場テーマ曲として使われたのが「PARANOID」でした。

ちなみにPARANOIDとは偏執症(不安や恐怖の影響を強く受けており、他人が常に自分を批判しているという妄想を抱き、自らを特殊な人間であると信じたり、隣人に攻撃を受けている、などといった異常な妄想に囚われて、強い妄想を抱いている、という点以外では人格や職業能力面において常人と変わらない点が特徴の、妄想性パーソナリティ障害の一種)のことです。

このPARANOIDというタイトル通りの使われ方をした例として、2017年春公開になった映画「キングコング:髑髏島の巨神」を挙げたいと思います。この映画の、最初のコングとの戦闘シーンで、サミュエル・J・ジャクソン演じるハッカードがコングに対して敵意むき出しで攻撃をしかけるシーンがあります。これが、まさにその表情こそ「偏執症=パラノイア」そのもので、これはうまい選曲だなあと感心しました。ここで「ワルキューレの騎行」なんか流れたらもうげんなりでしたからね。

さて、ヘルレイザーズは、スコット・ノートン&トニー・ホームを破りIWGPタッグ王座を奪取します。1993年8月にジュラシック・パワーズ(スコット・ノートン&ヘラクレス・ヘルナンデス)に奪取されるまで40連勝という記録を打ち立てました。

一般公募でチーム名がヘルレイザーズとなってからは、入場テーマ曲もオジー・オズボーンの「ヘルレイザー」に変わりました。ヘルレイザーズといえばこちらの方が馴染みがあると私も思います。しかし今振り返るに、ヘルレイザーズというチームの本質を表現していたのは、『PARANOID」の方ではないか?と邪推してもいるのです。

なぜかというと、ヘルレイザーズには常に「ロード・ウォリアーズ」というチームの影がちらついていたからなのです。それはロード・ウォリアーズのテーマ曲「アイアンマン」から一貫してブラック・サバス系の曲が使われていたことにも起因します。「へルレイザー」を手掛けたオジー・オズボーンは、ブラックサバスの創世記のメンバーでもあります。つまり終始一貫してサバスの、オジーのヴォーカルと、ロード・ウォリアーズやヘルレイザーズのファイトは切っても切れない関係だったのです。

今にして思うと、パワー・ウォリアーを見るとき、グレートムタのような独立した存在にはどうしてもみえませんでした。後にアニマルが復帰すると、パワーと三人でトリプル・ウォリアーズも編成しましたが、やがてパワーは佐々木健介に戻り、97年にはロード・ウォリアーズもWWFで復活(チーム名はリージョン・オブ・ドゥーム)。そして、2003年のホーク逝去によって、事実上ロード・ウォリアーズは解散となりました。

ホークの死後、健介とアニマルは2007年に「ヘル・ウォリアーズ」を結成しますが、これも長続きはしませんでした。そういう意味では「ヘルレイザーズ」とはロード・ウォリアーズという共同幻想がもたらした「妄想」だったのかもしれません。












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